第2585号 2004年5月24日


受験生に聞く第98回医師国家試験の特徴


 出題ガイドライン改訂後最後の4回目となる第98回医師国家試験は,受験者にどのような印象を与えたのだろうか。合格発表後の受験者にインタビューした。

難しかった必修問題

 まず耳にしたのは,必修問題が難しかった,との声。4年前の出題ガイドライン改訂で,8割の正解が要求される必修問題が30題から100題になり,1題あたりの重みが減り,受験者には福音となっていたが,今年は過去3回に比べて容易に正解できる問題が少なかったとのこと。

 内容的には臨床重視の傾向がますます顕著になっており,プライマリ・ケアに関する問題と問題解決能力を重視する問題が増えているそうだ。具体的には画像所見に頼らず,身体所見からいかに患者に対応するかという出題がみられた。手技を問う問題も多く,臨床実習をおろそかにできないとの声も聞かれた。

第98回医師国家試験の合格基準
一般問題を1問1点,臨床実地問題を1問3点としたとき,
(1)必修問題については,149点以上
(2)必修問題を除いた一般問題及び臨床 実地問題については,
  一般問題は,129点以上
  臨床実地問題は,376点以上
(3)禁忌肢問題選択数は,1問以下

■医師国家試験の回数別合格者数

回数 施行年月日 受験者数 合格者数 合格率
89 95年3月18-19日9218793086
90 96年3月16-17日9057808889.3
91 97年3月15-16日8898784388.1
92 98年3月21-22日8716780689.6
93 99年3月20-21日8692730984.1
94 00年3月18-19日8934706579.1
95 01年3月17-19日9266837490.4
96 02年3月16-18日8719788190.4
97 03年3月15-17日8551772190.3
98 04年3月20-22日8439人7457人88.40%
累計(89回-98回) 884907747487.6

■医師国家試験男女別合格者数等の推移

回数 総数 男女別合格率
94 受験者数(%)89346378(71.4)2556(28.6)76.984.5
合格者数(%)70654905(69.4)2160(30.6)
95 受験者数(%)92666437(69.5)2829(30.5)88.894
合格者数(%)83745715(68.2)2659(31.8)
96 受験者数(%)87196136(70.4)2583(29.6)88.993.8
合格者数(%)78815457(69.2)2424(30.8)
97 受験者数(%)85515781(67.6)2770(32.4)88.594.1
合格者数(%)77215114(66.2)2607(33.8)
98 受験者数(%)84395717(67.7)2722(32.3)86.392.7
合格者数(%)74574935(66.2)2522(33.8)