医学界新聞

 

「Challengers' Live Demonstrations」開催




 「Challengers' Live Demonstrations」(後援:第8回日本冠動脈外科学会,共催:ジョンソン・エンド・ジョンソン(株),(財)化学及血清療法研究所,日本メドトロニック(株)が,7月5日,ウェスティン都ホテル(京都市)にて開催された。
 これは,夜久均氏(京都府立医大),南淵明宏氏(大和成和病院)が主催したもので,郊外のラボで行なわれるトレーニング中の33歳以下の心臓外科医6名による冠動脈バイパス術を会場にライブ中継し,その吻合手技について,渡邊剛氏(金沢大学),夜久氏司会のもと,コメンテーターの浅井徹氏(滋賀医大医学部附属病院)大川育秀氏(豊橋ハートセンター),岡林均氏(小倉記念病院),東上震一氏(岸和田徳洲会病院),向原伸彦氏(姫路循環器センター)の諸氏に指導を受けるという,世界でも類を見ない教育的ライブ企画であった。
 ラボで執刀したのは福本淳氏(京都府立医大・32歳),内藤和寛氏(大和成和病院・30歳),インターネット応募による鉢呂芳一氏(札幌医大・33歳),岡元崇氏(北海道大野病院・30歳),田端実氏(新東京病院・28歳),三浦純男氏(三井記念病院・29歳)の計6名。200名を超える熱心な観衆の視線がモニターを通して術者の一挙一動に注がれ,コメンテーターの鋭い,また時にユーモアを交えた意見を折り込みつつ手術は進行した。
 夜久氏によれば,ライブならではの緊張感の中で手技を進める経験は,術者にとって貴重な経験になるばかりか,討議されたのは手術手技の基本中の基本,例えば冠状動脈にバイパス吻合する際の姿勢など,通常の学会では到底議論にはなりえない新鮮で斬新な内容で,会場の参加者にも大いに参考になったことだろうということである。