第2241号 1997年5月26日

Vol.12 No.4 for Students & Residents

医学生・研修医版[4]1997. APR.


医師国家試験の合格者発表

合格率は88% 合格者数7843人


 厚生省は,さる4月18日に第91回医師国家試験(試験日3月15-16日)の合格者を発表した。発表会場となった厚生省2階の講堂には多くの受験者や関係者が詰めかけた。

女性の比率ますます上昇

 今回の試験では,受験者総数8898人に対し,7843人が合格。合格率は88.1%と過去平均(83.3%)よりやや高めであったが,前年に比べて受験者数は159人減少,9000人台を割り合格率もダウンした。なお,受験者数は,医学部の定員削減などから,ここ数年減少傾向にある。
 また,はじめて女性の合格率が1/4を越えた前回に引き続き,今回は女性の合格者の比率が26.3%まで上昇した。女性の受験者数,合格者数,合格率ともに昨年を上回り,過去最高となった。合格者の最高齢は,金沢医大を今年卒業した61歳男性であった。
 一方,大学別の合格率(下表参照)をみると,国公私大(80校)の中で東医歯大の98.9%を筆頭に,自治医大97.4%,東邦大97.2%と続く。

●第91回医師国家試験学校別合格者状況

新合格基準を導入

 また今回は,1995年4月の医療関係者審議会医師国家試験改善検討委員会の報告書で提言された新合格基準を導入した初めての試験となった。単純正解率に加え,別途に合格基準が設けられた必修問題や禁忌肢が新たに追加されている。誤答した受験者のなかには不合格となった者も。試験のあり方に変化があったが,合格率に大きな変動がないことなどから,試験への影響は特にないとみられている。
 発表会場に詰めかけた受験者たちに,今回の試験について聞いてみたところ,総じて「基本的な問題が多かった」との声があがった。今年から導入された必修問題,禁忌肢問題については,「(必修問題は)本当に常識的で,間違いようがない」。「(禁忌股は)明らかにこれが間違い,と一目みてわかる選択肢」との感想を持ったようである。問題の傾向については,「精神科,眼科などのマイナー科目の問題が専門的すぎた」と印象を語ってくれた。

●医師国家試験の回数別合格者数

●医師国家試験男女別合格者数等の推移

●各種国家試験の結果一覧(発表日順)