医学界新聞

日本看護協会創立50周年記念式開催




 日本看護協会(見藤隆子会長)の「創立50周年記念式」が,さる11月16日,東京プリンスホテルにおいて挙行された。
 式典には,皇后陛下の臨席のもと,小泉純一郎厚生大臣,小杉隆文部大臣,岡野裕労働大臣,森岡恭彦日本医師会副会長,および金子光氏,石本茂氏,大森文子氏,有田幸子氏らの歴代会長が来賓として登壇した。

1323名の会員で発足

 同会は,1946(昭和21)年に「日本産婆看護婦保健婦協会」として発足。それまで個別の発展を遂げ,それぞれ独立した団体を形成していた看護婦・助産婦・保健婦の3者の統合をみた。そして,翌1947年4月に第1回通常総会を開き,同年「日本助産婦看護婦保健婦協会」と改称するとともに,翌年にかけて各都道府県に支部を結成。その後,1949年に国際看護婦協会(ICN)に加盟し,機関誌「看護」を発刊する中で,1951(昭和26)年に「日本看護協会」と改め,今日に至っている。その間,1977年には同会の主催による「第16回国際看護婦協会大会」が東京で開催された。
 記念式典では,見藤氏が「1323名で発足した本会は,現在では44万人の会員を有する職能団体に成長した」と報告し,「自覚を新たにして,本会の活動をさらに充実,発展させたい」と式辞を述べた。

111名を厚生大臣表彰 7名に会長感謝状

 続いて,永年看護業務に精進し,保健医療の向上に貢献した111名に対して厚生大臣表彰が,さらに同協会の発展に尽力した金子光元会長など7名に対して会長感謝状が贈呈された。
 この後,小泉厚生大臣の祝辞に引き続き,皇后陛下からの「おことば」,見藤会長の「奉答」,小杉文部大臣,岡野労働大臣,森岡日本医師会副会長,金子元会長の「来賓祝辞」があり,記念式典は終了した。
 また,午後からはマーガレッタ・M・スタイルズICN会長による特別講演が持たれた。その中でスタイルズ氏は,看護婦,助産婦,保健婦を統合して発足した日本看護協会の独特な歴史的背景にも触れ,「日本看護協会は,ICNの中でも最も短期日のうちに急速な成長を遂げた組織であり,今後とも同会がICNの活動に寄与するであろう多大な貢献に期待する」と述べた。
 なお,同会では昨年秋から新協会歌の歌詞を公募していたが,式典当日には新協会歌として選ばれた山本敏子氏(広島県・本永病院総婦長)の作詩,小椋佳氏の補作詩・作曲による「光 求めて」の披露と歌唱指導も企画された。