永田 啓(滋賀医科大学眼科・医学情報センター)
図1を見てください。コンピュータを使っている方は,ご存じの方が多いので,そういう場合には,ここの部分はすっとばして読んでください。
パソコンのRAMは4Kや8Kあたりからはじまって,32K,48K,64K,128K,256Kとなり,640Kの時代がしばらく続いたあと,最近では1M,4M,8Mがあたりまえで,最初から16Mや32MのRAMを搭載したパソコンも登場しています。
パソコン用の外部記憶メディアで見てみると,最初の音楽用のカセットは,数10K,最初のフロッピーは100Kから160Kでした。
フロッピーは倍々に増加していって,320K,640K,1.2Mとなって,現在は1.44Mが普通です。大きさは逆にどんどん小さくなって,8インチから5インチ,そして3.5インチへ。それより小さいものも出ましたが,実用性がいまいちということで,いまだに3.5インチが普通です。
ソフトの供給方式として,最近まではフロッピーが使われていました(現在でも一部で使われています)。しかし,ソフトが大容量化してきたため,フロッピーでは数10枚になることもまま,あります。このため,最近ではCD―ROMでソフトを供給するのがあたりまえになりました。CD―ROMは,1枚650M程度の容量があり,音楽用のCDプレス機を使って安くて大量に高速にコピーができるので,ソフト供給手段としては最適です。フロッピーを大量にコピーするより,CD―ROMを作ったほうが安上がりになる場合もあり,雑誌の付録も最近ではフロッピーからCD―ROMに移ってきています。
ハードディスクも最初は10M,20Mあたりだったのが,100M,200M,300M,500Mと進み,現在では1G,2Gあたりのハードディスクを内蔵するマシンが,一般的です。
こうしたパソコンのRAMや内蔵ハードディスクの大容量化に伴って,外部記憶メディアもさまざまなものが登場しました。
その上となると,日本とアメリカではかなり事情が違います。日本では,MOがごくあたりまえになりました。これも,5インチの640Mあたりからはじまって,1.2G,1.3Gと進み,2Gあたりのものが出てきています。フロッピーと同じように,3.5インチが登場して,128M,230M,そして最近は640Mの3.5インチが普及しだしました。5インチのMOは,大量のグラフィックデータを扱う人に早くから人気がありましたが,普通のユーザーには3.5インチ230Mあたりが今のところ一番普及しています。
MOは読み出しは結構早いのですが,書き込む時には,消去と書き込みという2つの動作が必要なので,スピードに限界があり,これが使うときのちょっとした不満の原因になっています。もっともフロッピーなどに比べるとかなり早いわけですが,いったんハードディスクの早さに慣てしまうと,ちょっと遅く感じるわけです。
日本のMOに対して,アメリカはリムーバブルハードディスクが普通で,ひところサイクエストの44Mや88Mといった5インチクラスのものがはやりましたが,これも3.5インチになり,最近のヒットは1GのJAZドライブです。MOに比べてこうしたリムーバブルハードディスクはスピードが速いので,日本でも使う人が増えてきました。
この他に,640MのPDとか,音楽用のMDと同じサイズのMDデータ,主に大容量ハードディスクのバックアップに使われるDATをはじめとするテープ類などがありますが,最近の注目筋はCDRです。
CDRは,1回だけ書き込み可能なCD―ROMで,ライトワンスなどと言われます。一度書き込んだ部分を消してその上に重ねて書くことはできませんが,まだ書き込んでいない部分に,追加して書き込んで行くマルチセッションCDRもかなり出回ってきました。CDRは,5インチで650M(もしくは550M)が標準で,単価が下がってきたことと,書き込むためのCDRドライブも10万円程度に下がってきたので,これからのバックアップ用の外部記憶メディアとして,注目されています。
今年の秋からDVDが登場し,CDと同じ大きさにデジタルビデオを3G分程度記録しています。DVDを使ったDVD―ROMや書き込み可能なDVD―RAMなどが来年以降に出てきます。容量が大きいので,将来的にはCDRからDVD―RAMへとバックアップ用の外部記憶メディアは移っていくと思います。
さて,今後,どういった新しいメディアが登場してくるか楽しみです。でも,いくらメディアの容量が増えても,グラフィックやアニメーションなどといった大きなファイルも増えるので,メディアがそこら中に積み上げられるという事態は避けられないようです。昔のフロッピーの山が,MOやCDRの山になっただけ,なんて感じありませんか?