編集：富野　康日己 順天堂大学教授・腎臓内科学

生活習慣病の発症予防や治療には，患者さんのセルフケアが欠かせません．そして，セルフケアを支える看護職の役割は重要です．

しかし，食事や運動などの生活習慣と疾病のかかわりや，疾患ごとの患者指導の内容など，わかっているようで理解できていない部分も多いのではないでしょうか．また，自己管理がうまくいかない患者さんへの支援方法について，頭を悩ませる場面もあるでしょう．

JJNスペシャルNo.68では，生活習慣が健康に及ぼす影響を解説するとともに，疾患ごとの病態や患者指導のポイントをわかりやすく紹介します．さらに，セルフケアが困難な患者さんへの心理的アプローチとして，さまざまなケースごとに「望ましい援助」や「避けたい関わり方」を具体的に示します．

増え続ける生活習慣病の理解と患者支援に最適の1冊です．



【CONTENTS】
■生活習慣病とは何か
現代の健康と生活習慣／生活習慣病とはどのようなものか

■生活習慣の何がどう悪いのか
健康を支える生活習慣とは／食事／運動不足／飲酒，喫煙／疲労，睡眠不足

■生活習慣病の医学
肥満症／高血圧症／高脂血症／糖尿病／高尿酸血症／脂肪肝・アルコール性肝障害

■セルフケアを支える心理的アプローチ
セルフケアにかかわる患者の心理／行動変化への具体的アプローチ／前熟考期にある人へのアプローチ／熟考期にある人へのアプローチ／準備期にある人を支える／行動期から後退しそうになる人を支える／維持期から後退しそうになる人を支える