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≪標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野≫

小児科学


(第5版)

シリーズ監修:奈良 勲/鎌倉 矩子
編集:冨田 豊

  • 判型 B5
  • 頁 272
  • 発行 2018年01月
  • 定価 4,536円 (本体4,200円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03434-0
PT・OT学生にむけた小児科学のエッセンスがこの1冊に凝縮。
本書ではPT・OTを目指す学生にとって必要十分な小児科学の基礎的知識を学習できるようになっている。基本構成は前版を踏襲しつつ、臨床における重要度から小児の神経疾患、予防接種などの項目は刷新し、さらに充実度を高めた。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
第5版 序

 2016年のわが国での出生数が100万人を切ったという.長期にわたって出生数が減少を続けていたので,いつかはそうなることが予想されていたとはいえ,それでも残念なことです.子どもたちの成長を育む環境がよほど厳しいのでしょう.貧困による母体の健康維持の困難,保育所不足,...
第5版 序

 2016年のわが国での出生数が100万人を切ったという.長期にわたって出生数が減少を続けていたので,いつかはそうなることが予想されていたとはいえ,それでも残念なことです.子どもたちの成長を育む環境がよほど厳しいのでしょう.貧困による母体の健康維持の困難,保育所不足,保育所を煩わしいとする住民,家庭内DV・ネグレクト,学校教育環境の劣化,障害者への強い偏見,過重な中・高等教育負担などなど,社会的報道にはすべての子どもたちが健やかに育つうえでの否定的状況があふれています.報道はそのようなニュースを取り上げる傾向があるとはいえ,多くの善良な大人たちはこれらのことに心を痛めているのだと思います.それにしても,リハビリテーションの前提としての,人に対する相互の信頼関係がかなり危うくなってきているのも否定できないように思います.
 しかし,このような時代だからこそ,リハビリテーションの担い手を目指す学生さんたちは,目前の1つひとつのリハビリテーションの技術を習得しながらも,一方で子どもたちが直面する向かい風の全体に,心と知恵を配っていただきたいと願っています.
 今版も第4版と同じ先生方に執筆を依頼いたしました.なお初版の序でも述べましたように,本書は学校卒業後に,現場に出られて数年の後にも,小児の医療とリハビリテーションをめぐる事柄全般について最初に参考になるような内容を目指しました.国家試験の出題範囲だけを取り上げますと,小児に関してはかなり限定的な内容になってしまうからです.したがって本書は国家試験の範囲よりも,小児の医療全般にわたり少し内容が広くなっていることをあらかじめお断りしておきます.

 2017年12月
 冨田 豊
目 次
序説 PT・OTと小児科学のかかわり
 A コメディカルに必要な小児科学
 B 子どもを通して見える医療のかたち

1 小児科学概論
 A 小児科の特徴
 B 小児の成長・発育と発達
 C 栄養と摂食
 D 小児の保健
 E 理学・作業療法との関連事項

2 診断と治療の概要
 A 診断と検査
 B 小児の治療法
 C 理学・作業療法との関連事項

3 新生児・未熟児疾患
 A 胎児期,周産期,新生児期
 B 新生児の評価と問題
 C 早産児(未熟児)の神経学的所見
 D 新生児・周産期異常症状
 E 代表的中枢神経障害と疾患
 F 理学・作業療法との関連事項

4 先天異常と遺伝病
 A 先天異常と遺伝
 B 遺伝と病気
 C 染色体異常
 D 先天奇形
 E 先天代謝異常症
 F 理学・作業療法との関連事項

5 神経・筋・骨系疾患
 A 診断と検査
 B 中枢神経疾患(急性疾患)
 C 中枢神経疾患(先天性疾患,その他)
 D てんかん
 E 発達遅滞を伴う疾患
 F 発達障害
 G 脊髄性疾患
 H 末梢神経性疾患
 I 筋疾患
 J 骨・関節疾患
 K 理学・作業療法との関連事項

6 循環器疾患
 A 心血管系の発生と胎外環境への適応
 B 症状と検査
 C 発症頻度と原因
 D 先天性心疾患
 E 後天性心疾患とその他の心疾患
 F 理学・作業療法との関連事項

7 呼吸器疾患
 A 発生と機能
 B 症状と検査
 C 治療と処置
 D 呼吸器疾患
 E 理学・作業療法との関連事項

8 感染症
 A 症状
 B 診断と治療
 C 各年代での代表的感染症
 D 理学・作業療法との関連事項

9 消化器疾患
 A 消化器の発生
 B 機能的発達と症状
 C 消化器疾患
 D 理学・作業療法との関連事項

10 内分泌・代謝疾患
 A 内分泌疾患
 B 糖代謝異常
 C 理学・作業療法との関連事項

11 血液疾患
 A 造血組織の発生
 B 血液の成分
 C 赤血球系の異常
 D 白血球系の異常
 E 出血性・血栓性疾患
 F 理学・作業療法との関連事項

12 免疫・アレルギー疾患,膠原病
 A 免疫
 B アレルギー
 C 自己免疫疾患,膠原病
 D 理学・作業療法との関連事項

13 腎・泌尿器系,生殖器疾患
 A 腎・泌尿器系疾患
 B 生殖器疾患
 C 理学・作業療法との関連事項

14 腫瘍性疾患
 A 悪性腫瘍の発生頻度
 B 各論
 C 理学・作業療法との関連事項

15 習癖・睡眠関連病態・心身医学的疾患・虐待
 A 習癖
 B 睡眠関連病態
 C 心身医学的疾患
 D 児童虐待
 E 理学・作業療法との関連事項

16 重症心身障害児
 A 重症心身障害児の定義および発達
 B 重症心身障害児特有の問題
 C 療育の体制
 D 理学・作業療法との関連事項

17 眼科・耳鼻科的疾患
 A 眼科
 B 耳鼻科
 C 理学・作業療法との関連事項

セルフアセスメント

索引