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家族計画指導の実際

少子社会における家族形成への支援
(第2版増補版)

著:木村 好秀/齋藤 益子

  • 判型 B5
  • 頁 200
  • 発行 2017年02月
  • 定価 3,240円 (本体3,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03048-9
家族計画指導の対象はさらに広く! 助産師として欠かせない知識・技術がこの1冊に
家族計画指導の対象を思春期から幅広く捉え、また少子化へと急加速する社会状況のもと改訂した第2版。このたび低用量ピルをはじめ各種避妊法における動向などから、発行後10年間の新知見を加え、第2版増補版として発行。臨地の助産師のステップアップにはもちろん、助産学生の実習にも好適。
序 文
第2版増補版 はじめに

 今回,本書の第2版に一部加筆修正を加えて増補版として出版することになった。本書は既に20年前に上梓されたが,10年前に改訂第2版を発行する際,わが国の性行動の実態は大きく変化しており,避妊は夫婦関係のみならず未婚者にとっても必要性が高いことから,本書の初...
第2版増補版 はじめに

 今回,本書の第2版に一部加筆修正を加えて増補版として出版することになった。本書は既に20年前に上梓されたが,10年前に改訂第2版を発行する際,わが国の性行動の実態は大きく変化しており,避妊は夫婦関係のみならず未婚者にとっても必要性が高いことから,本書の初版のタイトルである「家族計画指導の実際」のままでよいのかどうか迷ったことを思い出す。しかし家族を大切にしたいという思いが強く,引き続きそのままのタイトルを用いて発行した。今日の社会は,家族を形成することが難しくなり,結婚を先送りして未婚率が高い状況にある。そこで家族形成への支援はさらに重要であると思われ,まさしく今の時代にマッチしているタイトルであり,『家族計画指導の実際-少子社会における家族形成への支援』でよかったのだと確信した。
 初版発行から20年の歳月が流れ,今回,第2版増補版として発行することになり,様々な角度から検討して統計的な数値は新しく入れ替えた。また,高校生を対象とした「思春期からの不妊予防教育」を取り入れて,妊孕性の限界を知らせ,自分の妊娠・出産の適切な時期を考える機会とするためにライフプラン教育指導案も追加して,今日の社会情勢に合わせて編集した。
 今日では,子どもは「授かる」ものではなく,産む産まないを選択する時代に変わってきており,「授かる」という言葉は日常生活では使用されなくなりつつある。家族を形成することは,人間のいのちを次の世代にバトンタッチすることで,そのためにパートナーと共に計画的に子どもを産むことであり,その手引書として本書は有用であると考える。
 看護系大学や専門学校のテキストとして,また保健室や日常臨床の参考書として,医師や助産師はもとより性と生殖に関心をもつ関係者の皆様が,性教育や家族計画指導をされる際に活用して頂くことを期待している。

 2017年1月
 木村好秀 齋藤益子
目 次
I.世界の人口爆発と少子社会の到来
   1.増え続ける世界の人口
   2.減少に転じた日本の人口

II.性意識と性行動
   1.男女の性差
   2.性意識・性行動の変化
   3.若者の性意識と性行動
   4.婚外性交
   5.性の商品化
   6.セックスレス
   7.マイノリティの性

III.産む性・産めない性
 A.産む性
   1.性機能のメカニズム
   2.妊娠の成立と産むことの選択
 B.産めない性
   1.不妊症と不育症
   2.人工授精
   3.体外受精
   4.生殖技術の進展と倫理問題
   5.不妊の予防

IV.産まない性
   性と生殖における女性の権利
 産まない性
   1.人工妊娠中絶
   2.家族計画

V.受胎調節法の実際(各種避妊法)
 A.女性が利用する方法
  性周期を利用する方法
   1.オギノ式避妊法
   2.基礎体温法
   3.排卵自覚法(リズム法)
  殺精子剤を用いる方法
   1.殺精子剤
  バリアを利用する方法
   1.ペッサリー法
   2.女性用コンドーム
  子宮内避妊用具(IUD)法
   1.子宮内避妊用具
  経口避妊薬による方法
   1.経口避妊薬(ピル)
  緊急避妊法(emergency contraception)・性交後ピル(morning-after pill)
 B.男性が利用する方法
   1.コンドーム法
   2.腟外射精法(性交中絶法)
 C.その他の近代的避妊法
 D.永久避妊法
   1.不妊手術

VI.いのちの伝承としての家族計画
  いのちの伝承
   1.性教育
   2.家族計画指導

VII.発達段階に応じた高校生までの性教育
  高校生までの性教育
   1.就学前の子どもへの関わり
   2.小学生に対する関わり
   3.中学生に対する関わり
   4.高校生に対する関わり
   5.保護者に対する関わり
   6.教員に対する関わり

VIII.青年期からの家族計画
  青年期からの家族計画
   1.婚前期から新婚期のライフプラン
   2.産後の家族計画指導
   3.末子出産後の関わり

IX.性教育と家族計画指導の内容
  性教育の内容
   1.性教育の要点
   2.性教育実施上の留意点

文献
参考文献
参考書ならびに資料
索引