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≪標準保健師講座 3≫

対象別公衆衛生看護活動


(第4版)

執筆:中谷 芳美/山口 忍/奥野 ひろみ/深江 久代/松田 正己/川田 典子/小川 一枝/高畑 陽子/鈴木 千智/堀口 逸子/岡田 加奈子/鎌塚 優子/齊藤 理砂子/中谷 淳子/工藤 禎子/尾島 俊之/大木 幸子/今福 恵子

  • 判型 B5
  • 頁 384
  • 発行 2018年01月
  • 定価 3,672円 (本体3,400円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03187-5
本書の特徴
本巻は,保健師国家試験出題基準(平成30年版)の次の内容に対応しています。
・対象別公衆衛生看護活動論(1. 母子保健活動,女性の健康支援 2. 成人保健活動,生活習慣病対策 3. 高齢者保健活動 4. 精神保健活動 5. 障害者(児)保健福祉活動 6. 難病保健活動 7. 感染症の保健活動 8. 歯科保健活動)
・学校保健・産業保健(1. 学校保健の基本 2. 学校保健における対象の健康課題への対策と支援 3. 産業保健の基本 4. 産業保健における対象の健康課題への対策と支援)
・健康危機管理(1. 健康危機管理の基本 2. 災害に対応した保健活動 3. 災害予防と事前対
策 4. 発災直後から応急対策期(フェーズ0~2)の保健活動 5. 災害復旧・復興対策期(フェ
ーズ3~5)の保健活動 6. 感染症の集団発生への保健活動)
本巻では,学生が保健師活動を具体的に理解できるよう,事例記事「実践場面から学ぶ」を各章に適宜配置してあります。
*「標準保健師講座」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
はしがき

 少子高齢社会のなか,保健師活動では予防の重要性が強くうたわれ,健康な地域づくりが重要な課題となっています。さらに,在宅看護の需要の拡大から療養支援には生活の視点が重要になっています。公衆衛生看護学は,保健師だけでなく看護師にとっても必要不可欠なものです。多くの看護職が...
はしがき

 少子高齢社会のなか,保健師活動では予防の重要性が強くうたわれ,健康な地域づくりが重要な課題となっています。さらに,在宅看護の需要の拡大から療養支援には生活の視点が重要になっています。公衆衛生看護学は,保健師だけでなく看護師にとっても必要不可欠なものです。多くの看護職が公衆衛生看護の志向をもつことが求められています。
 いま保健師教育の場は,これまでの3年制の看護学に1年制の保健師教育を付加する養成所や短期大学専攻科における養成に加え,看護学に統合された4年制大学および大学院修士課程など多様化しつつあります。なかでも多くの4年制大学では,公衆衛生看護学について限られた時間内で講義や臨地実習をしており,教員が信頼して学生に読ませることのできるテキストが必要とされています。また,大学生には看護師と保健師の2つの国家試験を受験するため,保健師国家試験にむけて短時間で効率よく,自己学習できるテキストが求められています。
 本講座は,教員や学生のニーズにこたえ標準的な保健師教育のための教科書として,保健師に求められる基本的な知識と技術を習得することを目ざし企画されました。
 本講座の特色は,改定された保健師国家試験出題基準の項目をすべて網羅したかたちで,保健師として押さえておくべき内容をコンパクトにまとめたことです。
 本来,保健師の仕事は,応用が必要で創造的なものですが,基本がおろそかでは,応用的な課題に対応できないといえます。「理念や理論を押さえたうえでの基本の理解と,実践能力豊かな専門職の教育」を本講座のねらいとしました。

 本講座の構成は,『公衆衛生看護学概論』『公衆衛生看護技術』『対象別公衆衛生看護活動』の3巻と,『保健医療福祉行政論』『疫学・保健統計学』の別巻2巻の全5巻からなります。
 本巻の3冊は保健師の基本として理念や考え方を述べた1巻『公衆衛生看護学概論』,保健師にとって公衆衛生看護を実践するうえで必要とされる技術をまとめた2巻『公衆衛生看護技術』,対象別・課題別の活動を展開する3巻『対象別公衆衛生看護活動』です。
 さらに,保健師の習得しておくべき基本的知識として,主たる活動の場の理解を深める『保健医療福祉行政論』,保健活動をデータで方向づける『疫学・保健統計』を,別巻の2冊としてコンパクトにまとめました。
 本講座の執筆者は保健師として現場経験豊富な看護大学教員や,地域保健に詳しい公衆衛生医師らで構成しました。

 本書は,「保健師国家試験出題基準(平成30年版)」における「対象別公衆衛生看護活動論」の各項目(1.母子保健活動,女性の健康支援 2.成人保健活動,生活習慣病対策 3.高齢者保健活動 4.精神保健活動 5.障害者(児)保健活動 6.難病保健活動 7.感染症の保健活動 8.歯科保健活動),「学校保健・産業保健」および「健康危機管理」に対応しています。
 本書は,対象別保健師活動・機関別保健師活動とよばれている内容にあたり,公衆衛生看護活動を実際に進めていく対人援助の場面とその背景の施策について述べます。施策のもとになる法の内容や統計のデータなどについては,他書を準備しなくても学習の便がはかられるよう関連箇所におさめるようにしてあります。また,学生が公衆衛生看護活動を具体的にイメージして理解できるよう,事例記事「実践場面から学ぶ」を各章に適宜配置してあります。

 2017年11月
 著者ら
目 次
1章 母子保健(親子保健)活動
 A 母子保健(親子保健)の動向 (中谷芳美)
  1.母子保健(親子保健)の理念,歴史的変遷
  2.母子保健施策と保健師活動,健やか親子21
  3.母子保健における健康課題
 B 母性各期の健康課題と支援 (山口 忍)
  1.思春期の健康課題と保健師活動
  2.成熟期:妊娠・出産に伴う保健師活動
  3.更年期の健康課題と保健師活動
 C 乳幼児期の成長・発達と健康課題への支援 (中谷芳美)
  1.乳幼児の成長・発達および生活の理解
  2.乳幼児期の健康課題と保健師の支援
  3.予防接種
  4.乳幼児期の事故の特徴と事故防止
  5.乳幼児期における保健指導
 D 支援のニーズが高い親子の健康課題と支援 (中谷芳美)
  1.心身障害児などを対象とする支援の制度
  2.勤労女性を対象とする支援の制度
  3.子どもの虐待,女性への暴力
  4.ひとり親家庭の現状と支援
  5.外国人母子などの健康問題と支援
  6.地域のサポートシステム・社会資源

2章 成人保健活動
 A 成人保健の動向 (奥野ひろみ)
  1.成人保健の理念・目的
  2.成人保健活動の歴史的変遷
  3.成人保健施策と保健師活動
  4.成人期の健康と健康課題
 B 成人期の保健活動 (奥野ひろみ)
  1.成人期の保健活動の進め方
  2.生活習慣病の予防
  3.特定健康診査および特定保健指導
  4.地域のサポートシステム・社会資源

3章 高齢者保健活動
 A 高齢者保健医療福祉の動向 (深江久代)
  1.高齢者保健の理念,歴史的変遷
  2.高齢者の保健医療福祉施策と保健師活動
 B 高齢者の健康課題と支援 (深江久代)
  1.高齢者の健康などの状況
  2.高齢者の健康課題の支援

4章 精神保健活動
 A 精神保健医療福祉の動向 (奥野ひろみ)
  1.精神保健の理念,精神保健医療福祉の歴史的変遷
  2.精神保健福祉施策と保健活動
 B 精神障害者の生活と支援 (奥野ひろみ)
  1.精神障害者の生活のとらえ方
  2.精神障害者への支援
 C 社会病理を背景とする精神的問題 (奥野ひろみ)
  1.アディクション(嗜癖)
  2.うつ
  3.自殺
  4.引きこもり
  5.地域において支援が必要な精神疾患・精神障害

5章 障害者(児)保健活動
 A 障害者(児)保健医療福祉の動向 (松田正己)
  1.障害者保健の理念
  2.海外の障害者保健
  3.日本における障害者保健医療福祉施策の経緯
  4.障害者の保健医療福祉施策
 B 障害者保健活動 (松田正己・川田典子)
  1.障害者保健活動の概念
  2.障害者の生活と支援
  3.障害者・家族への保健指導の課題

6章 難病保健活動
 A 難病対策の動向 (小川一枝)
  1.難病対策の歴史的変遷
  2.難病保健施策と保健師活動
 B 難病患者への支援・保健活動 (小川一枝)
  1.難病患者と家族の特徴
  2.患者・家族への支援
  3.地域ケアシステムの構築

7章 感染症保健活動
 A 感染症保健の動向 (高畑陽子)
  1.感染症保健の理念,感染症対策の変遷
  2.感染症対策の体制
 B 感染症保健施策と保健師活動 (高畑陽子)
  1.感染症予防
  2.感染症法に基づく施策と保健師活動
  3.予防接種法に基づく施策と保健師活動
 C 疾病管理 (鈴木千智)
  1.新興・再興感染症と感染症予防
  2.結核
  3.HIV感染症・エイズ・性感染症
  4.腸管出血性大腸菌感染症
  5.肝炎

8章 歯科保健活動
 A 歯科保健の動向と保健活動の実際 (堀口逸子)
  1.歯科保健の動向
  2.歯科保健活動の実際

9章 学校保健
 A 学校保健・学校看護の基本 (岡田加奈子・鎌塚優子)
  1.学校保健・学校看護の定義
  2.学校保健・学校看護の歴史
  3.学校保健の制度とシステム
 B 学校保健における健康課題への対策 (齊藤理砂子・鎌塚優子)
  1.発達段階別にみる対象の特徴と健康課題への対策と支援
  2.幼児・児童および生徒の健康課題
  3.特別支援教育(特別な支援を要する子どもへの対応)
  4.学校保健活動の展開と養護教諭の職務

10章 産業保健
 A 産業保健の基本 (中谷淳子)
  1.産業保健の目的と産業保健活動
  2.産業保健における保健師の役割・機能
  3.日本における産業保健の歴史
  4.産業構造の変遷
  5.産業保健の制度とシステム
 B 産業保健における健康課題への対策と支援 (中谷淳子)
  1.労働衛生の現状
  2.産業保健における健康課題への対策と支援
  3.多様化する労働者および雇用形態への対応
  4.産業保健活動の展開

11章 地域包括ケア
 A 地域包括ケアの動向 (工藤禎子)
  1.地域包括ケアとは
  2.地域包括支援センター
 B 地域包括ケアにおける保健師活動 (工藤禎子)
  1.支援が目ざす方向:健康と生活をまもる主体としての住民への支援
  2.住民の多様な生活とニーズの理解
  3.地域包括ケアにおける援助方法
  4.地域包括ケアにおける多機関・多職種との連携

12章 健康危機管理
 A 健康危機管理 (尾島俊之)
  1.健康危機管理の定義と要因
  2.リスクマネジメント
  3.健康危機管理の要素
 B 感染症集団発生時の保健活動 (大木幸子)
  1.感染症調査
  2.集団発生時の保健活動
 C 災害と保健活動 (今福恵子)
  1.災害および災害保健活動における基本
  2.災害支援の法・制度およびシステム
  3.各災害サイクルにおける災害対策と保健師活動

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