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≪ジェネラリストBOOKS≫

健診データで困ったら

よくある検査異常への対応策

編集:伊藤 澄信

  • 判型 A5
  • 頁 192
  • 発行 2017年04月
  • 定価 3,888円 (本体3,600円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03054-0
内科外来に欠かせない1冊
健診での検査項目がますます多様化している今日、異常値の出た健診結果をもってやってくる患者への対応にとまどう一般医は少なくない。とりわけ、無症状で、検査値(あるいは所見)に軽度の異常がみられた場合、どの程度の間隔で再検するのかは迷うところだ。本書では、外来で一般医が困る健診データ異常のパターンを集め、基本対応とそのエビデンスを示した。
序 文
編集のことば

 本書は雑誌「JIM」2012年5月号および雑誌「総合診療」2015年8月号の2回にわたって特集された企画「健診データで困ったら」...
編集のことば

 本書は雑誌「JIM」2012年5月号および雑誌「総合診療」2015年8月号の2回にわたって特集された企画「健診データで困ったら」を改訂し書籍化したものである.この2冊の特集号はいずれも「完売」となっており,読者の関心が高かった領域である.書籍化にあたり,執筆者は一部変更されているが,内容は最新のエビデンスに基づいてupdateされている.

 3人に1人が65歳以上,5人に1人が75歳以上となる2025年に向けて,生活習慣病の予防やがんの早期発見・治療を通じた医療費抑制が期待され,生活習慣病の予防や早期発見を目的とした特定健康診査や市町村が実施しているがん検診,労働衛生安全法に基づく定期健康診断の代わりとしての人間ドックなどの健康診断が積極的に実施されている.「健診」は健康づくりの観点から経時的に値を把握することが望ましい検査群,「検診」は疾患自体を確認するための検査群と整理されるが,健診において行われる検査項目の一部は,測定値などにより疾患リスクの確認と疾患自体の確認の両方の性質を持っているので,検査によっては健診か検診かを区別することは難しい.本書内の記載は健診という用語を主に使っている点についてはご容赦いただきたい.

 厚生労働省では「特定健康診査・特定健康診断指導の在り方に関する検討会」,「労働安全衛生法に基づく定期健康診断等のあり方に関する検討会」,「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」などが2016年初めから開催され,2018年度の第三期特定健康診査に向けて最終報告書がとりまとめられつつある.特定健診の検査項目について,LDLコレステロールから国際的に用いられているnon-HDLコレステロールに変更される可能性があるなど,健診にも変化の波が押し寄せている.

 がんの体細胞変異に基づく治療薬が一般化し,民間の「遺伝子検査」が低価格で提供され,遺伝子検査についての相談も増えてきた.呼吸機能検査,脳ドック,ピロリ菌,ペプシノゲン検査,腫瘍マーカー,睡眠呼吸検査など異常と判断された「患者」への対応は自分の得意領域以外では自信がもてないことが多い.「健診異常」で困った際に,健診項目に係る最新知識がコンパクトにまとまった本書がジェネラリストの皆様の診療に役立てば望外の幸せである.

 2017年3月
 伊藤澄信
目 次
編集のことば

イントロダクション
 ジェネラリストのための「健診異常」への対応

健診データで困ったら-よくある検査異常への対応策
 【身体測定・生理】
  「BMI(体重)の低下がある」と言われたら
  心電図で「非特異的ST-T変化がある」と言われたら
  「聴力低下がある」と言われたら
  呼吸機能に異常が見つかったら
 【X線・超音波】
  胸部単純X線写真で「胸膜肥厚がある」/「ブラがある」と言われたら
  胸部CTの異常と経過観察の仕方
  「動脈硬化がある」と言われたら
  腹部エコーに異常所見があったら
 【生化学・血液学・血清学・尿】
  血液の検査で異常があったら
   (a:白血球が少ない/b:赤沈が亢進している/c:軽度の貧血がある,と言われた)
  「肝機能が正常でB型肝炎の抗原が陽性」/
   「肝機能が正常でC型肝炎の抗体が陽性」と言われたら
  「ピロリ菌が陽性」と言われたら
  リウマトイド因子(RF)または抗CCP抗体,抗核抗体が陽性だったら
  「血清ペプシノゲン検査が異常」と言われたら
  NT-proBNPが異常値だったら
  腎臓の検査で異常があったら
 【その他】
  「骨量が少ない」と言われたら
  腫瘍マーカーが高かったら
  脳ドック(頭部MRI)で所見を指摘されたら
  睡眠呼吸検査が陽性だったら

索引

ワンポイントレクチャー
 (1)健康診断の至適間隔-健診は毎年必要か?
 (2)臨床検査の標準化と臨床検査値
 (3)健康診断と遺伝子検査-予防医療の時代に向けて
 (4)健康人の「基準範囲」と「臨床判断値」
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