病理学 第4版
医学の基幹科目である病理学を初歩から学ぶ、理学療法士・作業療法士学生の教科書
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肉眼的観察、顕微鏡的観察を基本とする伝統的な形態病理学と、日進月歩で進む最新の分子病理学、さらに疾患の臨床的側面をバランスよく融合した形で学習できるように留意した。国家試験合格に必要な知識を手際よく習得するための豊富な疾患像、ポイントを抑えた解説に加え、学習目標、復習のポイント、セルフアセスメントも全面的に見直し、8年ぶりの大改訂を行った。病理学の本質を習得する教科書として卒後にも使える充実版。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
---|---|
シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
監修 | 梶原 博毅 |
編集 | 横井 豊治 / 村雲 芳樹 |
発行 | 2017年02月判型:B5頁:312 |
ISBN | 978-4-260-02871-4 |
定価 | 5,060円 (本体4,600円+税) |
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第4版 序
このたび,標準理学療法学・作業療法学シリーズの「病理学 第4版」を上梓することとなった.2000年の初版発行以来,医学の基幹科目の1つである病理学の教科書として,理学療法士・作業療法士を目指す多くの学生が本書を選んでいる.また,理学療法士・作業療法士となってからも臨床の現場において,また,研究において,折に触れ本書をひも解いている,との声を耳にすることも多い.編集者としてこの上ない喜びである.
さて今回は2009年の第3版発行以来8年ぶりの改訂となる.この間に病理学は以前にも増して加速度的に発展し,特に分子レベルでの疾患・病態の解明は文字どおり日進月歩の進展で,疾患の分類が大幅に見直された分野も少なくない.一方で,肉眼的観察,顕微鏡的観察を基本とする伝統的な病理学の意義はいささかも減ずるものではなく,病理診断の基本であるとともに最先端の病理学研究の確固たる基盤であり続けている.本書では伝統的な形態病理学と最新の分子病理学,さらに疾患の臨床的側面をバランスよく融合した形で学習できるように留意したつもりである.
第4版では,理学療法士・作業療法士養成施設の教員のみならず,さまざまな分野でご活躍中の新進気鋭の病理学者に執筆者として参加していただいた.また,編集者も世代交代し,初版以来永年に亘り本書の中心的な編集者を務めた梶原博毅(広島大学名誉教授)は監修を担当し,編集者として新たに村雲芳樹(北里大学教授)が参加し,横井豊治(名古屋掖済会病院部長,愛知医科大学名誉教授)と2人で担当した.
最終稿を総覧し,あらためて本書が第3版までの良い点を引き継ぎつつこの間の医学の進歩の成果をしっかり反映させ,病理学の本質を修得するために最適の書物の1つに仕上がったと確信している.本書が病理学の卒前教育,卒後教育に前版にも増して役に立つことを期待している.
最後に本書の出版に際し,多大なるご尽力をいただいた医学書院の関係各位に心より感謝申し上げる.
2016年12月
横井 豊治
村雲 芳樹
このたび,標準理学療法学・作業療法学シリーズの「病理学 第4版」を上梓することとなった.2000年の初版発行以来,医学の基幹科目の1つである病理学の教科書として,理学療法士・作業療法士を目指す多くの学生が本書を選んでいる.また,理学療法士・作業療法士となってからも臨床の現場において,また,研究において,折に触れ本書をひも解いている,との声を耳にすることも多い.編集者としてこの上ない喜びである.
さて今回は2009年の第3版発行以来8年ぶりの改訂となる.この間に病理学は以前にも増して加速度的に発展し,特に分子レベルでの疾患・病態の解明は文字どおり日進月歩の進展で,疾患の分類が大幅に見直された分野も少なくない.一方で,肉眼的観察,顕微鏡的観察を基本とする伝統的な病理学の意義はいささかも減ずるものではなく,病理診断の基本であるとともに最先端の病理学研究の確固たる基盤であり続けている.本書では伝統的な形態病理学と最新の分子病理学,さらに疾患の臨床的側面をバランスよく融合した形で学習できるように留意したつもりである.
第4版では,理学療法士・作業療法士養成施設の教員のみならず,さまざまな分野でご活躍中の新進気鋭の病理学者に執筆者として参加していただいた.また,編集者も世代交代し,初版以来永年に亘り本書の中心的な編集者を務めた梶原博毅(広島大学名誉教授)は監修を担当し,編集者として新たに村雲芳樹(北里大学教授)が参加し,横井豊治(名古屋掖済会病院部長,愛知医科大学名誉教授)と2人で担当した.
最終稿を総覧し,あらためて本書が第3版までの良い点を引き継ぎつつこの間の医学の進歩の成果をしっかり反映させ,病理学の本質を修得するために最適の書物の1つに仕上がったと確信している.本書が病理学の卒前教育,卒後教育に前版にも増して役に立つことを期待している.
最後に本書の出版に際し,多大なるご尽力をいただいた医学書院の関係各位に心より感謝申し上げる.
2016年12月
横井 豊治
村雲 芳樹
目次
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序説 PT・OTと病理学のかかわり
総論
第1章 病理学の概要
第2章 病因論
A 外因
B 内因
C 理学・作業療法との関連事項
第3章 退行性病変,進行性病変
A 退行性病変
B 進行性病変
C 理学・作業療法との関連事項
第4章 代謝障害
A 蛋白質・アミノ酸代謝異常
B 核酸代謝異常
C 脂質代謝異常
D 糖質代謝異常
E 無機物質代謝異常
F 色素代謝異常
G 理学・作業療法との関連事項
第5章 循環障害
A 体液循環の機構
B 局所の循環障害
C 全身循環障害
D 理学・作業療法との関連事項
第6章 免疫
A 免疫の概念
B 免疫の成立
C 免疫反応がもたらす傷害・疾患
D 移植
E 理学・作業療法との関連事項
第7章 炎症,感染症
A 炎症
B 感染症
C 理学・作業療法との関連事項
第8章 腫瘍
A 腫瘍とは
B 腫瘍の命名と分類
C 腫瘍の形態
D 悪性腫瘍の進展形式
E 悪性腫瘍の進行度
F 腫瘍発生の原因
G 発がんのメカニズム
H 理学・作業療法との関連事項
第9章 老化
A 生理的老化と寿命
B 加齢による生理的老化
C 加齢とともに増加する全身疾患
D 加齢に伴って増加する各臓器の疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第10章 先天異常,奇形
A 先天異常,奇形とは
B 遺伝子異常による疾患と遺伝性疾患
C 遺伝性疾患
D 染色体異常
E 奇形
F 理学・作業療法との関連事項
各論
第1章 循環器
A 心臓
B 血管
C 理学・作業療法との関連事項
第2章 呼吸器
A 構造と機能
B 上気道疾患
C 気管・気管支・肺疾患
D 胸膜疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第3章 消化器
A 口腔・咽頭疾患
B 食道
C 胃
D 小腸
E 大腸と肛門
F 腹膜
G 肝臓
H 胆嚢および胆管
I 膵臓
J 理学・作業療法との関連事項
第4章 神経系
A 中枢神経系
B 末梢神経系
C 理学・作業療法との関連事項
第5章 運動器
A 骨,軟骨
B 関節とその付属器
C 筋肉系
D 理学・作業療法との関連事項
第6章 泌尿・生殖器
A 腎臓
B 下部尿路
C 男性生殖器
D 女性生殖器
E 乳腺疾患
F 理学・作業療法との関連事項
第7章 内分泌臓器
A 視床下部
B 下垂体
C 甲状腺
D 副甲状腺(上皮小体)
E 副腎
F 膵臓Langerhans島
G 消化管ホルモンの異常
H 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
I 異所性ホルモン産生腫瘍
J 理学・作業療法との関連事項
第8章 造血器
A 骨髄
B リンパ節
C 理学・作業療法との関連事項
第9章 皮膚,感覚器
A 皮膚
B 眼
C 耳
D 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
参考図書一覧
索引
総論
第1章 病理学の概要
第2章 病因論
A 外因
B 内因
C 理学・作業療法との関連事項
第3章 退行性病変,進行性病変
A 退行性病変
B 進行性病変
C 理学・作業療法との関連事項
第4章 代謝障害
A 蛋白質・アミノ酸代謝異常
B 核酸代謝異常
C 脂質代謝異常
D 糖質代謝異常
E 無機物質代謝異常
F 色素代謝異常
G 理学・作業療法との関連事項
第5章 循環障害
A 体液循環の機構
B 局所の循環障害
C 全身循環障害
D 理学・作業療法との関連事項
第6章 免疫
A 免疫の概念
B 免疫の成立
C 免疫反応がもたらす傷害・疾患
D 移植
E 理学・作業療法との関連事項
第7章 炎症,感染症
A 炎症
B 感染症
C 理学・作業療法との関連事項
第8章 腫瘍
A 腫瘍とは
B 腫瘍の命名と分類
C 腫瘍の形態
D 悪性腫瘍の進展形式
E 悪性腫瘍の進行度
F 腫瘍発生の原因
G 発がんのメカニズム
H 理学・作業療法との関連事項
第9章 老化
A 生理的老化と寿命
B 加齢による生理的老化
C 加齢とともに増加する全身疾患
D 加齢に伴って増加する各臓器の疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第10章 先天異常,奇形
A 先天異常,奇形とは
B 遺伝子異常による疾患と遺伝性疾患
C 遺伝性疾患
D 染色体異常
E 奇形
F 理学・作業療法との関連事項
各論
第1章 循環器
A 心臓
B 血管
C 理学・作業療法との関連事項
第2章 呼吸器
A 構造と機能
B 上気道疾患
C 気管・気管支・肺疾患
D 胸膜疾患
E 理学・作業療法との関連事項
第3章 消化器
A 口腔・咽頭疾患
B 食道
C 胃
D 小腸
E 大腸と肛門
F 腹膜
G 肝臓
H 胆嚢および胆管
I 膵臓
J 理学・作業療法との関連事項
第4章 神経系
A 中枢神経系
B 末梢神経系
C 理学・作業療法との関連事項
第5章 運動器
A 骨,軟骨
B 関節とその付属器
C 筋肉系
D 理学・作業療法との関連事項
第6章 泌尿・生殖器
A 腎臓
B 下部尿路
C 男性生殖器
D 女性生殖器
E 乳腺疾患
F 理学・作業療法との関連事項
第7章 内分泌臓器
A 視床下部
B 下垂体
C 甲状腺
D 副甲状腺(上皮小体)
E 副腎
F 膵臓Langerhans島
G 消化管ホルモンの異常
H 多発性内分泌腫瘍症(MEN)
I 異所性ホルモン産生腫瘍
J 理学・作業療法との関連事項
第8章 造血器
A 骨髄
B リンパ節
C 理学・作業療法との関連事項
第9章 皮膚,感覚器
A 皮膚
B 眼
C 耳
D 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
参考図書一覧
索引
正誤表
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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。
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