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上肢運動器疾患のリハビリテーション[Web動画付]

関節機能解剖学に基づく治療理論とアプローチ

著:中図 健

  • 判型 B5
  • 頁 160
  • 発行 2018年05月
  • 定価 4,320円 (本体4,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03453-1
治療アプローチの実際が学べる動画で臨床力を上げる!
前著『上肢運動器疾患の診かた・考えかた―関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ』では、セラピストに必要となる解剖学や生理学の知識をもとにした各疾患の診かたや考えかたを中心に解説した。本書はその応用編という位置づけで、内容に連動した治療アプローチを提示したWeb動画を計62本(総時間約5時間20分)収載。平易に解説された本文と併せて、治療手順を含めた患者への具体的なアプローチ方法が理解できる。
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序 文


 前著『上肢運動器疾患の診かた・考えかた─関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ』(医学書院,2011)の発刊から7年,その続編ともいえる本書『上肢運動器疾患のリハビリテーション─関節機能...


 前著『上肢運動器疾患の診かた・考えかた─関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ』(医学書院,2011)の発刊から7年,その続編ともいえる本書『上肢運動器疾患のリハビリテーション─関節機能解剖学に基づく治療理論とアプローチ(Web 動画付)』が完成しました。今回は,各関節疾患の治療順序とその治療対象となる軟部組織を明確化し,その組織に対する治療方法と考えかたを本文と動画により解説しています。前著の応用編として学ぶことができ,動画により治療アプローチがイメージしやすくなっていることから,臨床に直結した内容になっていると思います。
 さらには,上肢運動器疾患となっていますが,治療には頭部・体幹からのアプローチも必要不可欠と考え,それらの項目も積極的に取り入れました。まだまだ考察を重ねアップデートしていく必要はありますが,まずは治療の幅を広げるきっかけとなることを願います。
 近年,セラピストを取り囲む環境は変化し,今後大きな変革のときを迎えるものと思われます。そのような環境下でセラピストの原点ともいえる「患者さんをよくしたい」というモチベーションを保ち続けることは,とても困難なことだと思います。なぜなら,患者さんの呈している症状に向き合えば向き合うほど,壁に当たることが多くなるからです。その壁を壊す最大の武器は,セラピスト自身のスキルアップといえるでしょう。患者さんを適切に治療できるようになることで治療を行う楽しみが増え,もっとよくしたいという欲求が湧いてくるはずです。
 私は,臨床家の臨床力は,日々の経験値と知識量に依るものだと思っています。知識は文献などで補うことはできますが,経験値は臨床の現場に立たない限り得ることができません。つまり,現場なくしては臨床力は上がらないのです。
 私自身が臨床の現場に立ち続けている理由は,まだまだ新しい治療技術の方法や考察を生み出したいという気持ちでいっぱいだからです。この気持ちを途切れさせることなくできる限り長く保っていきたいと思っています。
 最後に,本書が,読者の皆様が治療の壁に遮られた際,それを少しずつでも打破していく力になれることを願ってやみません。

追伸
 前著『上肢運動器疾患の診かた・考えかた─関節機能解剖学的リハビリテーション・アプローチ』は,私の長男の拓未が1歳4か月のときに発刊されました。本書は,次男の祐貴が1歳2か月のときに発刊されることとなり,子供たちそれぞれに1歳の贈り物ができた気がして嬉しく思います。これからも息子たちの成長とともに私自身もセラピストとして成長できるよう,1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。

 2018年4月
 中図 健
目 次
I 各疾患の治療方針の立てかた
 A 頚椎
  1 頚椎症性脊髄症
  2 頚椎症性神経根症
  3 胸郭出口症候群
 B 肩関節
  1 腱板断裂(保存療法例)
  2 上腕骨頚部骨折(髄内釘固定術術後例)
  3 外傷性肩関節脱臼
  4 脳血管障害後に生じる肩関節痛
  5 夜間時痛
 C 肘関節
  1 肘関節後方脱臼
  2 肘頭骨折
  3 鉤状突起骨折
  4 肘関節後外側部痛
 D 前腕
  1 橈骨頭骨折
  2 前腕骨骨幹部骨折
 E 手関節
  1 橈骨遠位端骨折
  2 上腕骨外側上顆炎
  3 手関節尺側部痛
 F 指関節
  1 基節骨骨折
  2 中手骨骨折
  3 de Quervain病
  4 手根管症候群
  5 バネ指

II 関節・軟部組織に対する治療法
 A 頭頚部
  1 帽状腱膜
  2 頚部椎後筋群(多裂筋・回旋筋・頚半棘筋・頭半棘筋)
  3 後頭下筋群
  4 胸鎖乳突筋
  5 斜角筋
 B 体幹
  1 胸横筋
  2 腹横筋
  3 外・内腹斜筋
 C 肩甲胸郭関節
  1 肩甲挙筋,大・小菱形筋
  2 僧帽筋
  3 広背筋
  4 前鋸筋
  5 前鋸筋上部線維,小胸筋
  6 前鋸筋中部線維
  7 前鋸筋下部線維
  8 肩鎖関節・胸鎖関節の牽引治療
 D 肩関節
  1 三角筋
  2 大胸筋
  3 大円筋
  4 棘上筋
  5 棘上筋近位線維
  6 棘上筋遠位線維
  7 棘上筋の伸張操作
  8 棘下筋
  9 肩甲下筋
  10 RIC(rotator interval capsule)
  11 関節包靱帯の牽引治療
  12 stooping exercise
 E 肘関節
  1 上腕筋
  2 上腕二頭筋
  3 上腕三頭筋(長頭・外側頭・内側頭)
  4 肘筋
  5 橈側側副靱帯(外側側副靱帯)
  6 腕尺関節の牽引治療
 F 前腕
  1 円回内筋
  2 回外筋
  3 骨間膜の癒着剥離操作
  4 橈骨輪状靱帯(肘外側側副靱帯)
 G 手関節
  1 腕橈骨筋
  2 長橈側手根伸筋
  3 短橈側手根伸筋
  4 尺側手根伸筋
  5 尺側手根屈筋
  6 方形回内筋
  7 手根中央関節
  8 手根関節の牽引治療
 H 指関節
  1 浅指屈筋・深指屈筋
  2 総指伸筋
  3 長母指外転筋・短母指伸筋
  4 長母指屈筋
  5 背側骨間筋・掌側骨間筋
  6 虫様筋

索引