医学書院

検索
HOME書籍・電子メディア > 書籍詳細

≪標準理学療法学 専門分野≫

運動療法学 各論


(第4版)

シリーズ監修:奈良 勲
編集:吉尾 雅春/横田 一彦

  • 判型 B5
  • 頁 496
  • 発行 2017年01月
  • 定価 6,380円 (本体5,800円+税10%)
  • ISBN978-4-260-02791-5
座学でも臨床でも使える、理学療法士必携の教科書
理学療法士が運動療法を行ううえで求められる知識や技術を学生向けに解説した教科書。理学療法の対象となる主な疾患を収載し、すべての項目を「A.概念と特徴」→「B.運動療法の実際」→「C.運動療法上の注意点」の順番で解説。座学はもちろん臨床実習の場面などでクイックリファレンスとして使用できるよう工夫した。臨床で実際に行われる運動療法をわかりやすく解説した1冊。
*「標準理学療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
第4版 序

 本書は2001年の初版発行以来版を重ね,このたび3回目の改訂を行うことになった.本改訂の特徴は,全編カラー化して見やすくしたこと,取り上げる内容を見直したこと,この間,長きにわたりご協力いただいた執筆者の一部の入れ替えを行ったことなどである.
 運動療法が理学療法...
第4版 序

 本書は2001年の初版発行以来版を重ね,このたび3回目の改訂を行うことになった.本改訂の特徴は,全編カラー化して見やすくしたこと,取り上げる内容を見直したこと,この間,長きにわたりご協力いただいた執筆者の一部の入れ替えを行ったことなどである.
 運動療法が理学療法の根幹をなすことに異論をはさむ余地はないと思うが,一方で運動療法がしっかりとした根拠に基づいたものであるかと問われると,その回答にはやや消極的になる.解剖学や生理学,運動学が運動療法を行うにふさわしい視点で説明しきれていないことが要因になっている.また,領域の取り上げ方にも原因があったかもしれない.そこで,今回の改訂では,脳血管障害と小脳性運動失調に注目した.小脳性運動失調の多くは脳卒中によっておこるものだが,なぜか脳卒中の領域では“片麻痺”という概念のみが強く打ち出され,皮質脊髄路と並走する大脳小脳神経回路の損傷によっておこるであろう運動失調が取り扱われていないことが多い.逆に大脳小脳,前庭小脳,脊髄小脳の3つに分けられる小脳系の神経回路では大脳小脳にかかわるものが主に取り上げられ,他はうやむやになっていることが多い.この改訂では脳あるいは中枢神経系のシステムに目を向けてもらう目的で,小脳性運動失調の項を割愛し,それを脳血管障害や脊髄小脳変性症の項,あるいは同シリーズの『運動療法学 総論』のなかで説明することにした.これにより教育現場で有機的な解説ができるようになったのではないかと考えている.
 また近年,癌のリハビリテーションや浮腫の運動療法が注目されている.廃用症候群については理学療法士には永遠のテーマでもあり,それは高齢者に限ったものでもない.これらの項目を新規に加えて改訂作業を進めた.教科書として理想的な分量を考慮すると,本書で取り上げた内容で適当ではないかと考える.
 卒前・卒後の多くの場面で本書が活用されることを期待している.

 2017年1月
 編集者を代表して
 吉尾雅春
目 次
I 骨関節疾患の運動療法
 第1章 骨折・脱臼の運動療法
 第2章 膝の靱帯・半月板損傷の運動療法
 第3章 腱断裂の運動療法
  I.腱板断裂の運動療法
  II.アキレス腱断裂の運動療法
 第4章 関節リウマチの運動療法
 第5章 変形性関節症と人工関節置換術の運動療法
 第6章 側弯症の運動療法

II 脳障害の運動療法
 第1章 脳血管障害の運動療法-早期
 第2章 脳血管障害の運動療法-回復期
 第3章 パーキンソン病とパーキンソニズムの運動療法
 第4章 脳外傷の運動療法
 第5章 脳性麻痺の運動療法

III 脊髄疾患の運動療法
 第1章 脊髄損傷の運動療法
 第2章 腰部脊柱管狭窄症の運動療法
 第3章 頸椎症性脊髄症と頸椎後縦靱帯骨化症の運動療法

IV 神経筋疾患の運動療法
 第1章 脊髄小脳変性症の運動療法
 第2章 筋萎縮性側索硬化症の運動療法
 第3章 多発性硬化症の運動療法
 第4章 ギラン・バレー症候群の運動療法
 第5章 筋ジストロフィーの運動療法

V 疼痛疾患の運動療法
 第1章 腰痛症の運動療法
 第2章 肩関節痛の運動療法

VI 切断の運動療法

VII 呼吸器・循環器疾患の運動療法
 第1章 呼吸器不全の運動療法
  I.呼吸不全と運動療法
  II.胸・腹部外科手術と運動療法
  III.人工呼吸器と運動療法
 第2章 循環器疾患の運動療法

VIII 糖尿病の運動療法

IX その他の運動療法
 第1章 ICUにおける運動療法
 第2章 熱傷の運動療法
 第3章 悪性腫瘍の運動療法
 第4章 浮腫の運動療法
 第5章 廃用症候群の運動療法

索引