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看護師国家試験 解剖生理学クリアブック


(第2版)

編:日本生理学会教育委員会 

  • 判型 B5
  • 頁 244
  • 発行 2015年12月
  • 定価 2,160円 (本体2,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02442-6
看護師国家試験形式で解剖生理学の知識が身につく1冊
看護師国家試験と同じ形式の問題を解いていくことで、解剖生理学の知識が身につく1冊。解剖生理学全般を網羅し、また必ず理解しておきたい内容を必修問題として収載した。各問題には詳しい解説がついており、各問題ごとに示したキーワードとあわせることで、知識の再確認が容易にできる。『系統看護学講座 解剖生理学』 と内容をそろえており、併用することでより効率的な学習が可能になる。
序 文
はじめに

 早いもので『看護師国家試験 解剖生理学クリアブック』の初版が出版されてから8年が経ちました。その間,医学の進歩は目覚ましく,iPS細胞を始めとして次々に新しい発見がありました。それに伴って解剖生理学の教科書も数回の改訂が加えられ,また国家試験の出題基準も問題内容も変化...
はじめに

 早いもので『看護師国家試験 解剖生理学クリアブック』の初版が出版されてから8年が経ちました。その間,医学の進歩は目覚ましく,iPS細胞を始めとして次々に新しい発見がありました。それに伴って解剖生理学の教科書も数回の改訂が加えられ,また国家試験の出題基準も問題内容も変化してきました。用語にも変更が加えられました。
 解剖生理学ではヒトのからだの正常構造と機能を学びます。なんらかの原因で構造や機能がこわれた結果,疾病が生じます。覚えることが膨大で,また,目に見えない現象を扱うことも多く,皆さんにとっては時に難解に思われる分野かもしれません。国家試験でも出題数が多く,頭痛のタネの1つでしょう。
 しかし,解剖生理学で学ぶ内容には,患者さんに的確なケアを提供するためには知らなくてはいけないことが満載です。また,多職種の医療チームの中での「共通語」を知らないとチームが正しく機能しなくなります。さらに,患者さんからの質問や相談に正しく,わかりやすくこたえることができれば,患者さんは安心し,信頼関係も深まります。これらの意味からもぜひ集中して勉強してください。この問題集が定期試験や国家試験対策の一助になるだけではなく,「使える知識」のレベルアップにもつながることを望んでいます。
 今回,この問題集に収載された問題の一部には,教科書レベルよりもやや難しいですが,これから医療現場で必要になっていく可能性の高い知識を問う問題が含まれています。授業で使う解剖生理学の教科書をかたわらにおいて学習するのはもちろんなのですが,もし余裕があれば,解剖学や生理学のほかの書籍も手に取ってみてください。新しい発見があるかもしれません。また,本書を勉強する際には,正誤を確かめるだけではなく,解説に書いてあることもしっかりと理解してください。1人で学習するのではなく,グループ学習により知識をさらに深めることも有効でしょう。
 皆さんが正しい解剖生理学の知識を身につけ,臨床現場で活躍することを期待しています。

 2015年10月
 日本生理学会副理事長(教育担当)
 日本生理学会教育委員会委員長
 鯉淵典之
書 評
  • 着実に改訂された基礎から臨床へとつながる問題集
    書評者:多久和 典子(石川県立看護大教授・健康科学)

     日本生理学会教育委員会の編による『看護師国家試験 解剖生理学クリアブック』の改訂第2版が発行されました。初版は2007年に発行され,多くの看護学生の勉学の友として愛用されてきましたが,改訂版もわが国の生理学教育を牽引する日本生理学会教育委員会の諸先生のご尽力の賜物であり,心より敬意を表します。
    ...
    着実に改訂された基礎から臨床へとつながる問題集
    書評者:多久和 典子(石川県立看護大教授・健康科学)

     日本生理学会教育委員会の編による『看護師国家試験 解剖生理学クリアブック』の改訂第2版が発行されました。初版は2007年に発行され,多くの看護学生の勉学の友として愛用されてきましたが,改訂版もわが国の生理学教育を牽引する日本生理学会教育委員会の諸先生のご尽力の賜物であり,心より敬意を表します。

     手に取ってみるとB5判のハンディさは初版と変わらず,いつでもバッグから取り出して続きの問題を解ける良さがあります。初版の14章に「必修問題」と「体表からみた人体」の2章が加えられて合計16章となり,問題数(360問→382問),ページ数(214ページ→241ページ)ともに増えて充実ぶりがうかがわれますが,初版と同じ価格に据え置かれています。見開きの左ページに3~4題の問題,右ページに対応する解答・解説が記載されている形式は変わっていませんが,重要な語句やキーワードが赤字でハイライト表示され,さらにクリアな解説になっています。また,初版にもあった「Key word」に加えて,新たに「Step Up」という関連項目の解説が処々に追加され,問題によっては「基本知識」や「臨床での応用」というアイコンが付いており,自分が解けなかった問題のタイプやレベルがわかり参考になりそうです。初版に比べて図表が大幅に増えていますが,スペースの制約から図が小さいので,次回改訂時に図が大きくなると良いと思われました。

     問題について見ると,初版で練られた良問は引き続き収載され,長文の選択肢から簡潔な選択肢への編集や,「誤っているのはどれか」から「正しいのはどれか」を問う問題への変換など,昨今の国家試験の傾向が考慮され,さまざまな観点から学生の身になって改訂作業を進められた跡がうかがわれます。

     全体的に難易度は初版と同じで最近の国家試験より高レベルであり,解剖生理学を集中して学ぶ低学年のうちに基礎知識を確実に習得した上でここまで解ければ理想的と言えましょう。さらに,看護学生にとっては難問と言える問題も収載されており,序文に記されているように看護学生への期待と熱意が伝わってきます。これらの難問には,それを示すアイコンを付けていただけると良いと思われました。

     看護基礎教育課程では,解剖生理学の基礎の上に病態・症状・徴候とさまざまな疾患の知識,これらを生かしたフィジカルアセスメントと根拠に基づくケアについて学ぶ「サイエンス」に加えて,看護師ならではの「アート」に属する心と技の学習に多くの時間を必要とします。その観点から,サイエンスの学習においては,基礎知識とハイレベルな知識を区別して提示する必要があり,場合によっては後者をあえて提示しないという選択も必要になると思うのです。これは改訂の度に徐々に内容が増える教科書についても言えることであり,問題集で扱う知識レベルをどの程度に設定すべきかは難しい問題です。

     患者の病態を正しくアセスメントできる臨床能力に直結する解剖生理の正確な知識だけは学生のうちにしっかり身につけてほしいものです。
目 次
はじめに
問題作成者・解剖学分野監修
本書の特色と構成

第1章 必修問題
第2章 細胞・組織の構造と機能
第3章 体液とホメオスタシス
第4章 栄養の消化と吸収
第5章 呼吸とその調節
第6章 循環とその調節
第7章 血液の構成と機能
第8章 体液の調節と尿の生成
第9章 自律神経による調節
第10章 内分泌系による調節
第11章 からだの支持と運動
第12章 神経系の構造と機能
第13章 感覚器の構造と機能
第14章 外部環境からの防御
第15章 生殖・発生と老化のしくみ
第16章 体表からみた人体

索引