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≪標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野≫

精神医学


(第3版) (在庫なし)

シリーズ監修:奈良 勲/鎌倉 矩子
編集:上野 武治

  • 判型 B5
  • 頁 344
  • 発行 2010年03月
  • 定価 4,840円 (本体4,400円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01012-2
臨床現場で直面する精神症状や精神疾患に関する知識を習得できる
PT・OT養成校学生向け教科書。将来、臨床現場で直面する精神症状や精神疾患に関する知識を習得できる。特に統合失調症、脳器質的精神障害、発達障害、老年障害など、身体障害作業療法や理学療法において必要な知識を詳しく解説。さらに学生が精神医学に興味を持つよう、具体的症例・写真等をふんだんに取り入れるなどの工夫も満載。各ガイドライン、法律など付録も充実した完成版。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
第3版 序

 初版が発刊されて11年目を迎えるが,この間の精神障害の診断や治療,リハビリテーションや福祉においては,きわめて大きな変化があった.以下に,思い浮かぶ主な点を列挙してみたい.
 第1は,統合失調症の病態解明が進み,新規抗精神病薬が薬物療法の主流になり,それに伴って副...
第3版 序

 初版が発刊されて11年目を迎えるが,この間の精神障害の診断や治療,リハビリテーションや福祉においては,きわめて大きな変化があった.以下に,思い浮かぶ主な点を列挙してみたい.
 第1は,統合失調症の病態解明が進み,新規抗精神病薬が薬物療法の主流になり,それに伴って副作用への警戒や対応のあり方が変化していることである.
 第2に,職場のメンタルヘルスの悪化や自殺者の高どまり状態,再発や慢性化する患者の増加など,うつ病をめぐる状況が一変していることである.作業療法やデイケアなどの医学的リハビリテーションの有効性が確認される一方で,うつ病の概念や診断,薬物治療のあり方に関して,さまざまな議論が展開されている.
 第3に,発達障害者支援法の施行や特別支援教育の開始とともに,“いわゆる”発達障害への治療やリハビリテーションが臨床上の重要な課題に浮上していることである.
 第4に,障害者自立支援法が障害当事者の批判で廃止の方向に追い込まれ,新たな法体系の検討が開始されたことである.同時に,国連・障害者権利条約の批准に向けて国内法の整備も必要になるため,リハビリテーションと福祉の領域では今後も激動が引き続くことが予測される.
 第5に,精神医学用語の相次ぐ変更である.統合失調症や認知症など,社会的な影響を考慮したもののほかに,最近では「心的外傷後ストレス障害」(外傷後ストレス障害),「素行障害」(行為障害),「社交恐怖」(社会恐怖)なども挙げられている〔日本精神神経学会用語集(2008年)より〕.
 第6に,2001年に作成された理学療法士・作業療法士国家試験出題基準が改定され,2010年春からの国家試験に適用されることである.
 上記の一部はすでに第2版に,他は今回の改訂に反映させるために,部分的な補足と改訂を行った.しかし,新しい用語(2008年)への変更は今後の課題とし,全体の骨格も変えていないが,今後の急速な変化を予測すると,いずれ全体にかかわる大きな改訂が必要になるものと考えている.
 最後に,今回の改訂が理学療法や作業療法の進歩や実践に合致したものかどうか,多少の懸念があることも事実である.もし内容に不足・不備な点があれば,遠慮なくご指摘いただければ幸いである.

 2010年2月
 上野 武治
目 次
序説 PT・OTと精神医学のかかわり
第1章 精神医学とは
第2章 精神障害の成因と分類
第3章 精神機能の障害と精神症状
第4章 精神障害の診断と評価
第5章 脳器質性精神障害
第6章 症状性精神障害
第7章 精神作用物質による精神および行動の障害
第8章 てんかん
第9章 統合失調症およびその関連障害
第10章 気分(感情)障害
第11章 神経症性障害
第12章 生理的障害および身体的要因に関連した障害
第13章 成人の人格(パーソナリティ)・行動・性の障害
第14章 精神遅滞
第15章 心理的発達の障害
第16章 リエゾン精神医学
第17章 心身医学
第18章 ライフサイクルにおける精神医学
第19章 精神障害の治療とリハビリテーション
第20章 精神科保健医療と福祉,職業リハビリテーション
第21章 社会・文化とメンタルヘルス

 資料
 索引