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≪新看護学 14≫

母子看護

母性看護 小児看護
(第10版) (在庫なし)

執筆:今関 節子/海野 信也/生地 新/大隅 佐由里/我部山 キヨ子/近藤 朗/武谷 雄二/東條 雅宏/中村 友彦/深山 治久/宮中 文子/安水 洸彦/山田 健一朗

  • 判型 B5
  • 頁 488
  • 発行 2010年01月
  • 定価 2,970円 (本体2,700円+税10%)
  • ISBN978-4-260-00913-3
本書の特長
●母性看護では、「母性とはなにか」という特徴をつかみ、ライフサイクルの各期で母性の健康を保持・増進し、健康な生活を支えるための知識と技術が求められます。本書では、母性をどのように理解・保護し、看護するか、および周産期における母児とその家族の看護について学ぶことができます。
●小児看護では、子どもが、人格をもった社会の一員として、心身ともに健康に成長・発達する過程を理解するとともに、小児を疾病や危険からまもり、健やかに育成するための援助と愛護を必要とします。本書では小児の成長・発達と健康、それを支える看護、小児の疾患とその看護を学びます。

*2012年版より表紙が新しくなりました。
序 文
はしがき

学習にあたって
 みなさんは,これまで『専門基礎』『基礎看護』において,看護の基礎的な知識と技術を学んでこられたが,本書では,その知識や技術を,具体的にどのように展開したらよいかについて学習しよう。
 看護は,つねに人間が対象であることも学んだ。しかし...
はしがき

学習にあたって
 みなさんは,これまで『専門基礎』『基礎看護』において,看護の基礎的な知識と技術を学んでこられたが,本書では,その知識や技術を,具体的にどのように展開したらよいかについて学習しよう。
 看護は,つねに人間が対象であることも学んだ。しかし,人間には,おとなもいれば子どももいるし,男性と女性の区別もある。いったい,男性と女性はどのように違うのだろうか,おとなと子どもはどのように区別して看護したらよいのだろうか。あるいはまた,これらの人々が病気にならないためには,日常どのような注意が必要なのだろうか。みなさんが准看護師となるためにはこれら1つひとつについて学び,それぞれにふさわしい看護のしかたを身につけなければならない。
 本書では「母性」と「小児」の看護について学習していく。
 「母性」ということばは,母子保健法第2条に「すべての児童がすこやかに生まれ,かつ,育てられる基盤である」として,「尊重され,かつ,保護されなければならない」と国によって明らかにその意義が定められている。
 「母性看護」では,「母性とはなにか」という特徴をつかみ,また一生を通じて母性の健康を保持・増進し,疾病を予防し,正常な妊娠・分娩・産褥,さらに育児を通して,健康で平和な家庭生活を営むことができるための知識と技術を習得しなければならない。そのためには,母性をどのように理解・保護し,看護していくかを学ぶ必要がある。これは,目の前の母と子だけでなく,未来にわたる次の世代の健康に関することでもある。
 また「小児看護」では,この世に生を受けた子どもが,一個の人格をもった社会の一員として,心身ともに健康に成長・発達する過程を理解するとともに,小児を疾病や危険からまもり,正常な子どもも心身に障害のある子どもも,ともに健やかに育成するためにはどのような援助と愛護を必要とし,どのような看護が必要とされるかについて学習する。
 母性にも小児にも,健康を阻害するいろいろな因子や病気がある。また,年齢による違いや個人差もある。このようなそれぞれの特徴をもった対象を,よりよく援助し看護するための理念や知識・技術を学びとりたいものである。

改版の経緯
 本書はこのような考えから,1970年に初版を発行し,以来数回の改訂を重ねる中で,全国の准看護師教育のための教科書として活用されてきた。しかし,看護を取り巻く最近の医療の進歩は目ざましく,疾患の診断面・治療面の進歩はもとより,「小児」「母性」を取り巻く社会状況が看護の面にも複雑な変容をもたらしている。
 まず,最近の内分泌学・MEなどの進歩によって,ハイリスク妊娠という概念が発展し,母子の保健を管理するシステムが普及してきたが,そのスクリーニング方法の改良によって,プライマリケアから二次・三次医療における看護の役割がしだいに明確になってきた。
 母性看護の中心が,妊娠・分娩・育児などにかかわる成熟期にあるのは当然であるが,それゆえに母性看護は,母性がめばえる思春期から老化が開始する更年期,さらに老年期までの,女性の一生を通した総合看護・継続看護の性格をもってきた。いうまでもなく,母性は妊娠の有無にかかわらず,環境・地域,あるいは勤労・家族・加齢などの影響を受ける。さらに,プライマリ-ヘルスケアの中で,母子看護は母性みずからが自分の健康と生活について自助と自決ができるような援助を行い,母性のニーズに応じる役割が大きくなってきた。母子看護は生命の創造に関与する看護であるから,生命の尊厳を原点とした正しい倫理観と人間愛が求められている。
 子どもの環境も,少子化・核家族化が進み,携帯電話やメールの普及などによるコミュニケーションの変化に伴い,ますます変動している。こうした中で,母子関係,子どもの育て方が従来にもまして重要になってきた。最近では,不登校や発達障害など,単に医学的な治療の対象となるのみならず,教育機関や福祉機関との連携が必要とされることも増えてきている。
 このような医療の現状や社会事情を十分に考慮して改訂の手を加え,内容の刷新と補完に努めた。

新カリキュラムの施行にあたって
 1999年,「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,懸案の准看護婦教育に抜本的な検討が加えられ,教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになった。あわせて,そのための新カリキュラムが発表され,2002年度から適用されることになった。
 これを機に『新看護学』では巻の構成を一新し,専門基礎科目を5分冊,専門科目を10分冊として,准看護師教育の新たな第一歩に対応することとした。新カリキュラムでは,「母子看護」についてはあまり大きな変化はなかったが,少子化傾向のなかで,ますます重視される母子の健康問題に対処していくためには,さらなる努力とたゆまぬ学習が求められている。本書の学習を通じて基本的な知識と技能を修得し,看護実践能力をたかめる一助としてほしい。
 今後とも准看護師教育の向上と発展をめざして,看護の学習に有用な,使いやすい教科書の発行を目ざしていきたいと考える。十分にご活用いただき,ご利用各位の忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。
 2010年1月
 著者ら
目 次
○母性看護
第1章 母性看護概論 (我部山キヨ子・宮中文子・今関節子)
  A.母性の概念と特徴
  B.母性看護の意義と役割
  C.母子保健の現状と動向
  D.拡大する母性看護領域
  E.母性看護領域における医療事故
第2章 ライフサイクル各期の特徴と看護 (今関節子)
  A.胎児期~乳幼児期の母性看護
  B.思春期の母性看護
  C.成熟期の母性看護
  D.更年期の母性看護
  E.老年期の母性看護
第3章 正常な妊婦,産婦,褥婦および新生児の看護 (我部山キヨ子・宮中文子)
  A.妊婦の看護
  B.産婦の看護
  C.褥婦の看護
  D.新生児の看護
第4章 周産期の母児の疾患と看護 (海野信也・今関節子・中村友彦・安水洸彦)
  A.妊娠の異常と看護
  B.分娩の異常と看護
  C.産褥の異常と看護
  D.新生児の異常と看護
  E.合併症をもつ妊産褥婦とその管理
  F.産科手術・手技

○小児看護
第1章 小児看護概論 (大隅佐由里・近藤朗)
  A.小児の特徴
  B.小児看護とは
  C.小児医療に携わる看護師
  D.小児医療の未来
第2章 小児看護の基礎 (近藤朗・生地新・大隅佐由里)
  A.小児の成長・発達と生理
  B.小児の栄養
  C.小児の養護としつけ
  D.疾病の予防と予防接種
  E.小児の精神保健
  F.小児と社会
第3章 小児の看護 (大隅佐由里・中村友彦・東條雅宏・近藤朗・山田健一朗・生地新・深山治久)
 I 病児の診療と看護
  A.病児の診療と看護
  B.入院環境と患児へのかかわり
  C.小児看護の基礎技術
  D.おもな症状と看護
  E.特殊な状態にある児の看護
  F.救急看護
  G.院内事故防止
 II 小児疾患患児の看護
  A.先天異常・遺伝疾患
  B.先天性代謝異常
  C.ハイリスク新生児
  D.新生児の疾患と看護
  E.低出生体重児に特徴的な疾患と看護
  F.感染症疾患患児の看護
  G.栄養障害児の看護
  H.消化器疾患患児の看護
  I.呼吸器疾患患児の看護
  J.循環器疾患患児の看護
  K.血液疾患患児の看護
  L.腎泌尿器・生殖器疾患患児の看護
  M.成長および発育の障害
  N.内分泌疾患患児の看護
  O.代謝性疾患患児の看護
  P.悪性腫瘍患児の看護
  Q.神経・筋疾患患児の看護
  R.皮膚疾患患児の看護
  S.精神疾患患児の看護
  T.整形外科疾患患児の看護
  U.口腔外科疾患患児の看護
  V.眼疾患患児の看護
  W.耳鼻咽喉疾患患児の看護
  X.アレルギー・膠原病・免疫疾患患児の看護
  Y.その他の疾患患児の看護

  さくいん