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標準リハビリテーション医学 第3版

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リハビリテーション医学を体系的に示したわが国で最初のテキストとして評価の高い書の待望の全面改訂第3版。リハビリテーションの基本的な考え方から、診断と評価、障害へのアプローチ法、各疾患に対するリハビリテーションの実際を平易に解説。医学生、医療系学生必携の教科書。

『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。
シリーズ 標準医学
監修 上田 敏
編集 伊藤 利之 / 大橋 正洋 / 千田 富義 / 永田 雅章
発行 2012年03月判型:B5頁:544
ISBN 978-4-260-01394-9
定価 7,700円 (本体7,000円+税)
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第3版 序

 本書の初版が出たのは1986年11月,第2版は2000年4月であったから,第2版からは12年,初版からは実に4半世紀以上が過ぎたことになる.
 医学生および研修医のために標準的な知識をコンパクトなかたちで提供することをめざす本書のような教科書・入門書では,学問の進歩をいち早く反映して最新の知識を伝達すべく,本来ならば数年毎の改訂が望ましい.本第3版も,もっと早い発行をめざしていたが,種々の事情で遅れたことはまことに申しわけない.
 その代わり,というわけではないが,執筆者の多くは新しいジェネレーションに交代し,内容も新しい項目が増え,非常に充実した.
 増えた項目は,各論(疾患・障害別の臨床・アプローチ)では,高次脳機能障害(のうちの注意・記憶・遂行機能障害),発達障害,認知症,慢性疼痛などの最近注目されているものが中心で,総論的なものでは,リハビリテーション工学・福祉用具,障害者スポーツなどである.以前と同じ項目も,内容的に充実し,基本的な知識を重視しつつ最新の知見をも盛り込んでいる.
 本第3版の特長の一つは,「付録」として,「地域リハビリテーション」「リハビリテーションに関連する社会制度」の項目を収めたことである.リハビリテーションは社会性の強い医学であり,臨床においても制度の知識が必須であるため,これらの資料の有用性は高い.
 わが国に現代的なリハビリテーション医学が導入されてから来年で半世紀になる.すなわち1963年の5月には,わが国最初の理学療法士・作業療法士学校である国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院(東京・清瀬)が開校し,7月に大学病院での最初のリハビリテーション診療部門である東京大学病院リハビリテーション部が発足した.そして同年9月には日本リハビリテーション医学会が創立されている.奇しくもリハビリテーション医学の診療・教育・研究の3部門が同時に大きな画期をむかえたわけである.第2次大戦後の復興が一段落し,東京オリンピックを次の年にひかえ,「高度成長」がはじまりかけた,活気のある時代であった.
 それからほぼ半世紀,成熟期に入ったわが国のリハビリテーション医学のすがたを一冊にまとめた本書を「座右の書」としていただければ幸いである.

 2012年1月
 上田 敏

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第I編 序説
 第1章 序説
第II編 基礎学
 第2章 基礎学
  運動生理学
  運動学
  人間発達学
  障害学
第III編 診断と評価
 第3章 診断と評価(総論)
  診断・評価学概論
  機能障害の評価
  活動(ADLなど)の評価
  QOLの評価
  電気診断・画像診断
第IV編 各種アプローチ
 第4章 各種アプローチ
  リハビリテーション・マネジメント
  理学療法
  作業療法
  言語聴覚療法
  リハビリテーション看護
  心理療法
  ソーシャルワーク
  薬物療法と手術
  義肢・装具療法
  リハビリテーション工学と福祉用具
  活動向上プログラム
  障害者スポーツ
第V編 各種障害とそれに対するアプローチ
 第5章 各種障害とそれに対するアプローチ
  廃用症候群の治療
  摂食・嚥下障害
  排尿・排便障害,性機能障害
  高次脳機能障害
  知的障害・発達障害
  視覚機能障害
  聴覚機能障害
第VI編 各種疾患の臨床
 第6章 脳血管障害
 第7章 脊髄損傷
 第8章 脳外傷
 第9章 二分脊椎
 第10章 脳性麻痺
 第11章 神経・筋疾患
  Parkinson病
  脊髄小脳変性症
  多発性硬化症
  多発性神経炎
  筋萎縮性側索硬化症
  ポリオ後症候群
  筋ジストロフィー
  小児筋萎縮性疾患-神経原性疾患
 第12章 末梢神経損傷
 第13章 認知症
 第14章 骨・関節疾患
  五十肩
  腰痛症
  変形性股関節症
  変形性膝関節症
  骨粗鬆症・脊柱圧迫骨折
  大腿骨頸部骨折・転子部骨折
  その他の四肢骨折
 第15章 切断
  疾患の概要
  上肢切断
  下肢切断
  合併症
  小児の切断
 第16章 関節リウマチ
 第17章 呼吸器疾患
 第18章 循環器疾患
 第19章 慢性疼痛
 第20章 熱傷
 第21章 癌
付録
 付1 地域リハビリテーション
 付2 リハビリテーションに関連する社会制度
 付3 資料集

 和文索引
 欧文索引

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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