整形外科学 第3版
フルカラーでさらにわかりやすく! 国試前の知識整理にも使える好評書、待望の改訂!
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理学療法士・作業療法士養成校向けの教科書として版を重ねる好評書。専門基礎分野のカリキュラムに沿って、整形外科学に関する必要十分な内容を体系的に学ぶことができる。ポイントを押さえた簡潔な記述と、図表を多用しており、国家試験前の知識の整理にも役立つ。フルカラー化により、さらに見やすく、使いやすくなっている。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
---|---|
シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
執筆 | 立野 勝彦 |
発行 | 2010年02月判型:B5頁:224 |
ISBN | 978-4-260-00857-0 |
定価 | 3,850円 (本体3,500円+税) |
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第3版 序
運動器疾患とは,一般的に整形外科で対象とする疾患を指し,骨,関節,靱帯などの骨格系器官や神経・筋に関する疾患や外傷による疾患である.整形外科は検査法および外科的方法の画期的進歩を遂げる一方で,術後という立場からリハビリテーション医療(以下,「リハ医療」と略す)は後療法といわれてきた.
リハ医療の対象となる運動器疾患に特徴的な障害は,関節拘縮,筋力低下・持久力低下,疼痛,歩行障害,日常生活活動(ADL)障害である.また,リハ医学とは,「従来の臓器別の生命維持のための臨床医学とは次元を異にし,人間に備わった二本足歩行,手の使用という知的・創造的な機能(津山直一),さらに言語を媒介としての意思の疎通をはかる人間独特な機能を対象とする医学」であり,人間らしさを求める医学であると考える.
リハ医療のなかで,理学療法士(PT)は運動療法および物理療法を駆使し治療するスペシャリストであり,作業療法士(OT)は作業という媒介を使い治療するスペシャリストである.運動器疾患を学ぶことは,運動器の基礎知識をもっていれば,それほど難しいものではない.しかしながら,近年になり疾患の詳細な分類,高度な手術法,および材料によりきめ細かな対応が求められてきているため,PT・OTにおいてもそれに順じ応ずべきである.
改訂第3版では,本書のオリジナルな特徴を生かしながら,さらに学習しやすいように図表を多く取り入れ整理している.また,「Advanced Studies」「NOTE」の充実,セルフアセスメントの追加も行った.目次こそ変更はないが,本文も細部にわたり確認・見直しを行い,PT・OTを目指す学生諸君にとって必要かつ十分な内容になったと自負している.
「リハにおいてはその人が何を喪ったかが問題ではなく,その人に何が残されているかが問題なのである」(Rusk, H.A.),「患者自身が自分を治すこと,それこそまさに理学療法の奥義である」(Cotlon, F.J.,津山直一訳)という名言がある.最大限に学んだ知識を駆使し,しかしおごらず,謙虚な態度で温かく診療にあたっていただくことを願っている次第である.
2009年12月
立野 勝彦
運動器疾患とは,一般的に整形外科で対象とする疾患を指し,骨,関節,靱帯などの骨格系器官や神経・筋に関する疾患や外傷による疾患である.整形外科は検査法および外科的方法の画期的進歩を遂げる一方で,術後という立場からリハビリテーション医療(以下,「リハ医療」と略す)は後療法といわれてきた.
リハ医療の対象となる運動器疾患に特徴的な障害は,関節拘縮,筋力低下・持久力低下,疼痛,歩行障害,日常生活活動(ADL)障害である.また,リハ医学とは,「従来の臓器別の生命維持のための臨床医学とは次元を異にし,人間に備わった二本足歩行,手の使用という知的・創造的な機能(津山直一),さらに言語を媒介としての意思の疎通をはかる人間独特な機能を対象とする医学」であり,人間らしさを求める医学であると考える.
リハ医療のなかで,理学療法士(PT)は運動療法および物理療法を駆使し治療するスペシャリストであり,作業療法士(OT)は作業という媒介を使い治療するスペシャリストである.運動器疾患を学ぶことは,運動器の基礎知識をもっていれば,それほど難しいものではない.しかしながら,近年になり疾患の詳細な分類,高度な手術法,および材料によりきめ細かな対応が求められてきているため,PT・OTにおいてもそれに順じ応ずべきである.
改訂第3版では,本書のオリジナルな特徴を生かしながら,さらに学習しやすいように図表を多く取り入れ整理している.また,「Advanced Studies」「NOTE」の充実,セルフアセスメントの追加も行った.目次こそ変更はないが,本文も細部にわたり確認・見直しを行い,PT・OTを目指す学生諸君にとって必要かつ十分な内容になったと自負している.
「リハにおいてはその人が何を喪ったかが問題ではなく,その人に何が残されているかが問題なのである」(Rusk, H.A.),「患者自身が自分を治すこと,それこそまさに理学療法の奥義である」(Cotlon, F.J.,津山直一訳)という名言がある.最大限に学んだ知識を駆使し,しかしおごらず,謙虚な態度で温かく診療にあたっていただくことを願っている次第である.
2009年12月
立野 勝彦
目次
開く
序説 PT・OTと整形外科のかかわり
1 整形外科基礎知識
2 運動器の評価および検査法
3 整形外科的治療法
整形外科疾病論
4 炎症性疾患
5 代謝・内分泌性疾患,退行性疾患
6 先天性骨・関節疾患
7 循環障害と壊死性疾患
8 骨・軟部腫瘍
9 神経・筋疾患
10 脊椎の疾患
外傷性疾患
11 骨折
12 脊髄損傷
13 関節における外傷性疾患
14 末梢神経における外傷性疾患
15 腱・靱帯における外傷性疾患
16 スポーツ傷害
17 熱傷
18 切断および離断
セルフアセスメント
索引
1 整形外科基礎知識
2 運動器の評価および検査法
3 整形外科的治療法
整形外科疾病論
4 炎症性疾患
5 代謝・内分泌性疾患,退行性疾患
6 先天性骨・関節疾患
7 循環障害と壊死性疾患
8 骨・軟部腫瘍
9 神経・筋疾患
10 脊椎の疾患
外傷性疾患
11 骨折
12 脊髄損傷
13 関節における外傷性疾患
14 末梢神経における外傷性疾患
15 腱・靱帯における外傷性疾患
16 スポーツ傷害
17 熱傷
18 切断および離断
セルフアセスメント
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