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介護予防のための 予防版MDS-HC


(在庫なし)

編著:山田 ゆかり/五十嵐 智嘉子/池上 直己

  • 判型 A4
  • 頁 204
  • 発行 2007年08月
  • 定価 3,240円 (本体3,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-00503-6
介護予防ケアマネジメントに欠かせない適切な包括的アセスメントの方法と、高齢者が自ら進んで予防に努めることを支援するためのアプローチを融合させたのが、この予防版MDS-HC。居宅介護支援事業で広く普及しているMDS-HC2.0の基本的枠組みを活用して開発。スタッフからは、ニーズ把握の幅広さとともに、「自信をもってプランを提案できるようになった」との声が。
序 文
はじめに
池上 直己(インターライ日本委員会委員長)

 2003(平成15)年12月,私たちは『高齢者のための予防訪問マニュアル-予防版MDS-HCを用いて』を著しました.当時の「はじめに」では,冒頭で「健康日本21」についてふれ,「『厚生労働省は…健康寿命の延伸等を図っていく...
はじめに
池上 直己(インターライ日本委員会委員長)

 2003(平成15)年12月,私たちは『高齢者のための予防訪問マニュアル-予防版MDS-HCを用いて』を著しました.当時の「はじめに」では,冒頭で「健康日本21」についてふれ,「『厚生労働省は…健康寿命の延伸等を図っていくことが極めて重要である』と強調しています.こうした流れの中で,高齢者自らが積極的に健康づくりに取り組むことが求められるとともに,地域が一体となって,孤立しがちな高齢者を発見したり,必要な情報を提供するなどにより,介護予防,疾病予防に取り組む必要があります」と記しています.「介護予防」という概念に対する認識はあったものの,具体的な手順は提示されていなかったので,私たちは,保健予防の枠組みから,介護予防を取り込もうと考えたのです.そして,2006(平成18)年,介護予防事業が制度化され,要支援高齢者のほかに,特定高齢者もその対象となりましたが,こうした高齢者は,まさに,私たちが当初想定した「対象」でした.
 そこで,本書は,『高齢者のための予防訪問マニュアル』の骨格を変えることなく,介護予防の仕組みの中で,適切な包括的アセスメントの方法と高齢者が自ら進んで予防に努めることを支援するためのアプローチを融合させた,新たな「介護予防版MDS-HC,CAPs」への改訂を進めてきました.
 この改訂にあたっては,中都市での地域包括支援センタ-における活用,大都市での地域支援事業における活用を経て,その効果を検証してきました[平成18年度厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)].
 こうした研究結果から,介護予防の効果は,決して一朝一夕には現れないものの,予防版MDS-HCから導かれるCAPを活用することで,スタッフが自信をもってプランを提案することができるようになった,との評価がされました.また,作成されたケアプランにおける高齢者のニーズのとらえ方を他の地域のプランと比較分析したところ,予防版MDS-HCを使用したほうが,多くのCAP領域をとらえていることがわかりました.
 私たちは,ケアマネジャーが利用者本人の話を十分聞くことからはじめて,そこから専門職としてのアセスメントに進み,さらに専門職としてケアの方向性を判断し,本人に説明することが重要だと考えています.この一連の支援ができてはじめて,専門職としての対人援助が可能になるのではないでしょうか.こうしたことを学習するためのツールとしても本書は役に立つものと確信しています.
 最後に,本書を作成するにあたり,調査研究にご協力をいただいた高齢者の方々に深く感謝申し上げるとともに,介護予防の現場で,貴重なご意見をくださった担当者の皆様に心より,厚くお礼申し上げます.
 2007年 6月
目 次
はじめに
第1章 予防版MDS-HCの概要
 1.1 本書の目的
 1.2 なぜMDS-HCか
 1.3 介護予防を必要とする高齢者へのかかわり
第2章 予防版MDS-HCの記入要綱
 B. 記憶
 C. コミュニケーション,聴覚
 D. 視力
 E. 気分と行動
 F. 社会的機能
 G. インフォーマルな支援の状況
 H. IADL(過去7日間)とADL(過去3日間)
 I. 排泄(過去7日間)
 J. 疾患
 K. 健康状態および予防
 L. 栄養状態
 M. 歯および口腔状態
 N. 皮膚の状態
 O. 環境評価
 P. 治療方針の順守
 Q. 薬剤(過去7日間)
第3章 予防版CAPs
 領域1 ADL/リハビリテーションの可能性
 領域2 手段的日常生活能力(IADL)
 領域3 健康増進
 領域5 コミュニケーション障害
 領域6 視覚
 領域7 アルコール乱用と危険な飲酒
 領域8 認知
 領域10 うつと不安
 領域11 高齢者の虐待
 領域12 社会的機能
 領域13 心肺の管理
 領域14 脱水
 領域15 転倒
 領域16 栄養
 領域17 口腔衛生
 領域18 痛みの管理
 領域20 皮膚と足の状態
 領域21 順守(コンプライアンス)
 領域22 もろい支援体制
 領域23 薬剤管理
 領域26 向精神薬
 領域28 環境評価
 領域29 排便の管理
 領域30 尿失禁と留置カテーテル
第4章 介護予防ケアマネジメントでの活用
 4.1 全体の流れ
 4.2 STEP1~6の具体的方法
 4.3 事例
 4.4 簡易版 支援計画表の作成
第5章 介護予防サービス提供におけるアセスメントでの活用
 5.1 介護予防サービス提供におけるアセスメントの位置づけと意味
 5.2 訪問指導の課題と訪問記録様式の開発
 5.3 特定高齢者の訪問事例
 5.4 通所サービスの事例
商品写真