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泌尿器科レジデントマニュアル


(第2版)

監修:郡 健二郎
編集:安井 孝周/林 祐太郎/戸澤 啓一/窪田 泰江

  • 判型 B6変
  • 頁 320
  • 発行 2019年04月
  • 定価 4,860円 (本体4,500円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03838-6
より見やすく・実用的に、泌尿器科診療の生きた知識を凝縮した1冊
泌尿器科診療の現場において、レジデントレベルで必要となる知識をコンパクトにまとめた好評書の改訂第2版。今版では項目を大幅に整理し、図表を大増量。診療アルゴリズムや処方例なども大幅に増やして、さらに見やすく・実用的に生まれ変わった。泌尿器科診療の生きた知識や勘所がハンディなポケットサイズの中に凝縮されており、泌尿器科研修医はもちろん、泌尿器科にかかわるすべての医療者におすすめしたい1冊。
*「レジデントマニュアル」は株式会社医学書院の登録商標です。
序 文
第2版の序 全面改訂にあたって

 本書の初版を上梓したのは8年前のことです.そのきっかけは,その年に,第99回日本泌尿器科学会総会を私たちの教室が主催したことから,学術面だけではなく,若手人材の育成にもお役に立ちたいとの考えによるものでした.
 8年前といえば,東日本大震災の年...
第2版の序 全面改訂にあたって

 本書の初版を上梓したのは8年前のことです.そのきっかけは,その年に,第99回日本泌尿器科学会総会を私たちの教室が主催したことから,学術面だけではなく,若手人材の育成にもお役に立ちたいとの考えによるものでした.
 8年前といえば,東日本大震災の年です.総会は大震災1か月後の開催でしたが,厳しい環境だからこそ,泌尿器科医に役立つ学会にしたいとの思いが強く,さまざまな企画を工夫しました.
 その1つは,当時のNHKの人気番組「めざせ! 会社の星」をもじった「めざせ! 泌尿器科の星」です.NHKの協賛により,学会場の活気ある楽しい雰囲気が全国に放映され,泌尿器科のイメージがさらによくなったと,多くの方々から伺いました.
 もう1つは,医学書院の人気シリーズ「レジデントマニュアル」の泌尿器科版を上梓したことです.初版の帯には,「めざせ!泌尿器科の星」と大きく書き,会場内で販売されました.お陰さまで,初版はその後も多くの方々に愛用されています.特に嬉しいのは,泌尿器科以外の医師や看護師,技師にも用いられていることです.
 一方,最近苦い経験をしました.ある研修医が,一昔前の泌尿器科診療の話をしたので,「どこで学んだの?」と尋ねたところ,ポケットから出てきたのは初版の『泌尿器科レジデントマニュアル』.初版からわずか8年ですが,この間に医療は急速に進化し,医療制度も変わっています.

 これらのことをふまえ,全面改訂を行いました.編集には4名の新進気鋭の教授が携わり,最新の内容を網羅し,何回にもわたる編集会議で,統一性を持たせ,無駄な重複や抜け落ちがないように努めました.
 最後に,「第2版」の4つの特長をご紹介します.
①病棟や外来で,すぐ知りたい診療内容に力点をおいていること. ゆっくり調べてから診療できることは必要最低限とし,診療アルゴリズムや処方例を用いてわかりやすく示しています.
②項目ごとに新たなページで始まっていること.この作業は大変でしたが,調べたい項目を検索しやすくなり,断然使いやすくなりました.
③説明文を少なくし,初版に比べ大幅に図表を増やしたこと.本書でしか見られない,わかりやすいイラストが満載です.今の若者志向に合わせたつもりです.
④ページ数をおさえ,ハンディなポケットサイズにまとめていること.初版よりもコンパクトになったことから,白衣のポケットに入れて,いつでも持ち歩いていただけます.

 すでに初版を利用している方々も,この「第2版」を新たに手にしてください.本書が手垢で擦り切れる頃には,あなたは「泌尿器科の星」になっておられることと確信しています.
 出版にあたって,初版に引き続きご尽力たまわった医学書院編集部の飯村祐二さんに深く感謝申し上げます.

 2019年3月吉日
 郡 健二郎
目 次
本書で用いた主な略語一覧

第1章 症候と鑑別診断
 ①主訴・病歴の聴取と身体所見
  1 主訴・病歴の聴取
  2 身体所見
 ②排尿に関する症状
  1 頻尿
  2 排尿痛
  3 排尿困難
  4 残尿感
  5 尿閉
  6 尿失禁
 ③尿量の異常
  1 多尿
  2 乏尿,無尿
 ④尿の性状の異常
  1 血尿
  2 膿尿
  3 乳び尿
  4 気尿
 ⑤疼痛
  1 腹痛
  2 背部痛
  3 下腹部不快感
  4 会陰部痛
  5 陰嚢痛
 ⑥精液の異常
  1 血精液症
 ⑦腫瘤
  1 腹部腫瘤
  2 外陰部腫瘤
 ⑧その他の症候
  1 発熱
  2 高血圧(腎性,副腎性)

第2章 検査法
 ①尿検査
  1 尿沈渣
  2 細菌培養
  3 細胞診
 ②画像検査
  1 腹部単純撮影(KUB)
  2 静脈性尿路造影(IVU),点滴静注腎盂造影(DIP)
  3 逆行性腎盂造影(RP)
  4 排尿時膀胱尿道造影(VCUG)
  5 チェーン尿道膀胱造影
 ③膀胱鏡検査
 ④尿流動態検査
  1 尿流測定(UFM)と残尿測定
  2 膀胱内圧測定
  3 内圧尿流検査(pressure-flow study)
 ⑤尿失禁テスト(パッドテスト)
 ⑥生検
  1 腎生検
  2 膀胱生検(経尿道的生検)
  3 前立腺生検
  4 精巣生検
 ⑦精液検査

第3章 処置とトラブル対処法
 ①カテーテル
  1 カテーテルの種類と用途
  2 腎瘻造設
  3 膀胱瘻造設
  4 尿管カテーテル留置
  5 導尿,尿道カテーテル留置
  6 カテーテルトラブルの対処法
 ②洗浄
  1 腎盂洗浄
  2 膀胱洗浄
  3 膀胱タンポナーデ時の対処法

第4章 代表的疾患
 ①腫瘍
  1 腎癌
  2 腎盂・尿管癌
  3 膀胱癌
  4 前立腺癌
  5 陰茎癌
  6 精巣腫瘍(胚細胞腫)
  7 副腎腫瘍
  8 後腹膜腫瘍
 ②尿路結石症
  1 腎・尿管結石
  2 膀胱結石
  3 副甲状腺腫瘍
 ③尿路・性器感染症
  1 腎盂腎炎
  2 膀胱炎
  3 前立腺炎
  4 精巣上体炎
  5 性感染症(STI)
  6 尿路結核
  7 膿腎症,腎膿瘍,気腫性腎盂腎炎
 ④外傷
  1 腎外傷
  2 尿管損傷
  3 膀胱損傷
  4 尿道損傷
  5 精巣外傷
  6 陰茎折症
 ⑤排尿障害,神経泌尿器疾患
  1 前立腺肥大症(BPH)
  2 尿道狭窄
  3 神経因性膀胱(NGB)
  4 過活動膀胱(OAB)
  5 間質性膀胱炎(IC)
 ⑥小児・先天性泌尿器疾患
  1 先天性水腎症
  2 腎盂尿管移行部通過障害(UPJO)
  3 尿管膀胱移行部通過障害(UVJO)
  4 膀胱尿管逆流(VUR)
  5 尿管瘤
  6 尿管異所開口
  7 尿道下裂
  8 夜尿症
  9 停留精巣
  10 陰嚢水腫
  11 包茎
 ⑦内分泌疾患,性機能障害
  1 男性不妊症
  2 勃起障害(ED)
  3 持続勃起症
  4 LOH症候群(男性更年期障害)
 ⑧女性泌尿器疾患
  1 腹圧性尿失禁
  2 骨盤臓器脱
  3 尿道カルンクル,尿道脱
 ⑨腎・血管疾患
  1 腎不全
  2 腎血管性高血圧
  3 腎動脈瘤
  4 腎動静脈瘻
 ⑩その他の泌尿器科疾患
  1 特発性腎出血
  2 後腹膜線維症
  3 尿膜管疾患
  4 急性陰嚢症

第5章 術前術後の基本的管理
 ①術前後に休薬が必要な薬剤とその期間
 ②糖尿病患者の周術期管理
 ③ドレーンの管理
 ④ストーマの管理
 ⑤術後疼痛の管理
 ⑥創感染の対策
 ⑦肺塞栓症の管理

第6章 腹腔鏡手術とロボット支援手術
 ①腹腔鏡手術(後腹膜アプローチを含む)
 ②ロボット支援手術

第7章 緩和医療
 ①予後の予測
 ②がん性疼痛への対応
 ③各種症状への対応

付録 データファイル
 1 RENALスコア
 2 PI-RADS
 3 国際前立腺症状スコア(IPSS)
 4 過活動膀胱症状質問票(OABSS)
 5 主要下部尿路症状スコア(CLSS)
 6 前立腺肥大症影響スコア(BII)
 7 国際失禁会議質問票短縮版(ICIQ-SF)
 8 間質性膀胱炎症状スコア・問題スコア(ICSI・ICPI)
 9 日本語版DVSS(小児語版)
 10 国際勃起機能スコア(IIEF-5)
 11 勃起の硬さスケール(日本語版EHS)
 12 Aging males’ symptoms(AMS)スコア
 13 熊本式健康調査質問票
 14 POP-Q(pelvic organ prolapse quantification)
 15 Performance Status(PS)
 16 Clavien-Dindo分類
 17 RECISTガイドライン改訂版 version1.1
     (固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン)
 18 主な検査・処置・手術の保険点数
 19 DPCの保険点数

索引