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標準外科学


(第15版)

監修:北野 正剛
編集:坂井 義治/田邉 稔/池田 徳彦

  • 判型 B5
  • 頁 752
  • 発行 2019年01月
  • 定価 9,350円 (本体8,500円+税10%)
  • ISBN978-4-260-03630-6
外科学の基本を学び現在のスタンダードを知るための教科書
外科学全般の知識を習得したい方に最適なスタンダードな教科書。広範な外科学の知見を各領域の専門家がわかりやすく解説する。臓器・器管別の外科的疾患の概説はもとより、外科に関連する腫瘍学、免疫学、分子生物学など基礎的事項も充実。定期的に改訂を重ね、最新の各種ガイドライン、診断基準に対応。新設された読者限定のウェブサイトでは、紙面に掲載されていない画像やビデオを提供するなどコンテンツも充実。
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『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。
序 文
第15版 序

 本書『標準外科学』の初版が1976年(昭和51年)に上梓されて以来,ほぼ3年ごとの改訂がなされ,今回,第15版を刊行するに至った.創刊以来,本書は,我が国の外科学のリーダーである先生方に支えられ,多くの医学生や研修医,そして若き外科医に利用されてきた.その結果,現...
第15版 序

 本書『標準外科学』の初版が1976年(昭和51年)に上梓されて以来,ほぼ3年ごとの改訂がなされ,今回,第15版を刊行するに至った.創刊以来,本書は,我が国の外科学のリーダーである先生方に支えられ,多くの医学生や研修医,そして若き外科医に利用されてきた.その結果,現在,我が国を代表する「外科学」の教科書として高い評価を受けている.このように,大きな功績を成し遂げてきた先人の監修者,編集者ならびに執筆者の先生方に心から感謝と敬意を表したい.また,今回,このような書籍の編集に関わることができ,大変誇りに感じている.
 ここ半世紀の外科学の発展はめざましいものがある.固形癌に対する集学的治療や治療の個別化,内視鏡外科手術やロボット支援手術に代表される低侵襲手術の開発と確立,メタボリックサージェリーの導入と確立,患者QOLの向上を目的とした新しい術式の開発,移植や再生医療の導入,人工臓器の開発など,外科学のさまざまな分野で驚くほどの大きな進歩と発展があった.一方,医療制度改革,医学教育制度改革(卒前臨床実習やコア・カリキュラム),働き方改革,リスクマネジメントなど外科を取り巻く環境も大きく変容している.このようななかで,初版以来,現在まで継承されている基本コンセプトである「外科学のminimum requirementsを充足させ,必要にして十分な内容を網羅したコンパクトでハンディな教科書」を踏襲し,時代や学習者のニーズにあった新しい内容に改訂することとした.
 今回の改訂作業にあたっては,(1)医師国家試験出題基準に準じた記載とすること,(2)学生に必要な知識と情報を重要度に応じてページ配分を行うバランスの良い記載とすること,の2点を基本とし,53名の執筆者(11名が新規執筆者)にすべての項目をブラッシュアップしていただくこととした.前版からの全ページのカラー印刷,重要事項をまとめた「Point」,アドバンスな内容の「NOTE」などは踏襲しつつ,さらに,読者の理解を深めていただくため,前版から開設した読者専用サイトの拡充を行った.本サイトでは,手術ビデオ(17本),画像(39点),過去3年間(第110回~第112回)の医師国家試験から外科関連の問題を提示している.その結果,卒前教育,CBT,医師国家試験に十分対応できる外科学の教科書になったと自負している.
 このように『標準外科学 第15版』は,現在の外科学のminimum requirementsを凝縮し,豊富なイラストと動画を盛り込んだ新しいタイプの教科書となった.多くの医学生や研修医,そして若き外科医に本書を利用していただき,外科学の面白さとやりがいを実感していただければ幸いである.また,本書が新しい外科学への羅針盤となり,外科学のさらなる発展に少しでも貢献できればと祈念している.最後に,お忙しいところ執筆していただいた先生方,医学書院の方々に心からお礼申し上げたい.

 2019年1月
 編者
目 次
総論
 第1章 外科の歴史と外科医の医療への貢献
 第2章 外科侵襲の病態生理
   A 外科侵襲と生体反応
   B 生体反応と病態
 第3章 ショック
   A 概念
   B 症状および診断,重症度
   C 分類
   D 病態生理
   E 周辺病態
   F 治療
 第4章 外科的診断法
   A 病歴
   B 診察
   C 頸部の診察法
   D 乳房の診察法・乳腺疾患の診察法
   E 胸部の診察法
   F 腹部の診察法
   G 直腸,肛門の診察法
   H 脈管系の診察法
   I 胸部画像診断
   J 腹部画像診断
   K 術前シミュレーション,ナビゲーション手術
   L 生検
 第5章 無菌法(消毒法および滅菌法)
   A 歴史と概念
   B 消毒法
   C 滅菌法
 第6章 手術用器械と基本手技
   A 手術用器械
   B 手術基本手技
 第7章 基本的外科処置
   A 管腔臓器への挿管
   B 体腔・臓器の穿刺,挿管
   C 血管の穿刺
 第8章 内視鏡外科
 第9章 出血,止血,輸血
   A 出血
   B 止血
   C 輸血
 第10章 損傷
   A 損傷の定義・分類
   B 創傷治癒
   C 熱傷
   D 化学損傷
   E 電撃傷
   F 光線性眼障害
   G 低温損傷
   H 放射線障害
   I 溺水,溺死
 第11章 外傷外科
   A 外傷初期診療
 第12章 外科的感染症
   A 代表的外科感染症
   B 術後感染症
   C 外科的感染症の主要な原因微生物
   D 外科領域における抗菌薬療法
 第13章 急性腹症
 第14章 腫瘍
 第15章 外科と免疫
   A 自然免疫と抗原提示による獲得免疫の誘導
   B 獲得免疫
   C 手術侵襲と免疫反応
   D 腫瘍免疫
   E 移植免疫
 第16章 外科と分子生物学
   A 外科領域における重要分子の基本事項と診断方法
   B 分子標的と分子標的薬剤
   C 各種固形癌における分子標的と治療効果
 第17章 高齢者の外科
 第18章 肥満外科手術とメタボリックサージェリー
   A 肥満外科手術の歴史と現状
   B 肥満外科手術の種類と適応
   C 肥満外科手術からメタボリックサージェリーへ
   D メタボリックサージェリーの効果
   E メタボリックサージェリーの寛解機序
 第19章 臓器移植
   A 臓器移植
   B 肝臓移植
   C 膵臓移植
   D 小腸移植
   E 腎臓移植
   F 心臓移植
   G 心肺同時移植
   H 肺移植
 第20章 人工臓器
 第21章 再生医学
   A 総論
   B 各論
 第22章 術前術後管理と術後合併症
   A 手術侵襲による生体反応の基本
   B 術前管理
   C 術後管理と合併症
   D 緩和ケア
 第23章 外科とリスクマネジメント

各論
 第1章 頸部
  甲状腺
   A びまん性甲状腺腫を呈する疾患
   B 結節性甲状腺腫を呈する疾患
   C その他の甲状腺疾患
  副甲状腺
   A 副甲状腺疾患の診断と治療
 第2章 乳腺
   A 形態異常
   B 炎症
   C 乳腺症
   D 良性腫瘍
   E 葉状腫瘍
   F 悪性腫瘍
   G 男性乳腺疾患
 第3章 胸壁および胸膜
  胸壁
   A 胸壁の解剖
   B 胸壁の変形
   C 胸壁の良性腫瘍
   D 胸壁の悪性腫瘍
  胸膜
   A 胸膜の解剖
   B 気胸
   C 乳糜胸
   D 膿胸
   E 胸膜腫瘍
  胸部外傷
   A 胸壁損傷
   B 胸部の損傷
 第4章 気管・気管支および肺
   A 先天性疾患
   B 炎症性疾患
   C 気管支拡張症および肺嚢胞性疾患
   D 良性腫瘍
   E 悪性腫瘍
  開胸法,肺切除術および閉胸法
 第5章 心臓
  先天性心疾患
   A 左-右短絡を主とする疾患(非チアノーゼ性肺血流増加疾患)
   B 右-左短絡を主とする疾患(チアノーゼ性心疾患)
   C 大動脈の形成異常を主とする疾患
   D 弁の異常を主とする疾患
   E 冠動脈異常を主とする疾患
  後天性心疾患
   A 心臓手術の歴史
   B 心臓手術の実際
   C 心臓弁膜症
   D 虚血性心疾患
   E 不整脈に対する直達手術
   F 心膜疾患と心臓腫瘍
 第6章 血管
   A 大動脈疾患
   B 肺動脈疾患
   C 大静脈疾患
   D 四肢その他の末梢循環障害
 第7章 縦隔および横隔膜
  縦隔
   A 縦隔腫瘍
   B 縦隔腫瘍の診断・治療
   C 胸腺の非腫瘍性疾患
   D 縦隔気腫
   E 縦隔血腫
   F 縦隔炎
  横隔膜
   A 横隔膜ヘルニア
   B 横隔膜弛緩症
   C 横隔膜麻痺
 第8章 食道
   A 食道損傷
   B 食道の炎症性疾患
   C 食道機能異常
   D 良性腫瘍
   E 悪性腫瘍
 第9章 腹壁,臍,腹膜,大網および後腹膜
   A 先天異常
   B 損傷
   C 炎症
   D 腫瘍
   E その他
  開腹・閉腹術
 第10章 ヘルニア
   A 鼠径部ヘルニア
   B 臍ヘルニア
   C 臍帯ヘルニア
   D 腹壁ヘルニア
   E 腰ヘルニア
   F 骨盤部ヘルニア
   G 内ヘルニア
 第11章 胃および十二指腸
   A 機能異常
   B 胃・十二指腸の異物
   C 胃炎
   D 胃・十二指腸潰瘍
   E 胃腫瘍(胃癌以外)
   F 胃癌
   G 十二指腸癌
   H 胃・十二指腸憩室
   I 十二指腸損傷
 第12章 小腸および結腸
   A 虫垂炎
   B 大腸憩室炎
   C Crohn病
   D 潰瘍性大腸炎
   E その他の炎症性疾患
   F 血管性病変
   G 小腸の腫瘍
   H 大腸の腫瘍
   I 腸閉塞症
   J その他の腸疾患
 第13章 直腸および肛門管
   A 直腸および肛門管の先天的疾患
   B 直腸および肛門管の損傷と異物
   C 直腸および肛門管の炎症および類似疾患
   D 肛門疾患
   E 直腸および肛門管の腫瘍
 第14章 肝臓
   A ウイルス性肝炎
   B NASH,NAFLD
   C 急性肝不全
   D 肝膿瘍
   E 肝嚢胞
   F 肝損傷
   G 肝腎症候群
   H 肝肺症候群
   I 良性腫瘍
   J 悪性腫瘍
  肝臓の手術
   A 肝切除術
   B 肝移植
 第15章 胆嚢および肝外胆道系
   A 胆石(症)
   B 胆嚢・肝外胆管の奇形・先天性疾患
   C 胆嚢・肝外胆管の損傷
   D 胆嚢・肝外胆管の炎症性疾患
   E 胆嚢・肝外胆管の良性疾患
   F 胆嚢・肝外胆管の悪性腫瘍
 第16章 膵臓
   A 膵の奇形
   B 膵損傷
   C 膵炎
   D 嚢胞性膵疾患
   E 膵腫瘍(膵管癌,膵腺房細胞癌,神経内分泌腫瘍)
  膵臓の手術
 第17章 脾臓および門脈
  脾臓
   A 脾臓と関連した疾患
   B 脾機能亢進症
   C 脾臓の治療
  門脈圧亢進症
   A 門脈圧亢進症とは
   B 門脈圧亢進症の病因
   C 門脈圧亢進症の症状
   D 門脈圧亢進症の診断
   E 門脈圧亢進症の治療
 第18章 リンパ系
 第19章 小児外科
   A 顔面,頸部
   B 気管・気管支,肺,縦隔,胸壁
   C 食道
   D 横隔膜
   E 胃
   F 十二指腸
   G 小腸・大腸
   H 直腸・肛門
   I 肝・胆・膵
   J 腹壁,臍,鼠径部
   K 泌尿器
   L 小児固形腫瘍

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