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週数別 妊婦健診マニュアル


編集:藤井 知行

  • 判型 B5
  • 頁 412
  • 発行 2018年05月
  • 定価 9,720円 (本体9,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03601-6
妊婦健診でチェックすべき項目を週数別に解説。ハイリスク妊婦の管理や保健指導も網羅
雑誌『臨床婦人科産科』で好評を博した増刊号「妊婦健診のすべて 週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント」を書籍化。妊婦健診でチェックすべき項目を週数別に解説するとともに、ハイリスク妊婦の管理や保健指導についても詳述。各種ガイドラインの改訂への対応はもちろんのこと、近年その重要性が指摘されている産後健診、特に「産後うつ」に関する記載が充実している。
序 文


 本書は,『臨床婦人科産科』誌(医学書院)の2015年増刊号として発行された「妊婦健診のすべて 週数別・大事なことを見逃さないためのチェック...


 本書は,『臨床婦人科産科』誌(医学書院)の2015年増刊号として発行された「妊婦健診のすべて 週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント」を基に企画,作成いたしました.産科医に向けて,妊婦健診に関する情報を網羅的にまとめた書籍は,これまでほとんどなかったため,同増刊号は発行直後から好評を博し,早々に品切れとなってしまっていました.産褥期も含め,「週数別」に健診時のチェックポイントをまとめたこと,ハイリスク妊婦の管理方法についても詳述されていたことといった特長が,産科臨床に携わる多くの先生方のご要望に応えることになったのではないかと考えています.
 2015年の増刊号発行後,妊産婦健診にまつわるさまざまな動きがありました.日本産科婦人科学会および日本産婦人科医会による「産婦人科診療ガイドライン 産科編」が2017年に改訂されたことをはじめとし,「妊娠中の糖代謝異常と診断基準」ならびに「妊娠高血圧症候群の定義・臨床分類」など,妊婦管理にとって非常に重要な基準,定義の改訂が続きました.さらに,2017年4月より「産婦健康診査事業」がスタートしたことも大きなトピックでした.産褥健診に金銭面で支援が行われるようになり,経済的理由により産褥健診を受けられなかった女性も健診を受けやすくなりました.また,従来,一般的に行われてきた産後1か月の健診に加え,産後2週間での健診も推進し,妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない支援体制を整えることによって,産後のメンタルケアと新生児への虐待予防を行い,それらへ早期介入することが主な目的の事業です.
 こうした動きに対応するため,このたび,上記増刊号をベースとして本書「週数別 妊婦健診マニュアル」を企画しました.上記増刊号発行後の各種情報のアップデートはもちろん,「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」をはじめとするガイドライン・診断基準などの改訂に対応し,また,あらたに「保健指導・情報提供」の章を新設し,妊産婦への各種指導,新生児健診および乳幼児の予防接種に関する内容をまとめて掲載しました.また,「産婦人科診療ガイドライン 産科編2017」での推奨度はまだ高くはないものの,新たな知見が集積している現状を踏まえ,トキソプラズマおよびサイトメガロウイルス感染に関する項目を追加しています.「DATA」として各種周産期疾患,胎児異常,あるいは出生児障害の頻度などを各項目の冒頭にまとめて掲載し,健診時の参考としていただけるよう工夫を施したことも臨床現場での使い勝手向上に役立つものと考えています.
 書籍として装いもあらたにした本書が産科臨床に携わる先生方におおいに活用され,日常診療の一助となれば幸いです.

 2018年3月
 藤井 知行
目 次
I 妊娠週数ごとの健診の実際
 健診スケジュールの組み立て方
 妊娠11週まで
  検査の実施法
   初診時に行う検査
   妊娠反応
   妊娠初期の超音波検査と分娩予定日の推定
   感染症検査の評価
  診断と外来対応
   母子感染(トキソプラズマ,サイトメガロウイルス)
   妊娠悪阻
   多胎妊娠の診断
   異所性妊娠
   胞状奇胎
   切迫早期流産・絨毛膜下血腫・早期流産
   不育症
   卵巣腫瘍
   出血性びらん・子宮頸管ポリープ
   妊娠中の子宮頸部細胞診異常の取扱い
 妊娠12から21週まで
  検査の実施法
   妊娠12~21週に行う検査
   胎盤の位置決定
   胎児の形態評価(1)
   遺伝カウンセリング
  診断と外来対応
   妊婦貧血
   血液型不適合妊娠
   切迫後期流産・後期流産・子宮頸管無力症
   細菌性腟症
   妊娠糖尿病の診断
   子宮筋腫
 妊娠22から36週まで
  検査の実施法
   妊娠22~36週に行う検査
   胎児の発育評価
   胎児の形態評価(2)
  診断と外来対応
   切迫早産・絨毛膜羊膜炎
   B群レンサ球菌(GBS)
   前置胎盤
   多胎妊娠の管理
   妊娠高血圧症候群
   常位胎盤早期剥離
   羊水過多・過少
   胎児発育不全(FGR)
   胎児の位置異常
   preterm PROM
   胎児死亡
   母体の静脈瘤・下肢静脈血栓症
   妊娠糖尿病の管理
   既往子宮手術
   妊婦のマイナートラブル
 妊娠37週以降
  検査の実施法
   妊娠37週以降に行う検査
   頸管の成熟度の評価
   胎盤機能の評価
   妊娠37週以降の胎児well-beingの評価
  診断と外来対応
   胎児機能不全・胎盤機能不全
   児頭骨盤不均衡(CPD)
   過期妊娠
 産褥期
  検査の実施法
   産後健診で行う検査
  診断と外来対応
   乳汁分泌不全
   乳頭異常・乳腺炎
   子宮復古不全
   避妊指導
   産後うつとその他の精神疾患

II ハイリスク妊婦の管理
   やせ・肥満
   高血圧
   糖尿病
   腎疾患
   心疾患
   甲状腺機能亢進症・低下症
   全身性エリテマトーデス,シェーグレン症候群
   特発性血小板減少性紫斑病
   気管支喘息
   てんかん
   精神疾患(妊娠中)

III 保健指導・情報提供
   食事・嗜好品の指導
   運動の指導
   予防接種の指導
   妊娠中・授乳中の薬についての指導
   産後健診制度
   新生児健診(乳児1か月健診含む)
   乳幼児の予防接種スケジュール

索引