病院 Vol.82 No.8
2023年 08月号

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 日本の医薬分業は,37のモデル国立病院に対して完全分業(院外処方箋受取率70%以上)を指示した1997年以降急速に進み,医療機関での院外処方箋受取率は現在75%以上となっている.2000年に約46,000であった保険薬局は現在60,000店を超え,2000年に3兆円程度であった調剤医療費は現在8兆円を超えている.
 日本の医薬分業についてはその功罪についてさまざまな議論がされている.本格的な医薬分業が進んでから25年が経過した.あらためて医薬分業が病院の在り方にどのような影響を与えているのか,また医療DXが本格化し,電子処方箋の時代を迎えて,これからの医薬分業はどのような未来を迎えるのか,徹底的に特集する.
[企画・今村 英仁]

ISSN 0385-2377
定価 3,300円 (本体3,000円+税)

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特集 病院経営から考える医薬分業

■医薬分業のあるべき姿
医薬分業の変遷,その先にある薬剤師の将来像
太田 美紀

医薬分業の在り方について──主計局次長と主査とのある日の議論
中村 英正・樫野 壮一郎

統計データから見た医薬分業の問題点
坂巻 弘之

医薬分業の背景と現況についての考察
佐藤 敏信

病院経営の視点から考える医薬分業の現状と課題への対応
加納 繁照

医療DXの医薬分業に与えるインパクト
長島 公之

■薬剤師から見た医薬分業のあるべき姿
社会的・歴史的背景を踏まえた医薬分業の望ましい姿
日本薬剤師会 山本 信夫

医薬分業と今後求められる地域医療の連携に向けて
日本病院薬剤師会 武田 泰生

■保険薬局の役割と病院との連携
スギ薬局グループの取り組む地域社会への貢献──ポリファーマシー対策・病院との相互研修・訪問調剤など
杉浦 伸哉

薬局機能分化の現状と専門医療機関連携薬局の役割
月岡 良太

■事例
日本海ヘルスケアネットの地域フォーミュラリ
佐藤 義朗

病院敷地内薬局が地域連携薬局・がん専門医療機関連携薬局の認定を受ける意義
木村 雅彦

産業医科大学病院と保険薬局との連携の現状
植木 哲也

小児科を中心に院内処方に対応し続ける病院として
渡辺 美保子

■対談
医薬協業の未来へ
狭間 研至×今村 英仁


■特別記事
日本ホスピタルアライアンス(NHA)による「働き方改革調査」実施の目的と成果
一般社団法人 日本ホスピタルアライアンス 経営層委員会/同 病院運営管理委員会


●アーキテクチャー×マネジメント[103]
医療福祉建築賞2022
岡本 和彦

●医療機関で起きる法的トラブルへの対処法[28]
暴力・暴言を伴わない患者の迷惑行為に対する診療拒否
小林 京子・黒瀧 海詩

●ケースレポート 地域医療構想と病院[54]
地方都市における地域包括ケアシステムのモデル事例──一般社団法人慈恵会(青森市)
松田 晋哉

●地域と医療の未来を創る中小病院のあり方[5]
大病院と在宅の間をつなぎ,積極的にまちを作る──人口減少・超高齢時代の中小病院の役割
辻 哲夫/聞き手:大石 佳能子

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