看護管理 Vol.30 No.7
2020年 07月号

ISSN 0917-1355
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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看護必要度は,看護師の業務負荷量を計測するために開発されたツールで,2006年度から診療報酬の入院基本料の施設基準に組み込まれた。さまざまな改定を経て,現在は「重症度,医療・看護必要度」(以下,看護必要度)として,診療報酬上の病棟評価に使われている。
そのため,看護必要度は病院経営上,優先度の高い事項として位置付けられ,診療報酬請求のためにデータを入力している施設も少なくない実情がある。
2016年度の診療報酬改定から,看護必要度はDPCデータのHファイルとして集積されるようになり,大規模データの1つとなった。これにより,多施設のデータを集約し概観することが可能になった。今こそ,本来の開発目的に立ち返り,病棟/病院マネジメントに活用するべきではないだろうか。
では,日々,現場で入力している看護必要度は,我が国全体としてどういった傾向を示しているのだろうか。今特集では,看護必要度という評価項目を通して急性期医療の患者像を概観し,この大規模データベースをマネジメントに活用するための一助になる情報提供をしたいと考える。自施設の置かれた状況を確認するとともに,看護必要度の活用について再考する機会にしていただければ幸いである。

■診療報酬制度における「重症度,医療・看護必要度」のこれまでと今後
林田 賢史
■入院患者の重症度,医療・看護必要度の実態
2016年と2017年のデータから見えてきたもの
林田 賢史
■入院相対日から見る重症度,医療・看護必要度該当患者割合の実態(DPC別)
林田 賢史
■重症度,医療・看護必要度の評価法IとIIの差異に注目して
急性期医療機関750施設の分析結果から
森脇 睦子
■評価法IとIIの差異から個別の医療機関における改善点を探る
森脇 睦子
■一般病棟用「重症度,医療・看護必要度」関連データの変化
2020年度診療報酬改定における評価項目および判定基準の変更を基に
森脇 睦子
■[座談会]
「重症度,医療・看護必要度」を看護マネジメントに活かす
 現場の実態を反映したデータに基づく適切な質評価を目指して
秋山 智弥/林田 賢史/森脇 睦子



■特別記事
[講演録]2020年度診療報酬改定への対応
 地域・患者から選ばれる病院になるために
長 英一郎
■NAレポート
患者・地域から選ばれる病院をめざす!
 「看護管理者のための診療報酬改定セミナー」開催



[巻頭シリーズ]
【シリーズ】あしたのマネジメントを考えるヒント,このひとに聞く
宇田川元一氏
組織の実践力を上げることに,
 「ナラティヴ・アプローチ」がどのように機能するのか,教えてください

アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの(7)
外にある者の声に希望を聞く
犬塚 潤一郎
[連載]
患者エクスペリエンス もしも患者の内なる声が聞こえたら(7)
「患者・家族アドバイザー委員会」
 患者を“舞台裏”に招く患者エクスペリエンス
近本 洋介
進化するチーム医療への旅 今求められるレジリエンスとは?(26)(最終回)
マルチステークホルダー・ダイアローグの実際(3)
 オープン・スペース・テクノロジーと旅の終わりに
清水 広久
ラーニング・エイド 大学院ドタバタ留学記 in NY(10)
立ち止まれ看護師,小休止から生まれるリフレクション
寺本 美欧
明日を変えるコーチング(7)
新型コロナウイルスに対応する「不安」や「恐れ」と向き合う
 「今までにないしんどさを感じています……」
勝原 裕美子/山之上 雄一
おとなが読む絵本 ケアする人,ケアされる人のために(167)
危機の中でこそ,感性の再生を
柳田 邦男

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