看護管理 Vol.30 No.6
2020年 06月号

ISSN 0917-1355
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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近年,急性期病院における身体拘束の中止が話題となっています。しかし,一口に「急性期病院」と言っても,特定機能病院や都市部の大規模病院と,地域の一般病院とではスタッフ数やリソースに開きがあります。
本特集では,桐山啓一郎氏(朝日大学)に企画協力をいただき,一般病棟における身体拘束をしない看護の実現について掘り下げます。
一般病棟に入院中で身体拘束をされていた552名の患者の実態調査と考察,そして看護師の工夫によって身体拘束を廃止・減少させた質の高い看護ケア事例を提示します。併せて,本特集テーマを考察する上で重要な「医療行為,身体拘束と高齢者虐待」という論点についても検討します。

■企画の背景
身体拘束最小化に欠かせない看護管理者の強いリーダーシップ
桐山 啓一郎
■一般病棟での身体拘束最小化に向けて
入院患者552名の実態調査の結果から現状の課題と改善策を考える
桐山 啓一郎
■医療行為と高齢者虐待
松下 年子
■実践報告
聖隷三方原病院の取り組み
 病棟管理者としての身体拘束ゼロの実現
 病棟風土の変革プロセスとスタッフ育成の実際
佐藤 晶子
脳血管研究所附属美原記念病院の取り組み
 経鼻胃管カテーテル自己抜去リスクの高い患者に対する身体拘束解除の取り組み
河端 裕美
南奈良総合医療センターの取り組み
 1人ひとりの患者の持てる力を活かすケアが身体拘束減少を導く
 勉強会とカンファレンスによる身体拘束解除に向けた取り組み
小林 みゆき
奈良県立医科大学附属病院の取り組み
 夕方の足浴で安眠を促し身体拘束を減少させた取り組み
 基本的な看護技術がもたらした価値を考える
池内 勝継
リエゾンナースと病棟看護師の協働による身体拘束最小化
 せん妄の症状コントロールの視点から
新田 和子
石巻赤十字病院の取り組み
 身体拘束ゼロへの取り組みがかなえた病棟全体のパフォーマンス向上
 専門看護師とリンクナースの実践から
日向 園惠/長島 幸子



■特別記事
退院支援に関するスクリーニング評価に関する実態調査
 実践家と「分析屋」が協同した質評価の試み
森脇 睦子/坂元 与志子/新井 貴子/長田 恵子
看護師の悲嘆とグリーフケア
広瀬 寛子
■TOPICS
新型コロナウイルス感染症に立ち向かう看護師へのエール
勝原 裕美子



[巻頭シリーズ]
【石垣靖子氏対話シリーズ】看護と倫理 尊厳を護るケアの担い手として(6)
 わが国の臨床倫理への取り組みはどこまで進んだか
 臨床倫理プロジェクトの活動から振り返る(後編)
石垣 靖子/清水 哲郎/会田 薫子
アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの(6)
アール・ブリュットのささやきと看護
山元 恵子
[連載]
患者エクスペリエンス もしも患者の内なる声が聞こえたら(6)
患者の自律性の発揮を支援する
近本 洋介
明日を変えるコーチング(6)
迷いを整理し,自分の「役割」「軸」を確認する
 「病棟で患者さんのお金がなくなったんです」
勝原 裕美子/山之上 雄一
ラーニング・エイド 大学院ドタバタ留学記 in NY(9)
拓け看護師,学びの未来
寺本 美欧
進化するチーム医療への旅 今求められるレジリエンスとは?(25)
マルチステークホルダー・ダイアローグの実際(2)
 1+1>2を生み出す場
清水 広久
おとなが読む絵本 ケアする人,ケアされる人のために(166)
ドングリ1個からの人生哲学
柳田 邦男

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