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腎不全看護


(第5版)

編集:一般社団法人 日本腎不全看護学会

  • 判型 B5
  • 頁 432
  • 発行 2016年07月
  • 定価 4,536円 (本体4,200円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02759-5
日本腎不全看護学会により編集された腎不全看護テキストの決定版!
日本腎不全看護学会により編集された腎不全看護テキストの決定版。CKD(慢性腎臓病)の疾患概念に基づいた病態の基礎知識や看護総論を解説し、療養生活を支える看護の実践的な内容をまとめた。また本書は、「透析療法指導看護師」認定試験のテキストとして位置づけられている。
序 文
第5版の序

 本書は,透析療法指導看護師向けに編集されたテキストです.『腎不全看護』第4版発行から4年が経ち,日々刻々と変化する対象からのニーズに応えていくために,われわれ看護師は自らの知識や常識,技術を更新し続けていかなければなりません.
 日本では,超少子高齢社会の到来に備...
第5版の序

 本書は,透析療法指導看護師向けに編集されたテキストです.『腎不全看護』第4版発行から4年が経ち,日々刻々と変化する対象からのニーズに応えていくために,われわれ看護師は自らの知識や常識,技術を更新し続けていかなければなりません.
 日本では,超少子高齢社会の到来に備えるため,地域包括ケアシステムの推進に向けて法が整備されるなど,大きな動きがみられます.腎不全領域も,いかに透析導入せずに維持できるか,CKDの観点からの取り組みが進められています.したがって,腎不全看護に携わる看護師は,根拠に基づき,より適切な看護実践を求められることになります.
 そのため,今回の改訂方針は以下の通りとしました.
 「腎不全医療に関する医学的知識や看護理論を厳選してまとめ,透析療法指導看護師としての活動を行うために根拠となりうる冊子となること」
 具体的には,
 1.臨床の場で,遭遇することの多い問題や事象に関する内容を加える
 2.腎不全領域における看護を実践するうえで必要な内容を網羅する
 3.腎不全領域における看護管理上必要な内容をまとめる
 4.腎不全領域に関連する社会制度,法規等を紹介する
 以上をふまえ,テキスト編集委員のメンバーで侃侃諤諤のやり取りをしながら項目を立て,これまでのテキストの内容から取捨選択した結果,この度の第5版の形となりました.
 これまでと異なるのは,「第3章 療養生活を支える看護」を設け,腎不全看護について対象群の特性をふまえたうえで,実践の内容が書かれたことです.透析療法指導看護師には,ここに書かれている内容以上の質の高い看護実践が社会から求められています.医学的知識としても,本書に書かれている程度の詳しさをもつことが専門性の高い分野に携わる看護師として求められているといえます.
 日々の看護実践は,細々とした些細なことかもしれません.しかし,それこそが腎不全看護の本質であったりします.看護実践に内在する腎不全看護の特殊性を見出し,社会に対して説明していくうえで,本書が活用され,さらなる腎不全看護の発展につながることを期待しています.
 結びに,お忙しいなか快く執筆くださった先生方,テキスト編集において意見の違いを厭うことなく,本書のために意見を出し,編集作業に取り組んでくださったテキスト編集委員,医学書院編集部担当者の皆さまに感謝いたします.

 2016年6月
 テキスト編集委員長 斉藤しのぶ
目 次
第5版の序
初版の序
略語一覧

第1章 腎臓病看護概論
 1 腎臓病看護の現況
 2 認定制度関連
 3 臨床倫理と看護

第2章 慢性腎臓病の基礎的知識
 1 腎臓の構造と機能
 2 腎不全患者の病態と治療
 3 腎不全と精神病理
 4 小児における腎不全治療
 5 高齢者における腎不全治療
 6 糖尿病性腎症
 7 腎移植
 8 腎不全医療の歴史と現状

第3章 療養生活を支える看護
 1 慢性腎臓病患者の看護
 2 血液透析患者の看護
 3 腹膜透析患者の看護
 4 在宅血液透析患者の看護
 5 腎移植患者の看護
 6 糖尿病性腎症患者の看護
 7 高齢透析患者の看護
 8 小児腎不全患者の看護
 9 エンド・オブ・ライフにある人の看護
 10 急性腎不全患者の看護

第4章 患者および家族の理解と看護実践のための理論
 1 理論の適用
 2 セルフケア理論
 3 ケアリング理論
 4 目標達成理論
 5 家族看護理論
 6 発達課題論
 7 ストレス・コーピング理論
 8 危機理論
 9 悲嘆
 10 自己概念
 11 病みの軌跡
 12 障害・病気の受容過程
 13 死の受容過程
 14 自己効力感
 15 保健行動に関するモデル
 16 アンドラゴジーとジェロゴジー
 17 エンパワメント
 18 コンプライアンスとアドヒアランス
 19 認知行動療法
 20 コーチング
 21 カウンセリング
 22 コミュニケーション

第5章 セーフティマネジメント
 1 医療事故防止
 2 透析室における感染対策
 3 災害時の対応

第6章 コーディネーション技術
 1 専門職連携実践におけるコーディネーション技術
 2 専門職連携実践における看護の役割
 3 自己決定を支援するためのコーディネーション
 4 腎代替療法導入と導入見合わせにおける専門職連携実践のコーディネーション

第7章 看護チームマネジメント
 1 看護とマネジメント
 2 チーム医療
 3 キャリア開発と目標管理

第8章 行政関連
 1 関連法規
 2 看護政策

おわりに
索引