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≪新看護学 6≫

基礎看護[1]

看護概論
(第15版)

執筆:伊藤 政子/雑賀 美智子/坂井 恵子/中山 富子/平尾 真智子/松井 優子

  • 判型 B5
  • 頁 192
  • 発行 2016年01月
  • 定価 1,728円 (本体1,600円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02177-7
本書の特長
本書では、看護とはなにか、看護の対象である人間とはなにかを学び、看護はなにを目的に、どのような方法で行うのかについて、基本的な事項をまとめています。
看護は人間の健康問題に関与しています。看護を理解するためには、(1)人間、(2)環境、(3)健康、(4)看護のそれぞれを理解し、さらにその関連性を学ぶ必要性から、本書では、これらの内容を基本に構成し、基礎的な事項を簡潔かつ全般的に示しました。
第14版より行った全面カラー化を一層押し進め、イラストや写真を刷新することで、初学者でも概念や理論をスムーズに理解できるよう工夫をこらしました。
内容の全面的な見直しに加え、第1章ではおもな看護理論家、第4章では災害サイクルや感染管理、第5章では看護研究などの項目を中心に、一層の充実をはかりました。
序 文
はしがき

学習にあたって
 「基礎看護」とは,看護職を目ざす皆さんが最初に出会う専門科目である。基礎看護では,これから学習するすべての看護の科目において最も基本となる知識や技術,そして態度について学んでいく。
 21世紀になって少子高齢化が加速するなか,医療や介...
はしがき

学習にあたって
 「基礎看護」とは,看護職を目ざす皆さんが最初に出会う専門科目である。基礎看護では,これから学習するすべての看護の科目において最も基本となる知識や技術,そして態度について学んでいく。
 21世紀になって少子高齢化が加速するなか,医療や介護を必要とする人たちは年々増加し,その場所も施設の中にとどまらず地域全体に広がっている。社会はグローバル化し,医療は高度化・専門分化してきているが,どのような場や状況にあっても人間の日常生活の営みは最期まで尊いものであり,生活の質(QOL)が少しでも向上するようなケアが必要とされる。「看護する」ということは,人間の生老病死に直接かかわる行為であり,その行為のよしあしが対象者の生死や人生に大きく影響する。准看護師は,科学的根拠を持ったうえで,対象者1人ひとりについて必要なケアを見きわめ,ケアを行う技術を身につけなければならない。そして,みずからの役割を自覚し,保健医療福祉のチームの一員として,ともに協力し対象者の期待にこたえていかなければならない。
 本書『看護概論』では,看護に対する自分の考え方や態度を養っていくことを学習の目的とし,看護とはなにか,看護の対象である人間とはどんな存在であるかを学び,看護がなにを目的とし,どのような方法で行われるのかについて基本的な事項を学ぶ。
 看護の対象は人間であり,その健康問題に着目してケアを行う。看護について理解していくためには,(1)人間(看護の対象としての人間),(2)健康(医療・看護が目ざす人間の健康),(3)環境(人間が健康生活を送るための環境),(4)看護(看護の目的,対象,方法)のそれぞれについて理解し,その関連性について学ぶことが必要であり,本書でもこれらの内容を基本として構成した。看護の歴史,概念や理論,医療専門職としての看護職の役割や責任・倫理など,初学者にはむずかしい内容もあるが,目的を持って主体的に学習に取り組んでほしい。

改訂の趣旨
 保健・医療・福祉の連携のもと,准看護師に期待される役割についての基本的な考え方はこれまでの内容を踏襲し,今回の改訂ではとくに次の点に留意して内容の充実に努めた。
(1)看護師・准看護師・看護補助者の役割について意識的に整理した。
(2)現代の看護を理解するために必要な概念・理論について内容を増補し,おもな看護理論家については表形式で示した。
(3)看護の対象である人間については,発達段階や生活者としての人間の内容を増補した。
(4)健康については,障害の概念や健康施策について増補し整理した。
(5)看護活動では,看護の継続性の視点で退院支援の内容について強化し増補した。
(6)医療安全,感染管理,個人情報の保護について内容をやや具体的にして整理し増補した。
(7)災害看護については,災害サイクルの視点を強調し整理した。
(8)看護研究については,文献活用のために文献検索の仕方について増補した。
(9)職業としての看護では,看護職としての成長をキャリア開発の視点で内容を充実させた。
 なお,文中では,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護者」として表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また保健師・助産師・看護師・准看護師など,看護の有資格者を指す場合には,「看護職」とした。
 今回の改訂では,准看護師を目ざして学習する皆さんが,看護の基本的な内容についてできるだけ理解しやすいように,そして興味を持って学習に取り組んでいただけるように意を尽くしたつもりであるが,まだまだ不十分な点もある。読者および有識者の方々の率直なご教示をお寄せいただければ筆者として幸いである。
 2015年11月
 著者ら
目 次
第1章 看護とは (坂井恵子)
 A.看護の概念の歴史
 B.現代における看護の概念
 C.看護の目的・対象・方法
第2章 看護の対象としての人間 (坂井恵子・伊藤政子)
 A.人間を理解する
 B.看護からみた人間
 C.患者を理解するために
第3章 健康と保健・医療・福祉 (松井優子・伊藤政子)
 A.健康の価値
 B.健康観
 C.健康の概念
 D.健康をまもるしくみと看護
第4章 看護活動-看護の実施 (雑賀美智子)
 A.看護活動
 B.看護活動の種類
 C.健康段階と看護活動
 D.看護の継続性
 E.看護者の基本的な姿勢
 F.災害時における看護
 G.国際看護
第5章 看護管理・看護研究 (雑賀美智子)
 A.看護管理
 B.看護研究
第6章 職業としての看護 (中山富子)
 A.看護と法
 B.看護の倫理
 C.専門職とキャリア開発
第7章 看護の変遷 (平尾真智子)
 A.古代における医学と看護
 B.宗教的看護の時代
 C.わが国における仏教と看護
 D.近代看護の確立
 E.現代の看護

資料:保健師助産師看護師法(抄)
さくいん