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≪新看護学 1≫

専門基礎[1]

人体のしくみとはたらき
(第13版) (在庫なし)

執筆:河原 克雅/小林 靖

  • 判型 B5
  • 頁 240
  • 発行 2014年01月
  • 定価 1,870円 (本体1,700円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01816-6
本書の特長
専門基礎科目の中でも、「人体のしくみとはたらき」(解剖・生理)は、「疾病のなりたち」(病理)と並んで講義時間数が増え、重要な科目として位置づけられています。
この科目は正常な人体のからだのなりたちとその機能の基礎を扱うもので、疾患をもった患者の看護を実践するうえでその知識は不可欠です。看護の質を保証する基礎をなすものといっても過言ではありません。
本書は、人体のしくみ(解剖)とはたらき(生理)の二面を融合させて構成してあります。それぞれの機能別に人体の2つの面を関連づけながら学ぶことができます。
第13版より全面カラー化し、解剖図をはじめ生理機能に関するイラストなどもよりわかりやすくなりました。
序 文
はしがき

看護を取り巻く環境
 私たちを取り巻く社会は目ざましい発展をとげ,治療法や医療機器,情報処理装置などの進歩も日々とどまるところを知らない。しかし一方では,高齢化・少子化の著しい進行と疾病構造の変化,労働力人口の逓減,世界規模での経済状況の変化など,広く社...
はしがき

看護を取り巻く環境
 私たちを取り巻く社会は目ざましい発展をとげ,治療法や医療機器,情報処理装置などの進歩も日々とどまるところを知らない。しかし一方では,高齢化・少子化の著しい進行と疾病構造の変化,労働力人口の逓減,世界規模での経済状況の変化など,広く社会構造に根ざし,医療界に影響する大きな問題が重くのしかかってきている。
 それに伴って保健医療においても,法律・制度面だけでなく,業務の内容・運用や従事者の教育方針に関して真剣な検討や対応を迫られており,実際の看護業務あるいは看護教育のあり方にもその影響が及びはじめている。
 このように情勢が大きくかわろうとしているいま,みなさんは「看護」という専門領域に進もうとしている。

看護の役割と「専門基礎科目」
 看護とは,「病んでいる」人間,つまり病人(患者)を対象とし,その生命の維持,健康への回復を援助する専門業務である。病人は,身体機能に異常をきたした人である。そのような病人を対象としたとき,看護技術を単に覚えたというだけでは,本当の看護は実践できない。病人の身体の内部で生じている異常の意味を科学的に理解し,病人が示す症状や状態がなにに,どのように由来するのかを追究しようとする姿勢が,看護実践の背景として必要とされるのである。
 「専門基礎科目」は,医学・生物学領域の知識の習得を通して,病人を正しく,正確に見る基礎を身につけることを目的としている。学ぶ内容は,正常な人体のしくみ(身体の構造・解剖)とはたらき(機能・生理),およびそれらが異常をきたした場合(疾患),異常のおこり方や原因(病態生理),あるいは疾患からの回復を促進する方法(治療)などである。
 本書をもとに十分に学習し,しっかりとした知識を土台として,病む人の状態や心理が理解できる看護職者になられることを願ってやまない。

改訂の経過とカリキュラムの変遷
 本書は,1970(昭和45)年に准看護学生のための教科書として初版が刊行された。以来,その役割とその重要性に鑑みて,医学・看護学および周辺諸科学の発展・分化や,社会の変化などをいち早く読み取りながら,定期的に改訂を重ね,看護の質の向上に資するべく対応してきた。さらに,教科内容の設定なども含めて,あえてこれを教科書に具体化して示してきた。
 2002(平成14)年4月に導入された新カリキュラムでは,以前に増して総授業時間数が大幅に引き上げられる一方,「看護と倫理」「患者の心理」や「精神看護」などの新たな教科が追加された。新設の教科は講座の体系に取り込み,また授業時間数が大きく増えた「専門基礎科目」の各教科とも,情報・記載量などを考慮して改訂を行った。同時に,この間,学習者の利便を考慮しながら,記載内容の刷新・増補,解説の平易化を図り,より学びやすい教科書作りに努めてきた。幸い,このような編集方針は全国の教育施設から評価をいただき,本書を幅広く利用していただくこととなった。

改訂の趣旨
 本書で扱う「人体のしくみとはたらき」は,看護の対象である人間の身体を理解し,また看護技術の基盤となる知識を身につけ,さらには看護の質を保証するために必須の科目である。
 今回の改訂では,全面カラーとし,最新の知見を盛り込むとともに,理解しにくいと思われる項目については,より基本的な知識から学ぶことができるように記述を見直した。また,図版の刷新を進め,本文に関連する身近なテーマを扱ったコラムを充実させるなど,学習の動機づけをはかった。
 本書では人体のしくみ(解剖)とはたらき(生理)が融合された構成となっており,各機能別に人体の両面を関連づけながら学ぶことができるのが特徴である。

 准看護師教育は看護教育において,これからも重要な一角を占めていくであろう。本書はこれからも機会あるごとに,有用かつ使いやすい教科書を目ざしていく所存である。本書を准看護師教育にご活用いただき,各位の忌憚ないご意見をお寄せいただければ幸いである。
 2013年11月
 著者ら
目 次
第1章 総論[1]-人体の構成 (小林靖)
 A.解剖学と生理学
 B.人体各部の名称
 C.人体の方向や位置を示す用語
 D.人体の形の特徴
 E.人体の機能と器官系
第2章 総論[2]-細胞からみた人体 (小林靖・河原克雅)
 A.細胞
 B.組織
 C.静止膜電位と細胞膜の興奮
 D.人体を構成する主要元素と化学組成
 E.遺伝子
 F.知っておきたい化学の基礎知識
第3章 骨格系 (小林靖)
 A.骨の形状と構造
 B.骨の発生と成長
 C.骨の化学的組成
 D.骨のはたらき
 E.骨格の組み立てと各部の名称
 F.骨の連結
第4章 筋系 (小林靖・河原克雅)
 A.骨格筋の形状
 B.おもな骨格筋の名称と作用
 C.筋の補助装置
 D.筋の生理
第5章 神経系 (小林靖・河原克雅)
 A.神経系の概要と区分
 B.神経系の解剖
 C.神経系の生理
第6章 感覚系 (小林靖)
 A.感覚のなりたち
 B.体性感覚
 C.臓性感覚
 D.特殊感覚
第7章 血液系 (河原克雅)
 A.血液
 B.造血
 C.止血機構
 D.血液型と輸血
第8章 生体防御系 (河原克雅)
 A.非特異的生体防御機構
 B.特異的生体防御機構
第9章 循環系 (小林靖・河原克雅)
 A.心臓
 B.血管
 C.全身のおもな血管と分布
 D.心臓と血管の生理
 E.リンパ系
第10章 呼吸系 (小林靖・河原克雅)
 A.呼吸系に属する器官
 B.呼吸の生理
第11章 消化・吸収系 (小林靖・河原克雅)
 A.消化・吸収系に属する器官
 B.消化・吸収の生理
 C.消化管機能の異常
 D.栄養と代謝
 E.食欲と食物摂取
 F.体温と体温調節
第12章 内分泌系 (河原克雅)
 A.神経系と内分泌系
 B.ホルモン分泌の制御
第13章 腎尿路系 (小林靖・河原克雅)
 A.腎尿路系に属する器官
 B.体液組成
 C.腎尿路系の機能
第14章 生殖系 (小林靖)
 A.男性の生殖器
 B.女性の生殖器
 C.人体の発生

巻末資料
さくいん