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アセスメント覚え書 ゴードン機能的健康パターンと看護診断

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本書は、ゴードンの11の機能的健康パターンに基づいてアセスメントをするうえで必要な情報や質問項目、ツールなどをコンパクトにまとめている。機能的健康パターンごとに、機能やパターンの説明、患者や家族・地域社会それぞれに対するアセスメントのポイントやツールなどを示しており、効率よくアセスメントし看護診断ができるようになっている。臨床家であるゴードンならではの看護の視点は現場を的確にとらえており、本書はアセスメントや看護診断の理解と実践にすぐに役立つ1冊である。
マージョリー・ゴードン
上鶴 重美
発行 2009年09月判型:B6変頁:256
ISBN 978-4-260-00875-4
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

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訳者まえがき

 看護診断がうまく活用できない最大の原因は,看護過程の第1段階,アセスメントに関する誤解とスキル不足にあるのではないでしょうか.アセスメントは,基礎情報用紙の空欄を単に埋めることでも,収集した情報をまとめて文章化することでもありません.アセスメントとは情報(データ)の系統的な収集と解釈.簡単なようでもやってみると難しい作業です.
 ゴードン博士による本書は,アセスメントと看護診断についての必読書.日本の看護診断にとっての特効薬,恵みの雨になるはずです.ひとりでも多くの皆さまに本書を読んでいただくことで,「なんとなくラベルを選んでいる」「診断の根拠が見えない」「計画と実際のケアが違う」といった“なんちゃって看護診断”が正しい方向に導かれ,本来の姿に開花することを願って止みません.
 機能的健康パターンが最近,NANDA-I分類法IIの13領域と混同されているのは残念です.後者は看護診断を整理するための分類枠組み.機能的健康パターンは,NANDA-Iも推奨しているアセスメント枠組みです.機能的健康パターンの意義と有用性の正しい認識によって,アセスメントに関するさまざまな誤解が解け,スキルアップも可能になることでしょう.
 初めてゴードン博士の研究室にお伺いしてから16年が経ちました.先生から教えていただいたことの多さを痛感し,看護診断教育に携わる毎日です.恩師の書を自力で翻訳できたことは大きな喜びです.遅々として進まない翻訳のため,予定よりもずいぶんと遅い出版になってしまいました.辛抱強くお待ちくださった医学書院の皆さま,特に看護出版部の藤居尚子さんと制作部の岡田幸子さんには感謝申し上げます.

 2009年8月
 上鶴重美
 Shigemi Kamitsuru, RN, PhD

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1.アセスメントと機能的健康パターン
2.看護歴と診察 情報の収集と解釈
3.健康知覚-健康管理パターン
4.栄養-代謝パターン
5.排泄パターン
6.活動-運動パターン
7.睡眠-休息パターン
8.認知-知覚パターン
9.自己知覚-自己概念パターン
10.役割-関係パターン
11.セクシュアリティ-生殖パターン
12.コーピング-ストレス耐性パターン
13.価値-信念パターン
14.アセスメント・データの分析と解釈
15.アセスメント・ツール

文献
本書の論評者
索引

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