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標準公衆衛生・社会医学


(第2版)

編集:岡崎 勲/豊嶋 英明/小林 廉毅

  • 判型 B5
  • 頁 440
  • 発行 2009年03月
  • 定価 6,156円 (本体5,700円+税8%)
  • ISBN978-4-260-00773-3
医学の知識を社会に活かす! 自ら考えるためのテキスト、待望の改訂!
医学生が日々学ぶ医学の知識を、変化著しい社会にいかに適応し、医師の責任を果たしていくべきか-精鋭執筆陣が広大な公衆衛生・社会医学をコンパクトにまとめ、医療経済学から臨床疫学まで社会医学の見地から収載した、待望の改訂第2版。STANDPOINTで自ら考えるための論点、VIEWで考察の視座を提供。コアカリ内容をすべて収載。コラム・図表満載。2色刷り。
序 文
第2版 序

 本書の第1版第1刷は2006(平成18)年3月に発刊された。本教科書の書名を「公衆衛生・社会医学」とした理由は,序章の冒頭に詳述したが,「公衆衛生・社会医学」の定義を「医学・医療を社会に適応させるにあたり,生ずる一切の問題を考究し,健康増進のための個人および社会的取...
第2版 序

 本書の第1版第1刷は2006(平成18)年3月に発刊された。本教科書の書名を「公衆衛生・社会医学」とした理由は,序章の冒頭に詳述したが,「公衆衛生・社会医学」の定義を「医学・医療を社会に適応させるにあたり,生ずる一切の問題を考究し,健康増進のための個人および社会的取り組みを国内および国際的に系統的に論議し,実践する学問である」とすることが,時代の要請に応えられると考えたからである。従来の衛生学公衆衛生学,医療科学に加え,医療経済学,健康危機管理学,倫理学,社会福祉学などを含めた包括的な新しい学問体系の書として発刊した。初学者が理解しやすいように細心の注意をはらって編集し,世に問うたところ,多くの人の支援を得て2008(平成20)年2月に第2刷を送り出すまでに至った。今回,医学書院書籍編集部の理解を得て,第2版を出版することとなった。
 第2版の執筆者はなるべく新進気鋭の若い教授の方々にお願いし,また第1版と同じ執筆者の方々には第1版に増して新たな視点での執筆を依頼した。第1版出版以来僅かな歳月であるが,2007年,2008年は過去にないほどの変革の年であった。本書は最新の情報を入れるに留まらず,章立ても変え,新たな内容を加えた。読者が,社会との関わりを理解し,これからの社会変化に対応できる基礎学力を養成できることを目標とした。
 「公衆衛生・社会医学」は,基礎医学と臨床医学を両端として,医学の真ん中に位置している。研究者のための研究,行政官のための行政,新しい治療至上主義の医療などの弊を過去の事例から学び,本書が国民や地域住民の健康と生活の質の向上を目指す者のための教科書となれば幸いである。如何に困難な複雑な時代になろうと目標を見失わないために,断片的知識の習得ではなく,系統的に本書で学んで頂きたいと願っている。
 終わりに,第1版および第2版にご執筆頂いた先生方および本書の編集に携わった医学書院関係者諸氏の献身的ご支援に心から感謝申し上げる。

 2009年3月
 岡崎 勲,豊嶋英明,小林廉毅
目 次
序章 公衆衛生・社会医学とはどういう学問か
第1章 社会・環境と健康
 A 公害の歴史
 B 地球環境と健康
 C 生活環境と健康
 D 食と健康
第2章 疫学と予防医学
 A 疫学
 B 保健統計
 C 予防医学
第3章 生活習慣と疾病
 A 生活習慣病
 B 生活習慣の実態
 C 循環器疾患の疫学と予防
 D 肥満・糖尿病・血清脂質異常の疫学と予防
 E がんの疫学と予防
第4章 感染症対策
 A 感染症法
 B 新興再興感染症・輸入感染症
 C 結核対策
 D 予防接種
第5章 地域保健
 A 地域住民の健康管理
 B 地域保健法と保健所の役割
 C 健康危機管理
 D 精神保健福祉
 E 母子保健
 F 先天異常モニタリング
 G 学校保健
 H 高齢者保健
第6章 産業保健
 A 職域の健康管理
 B 産業保健体制と法規
 C 産業医の役割
 D 職場におけるメンタルヘルス
 E 女性労働者の健康管理
 F 夜勤労働者の健康管理
 G 化学物質による健康障害
 H じん肺対策
 I 金属による健康障害
 J 物理的要因による健康障害
 K 有害ガス・酸素欠乏
 L 作業態様による健康障害
第7章 保健・医療・福祉と介護の制度
 A わが国の医療制度の歴史
 B 医療従事者の養成と関連法規
 C 医療施設機能の体系化
 D 医療計画
 E 医療の質の評価と病院機能評価
 F わが国の社会保障と医療保障
 G 医療経済学
 H 介護保険と高齢者福祉
 I 地域の保健・医療・福祉の連携
 J 主要各国の医療制度
第8章 国際保健
 A 途上国における健康問題
 B 国際保健における健康指標
 C 国際機関とNGO
 D 国際保健活動の実際
第9章 臨床研究と医の倫理
 A 医の倫理
 B 臨床研究とEBM
 C 保健医療の情報
 D 医療安全とリスクマネジメント

資料編
 アルマ・アタ宣言
 患者の権利に関するWMAリスボン宣言
 ヒポクラテスの誓い
 ヘルシンキ宣言-人間を対象とする医学研究の倫理的原則

和文索引
欧文索引