成人看護[4] 第12版
眼 耳鼻咽喉 歯・口腔
本書の特長
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●本書ではまず「成人看護総論」で、成人患者の特徴を理解し、その後に各系統別にそって看護の学習に入れるように構成してあります。
●それぞれの疾患の看護では、まず各系統別に看護の特徴が示され、その後、第1章では解剖生理、病態生理、検査、治療・処置などの基礎的事項を学習。第2章で疾患について、第3章で主要な状況における看護の実際を学習できる内容となっています。
*2012年版より表紙が新しくなりました。
シリーズ | 新看護学 12 |
---|---|
執筆 | 生井 明浩 / 海野 徳二 / 河野 眞一郎 / 小島 愛子 / 紺野 肖子 / 谷畑 ひろみ / 月川 和香奈 / 平井 明美 / 深山 治久 / 真部 昌子 / 味田 徳子 |
発行 | 2009年01月判型:B5頁:288 |
ISBN | 978-4-260-00701-6 |
定価 | 2,310円 (本体2,100円+税) |
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- 目次
序文
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はしがき
学習にあたって
みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえに必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。そこで,本書「成人看護」では,現実に健康上の障害をもった成人期の患者に対して,それらの知識や技術を具体的にどのように展開したらよいかについて学習する。
すでに学んだように,看護の対象の中心となるのはあくまでも健康上の問題をもった人間であり,看護はその人を中心に展開されなければならない。しかし,ひとくちに成人といっても,そこには思春期から壮年期・中年期までの,きわめて幅広い年齢層の人々が含まれるだけでなく,そこには男性もいれば女性もいる。また成人期は,いうまでもなく人生における活動期であり,個人がそれぞれの価値観や生活をもって,職業や家事・育児・学業などに専念する時期でもある。
これら成人期の人々を疾病や障害からまもり,またその回復に向けて援助していくためには,当然のことながら,その原因となる疾患や障害について基本的な知識を修得することが必要である。しかし,患者を中心に看護を展開するためには,前述したように
きわめて多様な状態にある成人について,また人間の行動や生活,社会のシステムなどについて,さまざまな側面から多くのことを学ばなければならない。
本書「成人看護」では,学習者は,まず「成人看護総論」を通して成人患者の特徴を理解し,その後,各系統に沿って看護の学習にはいってほしい。その場合,まず各系統別に看護の特徴を把握し,第1章で解剖生理・病態生理・検査・治療処置など基礎的な事項を学習したあと,第2章において疾患について学習する。これらは,専門基礎科目において履修した知識を確認しつつ学習することが望ましい。そしてこれらの基礎知識を踏まえて,第3章で主要な状況における看護の実際を学習するようにしてほしい。
教育時間数が増加するとはいえ,さまざまな知識を臨床の場に適用し,それを実践能力にまでたかめていくためには,たゆまぬ学習が求められる。本書「成人看護」は,そうした自己学習にも十分に対応できるよう配慮されているはずである。
本書によって,さまざまな状態にある成人患者について,准看護師として適切に対応し援助することのできる能力を養ってほしい。
改訂の趣旨
1999(平成11)年「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,准看護師教育に抜本的な検討が加えられた。教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになり,あわせて,そのための新カリキュラムが発表されて,2002(平成14)年から適用されることになった。
新カリキュラムでは,教育時間数を1,890時間に拡充するとともに,成人看護および老年看護では講義時間数を210時間に拡大し,教育内容の充実をはかっている。そのため『新看護学』では,これを機に巻の構成を一新し,専門基礎科目を5分冊,専門科目を10分冊として,准看護師教育の新たな第一歩に対応することとした。
新カリキュラム適用後も医療の現場においては,新しい知見が次々と得られてきており,准看護師教育においてもそれら新知見への対応が必要である。このたびの改訂では,「成人看護」に関する新知見を盛り込み内容の刷新につとめた。
また,よりいっそう学びやすく,身についた理解となるよう紙面を一新するとともに図・写真・表などもより充実させた。記述はなるべく簡潔・平易を心がけ,成人看護について系統的・発展的に理解できるよう調整を行い全般的な見なおしをはかった。
なお,編集にあたって,文中での表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また保健師・助産師・看護師・准看護師など看護の有資格者をさす場合には看護者あるいは看護職としたので,あらかじめご了承いただきたい。
今後とも准看護師教育のさらなる充実・発展を目ざし,本書が適切で使いやすいテキストとなるように最善の努力を重ねてまいりたい。本書をご活用いただいた読者や有識者のみなさまより忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。
2008年11月
著者ら
学習にあたって
みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえに必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。そこで,本書「成人看護」では,現実に健康上の障害をもった成人期の患者に対して,それらの知識や技術を具体的にどのように展開したらよいかについて学習する。
すでに学んだように,看護の対象の中心となるのはあくまでも健康上の問題をもった人間であり,看護はその人を中心に展開されなければならない。しかし,ひとくちに成人といっても,そこには思春期から壮年期・中年期までの,きわめて幅広い年齢層の人々が含まれるだけでなく,そこには男性もいれば女性もいる。また成人期は,いうまでもなく人生における活動期であり,個人がそれぞれの価値観や生活をもって,職業や家事・育児・学業などに専念する時期でもある。
これら成人期の人々を疾病や障害からまもり,またその回復に向けて援助していくためには,当然のことながら,その原因となる疾患や障害について基本的な知識を修得することが必要である。しかし,患者を中心に看護を展開するためには,前述したように
きわめて多様な状態にある成人について,また人間の行動や生活,社会のシステムなどについて,さまざまな側面から多くのことを学ばなければならない。
本書「成人看護」では,学習者は,まず「成人看護総論」を通して成人患者の特徴を理解し,その後,各系統に沿って看護の学習にはいってほしい。その場合,まず各系統別に看護の特徴を把握し,第1章で解剖生理・病態生理・検査・治療処置など基礎的な事項を学習したあと,第2章において疾患について学習する。これらは,専門基礎科目において履修した知識を確認しつつ学習することが望ましい。そしてこれらの基礎知識を踏まえて,第3章で主要な状況における看護の実際を学習するようにしてほしい。
教育時間数が増加するとはいえ,さまざまな知識を臨床の場に適用し,それを実践能力にまでたかめていくためには,たゆまぬ学習が求められる。本書「成人看護」は,そうした自己学習にも十分に対応できるよう配慮されているはずである。
本書によって,さまざまな状態にある成人患者について,准看護師として適切に対応し援助することのできる能力を養ってほしい。
改訂の趣旨
1999(平成11)年「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,准看護師教育に抜本的な検討が加えられた。教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになり,あわせて,そのための新カリキュラムが発表されて,2002(平成14)年から適用されることになった。
新カリキュラムでは,教育時間数を1,890時間に拡充するとともに,成人看護および老年看護では講義時間数を210時間に拡大し,教育内容の充実をはかっている。そのため『新看護学』では,これを機に巻の構成を一新し,専門基礎科目を5分冊,専門科目を10分冊として,准看護師教育の新たな第一歩に対応することとした。
新カリキュラム適用後も医療の現場においては,新しい知見が次々と得られてきており,准看護師教育においてもそれら新知見への対応が必要である。このたびの改訂では,「成人看護」に関する新知見を盛り込み内容の刷新につとめた。
また,よりいっそう学びやすく,身についた理解となるよう紙面を一新するとともに図・写真・表などもより充実させた。記述はなるべく簡潔・平易を心がけ,成人看護について系統的・発展的に理解できるよう調整を行い全般的な見なおしをはかった。
なお,編集にあたって,文中での表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また保健師・助産師・看護師・准看護師など看護の有資格者をさす場合には看護者あるいは看護職としたので,あらかじめご了承いただきたい。
今後とも准看護師教育のさらなる充実・発展を目ざし,本書が適切で使いやすいテキストとなるように最善の努力を重ねてまいりたい。本書をご活用いただいた読者や有識者のみなさまより忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。
2008年11月
著者ら
目次
開く
○眼疾患患者の看護
看護の役割 (平井明美)
第1章 基礎知識 (河野眞一郎)
A.視覚系のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査
D.おもな治療法
第2章 おもな疾患 (河野眞一郎)
第3章 患者の看護 (平井明美)
A.眼科看護の基本
B.症状別看護
C.診察・検査・処置に伴う看護
D.おもな疾患患者の看護
E.感染対策
F.中途失明者の看護
G.ロービジョンケア
○耳鼻咽喉疾患患者の看護
看護の役割 (真部昌子)
第1章 基礎知識 (生井明浩・海野徳二)
A.耳鼻咽喉のしくみとはたらき
B.おもな症状
C.おもな検査とその介助
D.おもな治療法とその介助
E.おもな手術
第2章 おもな疾患 (生井明浩・海野徳二)
A.耳の疾患
B.鼻の疾患
C.口腔・咽喉頭・気管・食道の疾患
第3章 患者の看護 (真部昌子・谷畑ひろみ)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.耳鼻咽喉疾患患者の看護
D.手術を受ける患者の看護
○歯・口腔疾患患者の看護
看護の役割 (小島愛子)
第1章 基礎知識 (深山治久)
A.歯・口腔のしくみとはたらき
B.おもな症状と病態生理
C.おもな診査,検査と介助
D.前処置
E.おもな治療および処置
第2章 おもな疾患 (深山治久)
A.歯の疾患
B.歯周組織の疾患
C.口腔粘膜・顎骨の疾患
D.唾液腺・神経疾患
第3章 患者の看護 (小島愛子・味田徳子・紺野肖子・月川和香奈)
A.共通の基本的看護
B.症状・機能障害に対する看護
C.治療・処置を受ける患者の看護
D.おもな疾患患者の看護
さくいん
看護の役割 (平井明美)
第1章 基礎知識 (河野眞一郎)
A.視覚系のしくみとはたらき
B.症状とその病態生理
C.おもな検査
D.おもな治療法
第2章 おもな疾患 (河野眞一郎)
第3章 患者の看護 (平井明美)
A.眼科看護の基本
B.症状別看護
C.診察・検査・処置に伴う看護
D.おもな疾患患者の看護
E.感染対策
F.中途失明者の看護
G.ロービジョンケア
○耳鼻咽喉疾患患者の看護
看護の役割 (真部昌子)
第1章 基礎知識 (生井明浩・海野徳二)
A.耳鼻咽喉のしくみとはたらき
B.おもな症状
C.おもな検査とその介助
D.おもな治療法とその介助
E.おもな手術
第2章 おもな疾患 (生井明浩・海野徳二)
A.耳の疾患
B.鼻の疾患
C.口腔・咽喉頭・気管・食道の疾患
第3章 患者の看護 (真部昌子・谷畑ひろみ)
A.共通の基本的看護
B.症状に対する看護
C.耳鼻咽喉疾患患者の看護
D.手術を受ける患者の看護
○歯・口腔疾患患者の看護
看護の役割 (小島愛子)
第1章 基礎知識 (深山治久)
A.歯・口腔のしくみとはたらき
B.おもな症状と病態生理
C.おもな診査,検査と介助
D.前処置
E.おもな治療および処置
第2章 おもな疾患 (深山治久)
A.歯の疾患
B.歯周組織の疾患
C.口腔粘膜・顎骨の疾患
D.唾液腺・神経疾患
第3章 患者の看護 (小島愛子・味田徳子・紺野肖子・月川和香奈)
A.共通の基本的看護
B.症状・機能障害に対する看護
C.治療・処置を受ける患者の看護
D.おもな疾患患者の看護
さくいん
更新情報
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