看護ユニットマネジメント
『婦長のためのマネジメント』を改題・改訂した看護管理の手引書
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臨床現場の管理職必携の書であった『婦長のためのマネジメント』を改題・改訂。最新のトピックから基礎知識まで、すべての看護師長の支えとなるべく完全リニューアル。実際に現場を務める筆者も増え、より身近な問題とその対処について詳述。さらに充実した看護管理の手引書。
編集 | 上泉 和子 |
---|---|
発行 | 2006年10月判型:B5頁:208 |
ISBN | 978-4-260-00211-0 |
定価 | 3,080円 (本体2,800円+税) |
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- 目次
- 書評
目次
開く
第1章 看護管理の基礎
第2章 看護管理と経済
第3章 質の評価と改善
第4章 サービスマネジメント
第5章 人材育成を目指したスタッフ教育
第6章 臨地実習受け入れに伴う管理と指導
第7章 リスクマネジメント
第8章 感染管理
第9章 アメニティと物品管理
第10章 情報管理と情報開示
第11章 医療サービスの在宅への移行
第12章 業務改善と研究
索引
第2章 看護管理と経済
第3章 質の評価と改善
第4章 サービスマネジメント
第5章 人材育成を目指したスタッフ教育
第6章 臨地実習受け入れに伴う管理と指導
第7章 リスクマネジメント
第8章 感染管理
第9章 アメニティと物品管理
第10章 情報管理と情報開示
第11章 医療サービスの在宅への移行
第12章 業務改善と研究
索引
書評
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看護ユニットマネジメントの知恵と技が満載(雑誌『看護管理』より)
書評者: 高橋 弘枝 (大阪厚生年金病院副看護部長)
◆社会の変化に対応したリニューアル
自身の理想とする,質の高い看護サービスを提供するユニットをプロデュースできる看護ユニットマネジャーの仕事は,実にダイナミックで魅力的である。ただ,看護への熱い思い,経験,看護実践力だけでは,この変化の激しい過酷な臨床現場の看護マネジメントはとてもできない。臨床現場に山積みとなった課題,障害を乗り越えるためには,看護マネジメントの知恵と技・術が必要だ。本書はそれらのヒントや魅力がぎっしり詰まった,看護ユニットマネジャーとその補佐役のための実践書である。
本書は,2000年に発行され好評を博してきた新道幸恵氏編集の『婦長のためのマネジメント』を改題,リニューアルしたものである。項目自体は前書をかなり踏襲しているが,ここ数年の社会のめまぐるしい変化に対応し,筆者の変更・章や説の整理がなされ,内容が変更されている。特に著者の選出は教育・研究者と臨床管理実践者のバランスが絶妙で,「基礎的,普遍的な看護マネジメント」と第一線の現場の事例をもとに管理の実際が紹介され,非常にイメージしやすい,即実践に役立つ内容になっている。
◆地域における看護管理の視点もおさえられる
第1章「看護管理の基礎」,第2章「看護管理と経済」では基礎的,普遍的な看護マネジメントの実際がよくわかる。第3章の「質の評価と改善」では,質評価の方法に加え,新たに質の改善への取り組みが紹介されている。第4章には看護サービスを提供する看護職の管理業務として「労務管理」が加わり,より実践的な管理のあり方が述べられている。第5章の「人材育成を目指したスタッフ教育」や第6章の「臨地実習受け入れに伴う管理と指導」では看護実践の場における人材育成,次の世代を育てるという役割遂行のための具体的方法が,また第12章の「業務改善と研究」も含めて,教育・研究と臨床現場の密接な連携の重要性がよくわかる。さらに第7章以降は「リスクマネジメント」「情報管理と情報開示」が加わり「感染管理」とともに組織的な取り組みにおける看護マネジメントの新たな役割について述べられている。そして第11章「医療サービスの在宅への移行」という新しい章では,従来の病院での看護管理だけでなく広い視野で,継続看護と地域・福祉施設の看護管理についての内容が加わっている。
「患者への看護の貢献が求められる中,質の高い看護サービスを提供するために,第一線で管理監督する看護ユニットマネジャーへの期待は大きい」――それは現場に対する影響力が極めて大きいからである。管理者が変われば,組織が変わる。ともに働く看護師がマネジメントにあこがれるような,看護ユニットマネジメントの魅力を伝えたい。そして,いきいきと精力的に,改革に取り組む看護ユニットマネジャーであり続け,この変革の時代を乗り切るためにも,熱い看護への思いとともに必携したい書である。
書評者: 高橋 弘枝 (大阪厚生年金病院副看護部長)
◆社会の変化に対応したリニューアル
自身の理想とする,質の高い看護サービスを提供するユニットをプロデュースできる看護ユニットマネジャーの仕事は,実にダイナミックで魅力的である。ただ,看護への熱い思い,経験,看護実践力だけでは,この変化の激しい過酷な臨床現場の看護マネジメントはとてもできない。臨床現場に山積みとなった課題,障害を乗り越えるためには,看護マネジメントの知恵と技・術が必要だ。本書はそれらのヒントや魅力がぎっしり詰まった,看護ユニットマネジャーとその補佐役のための実践書である。
本書は,2000年に発行され好評を博してきた新道幸恵氏編集の『婦長のためのマネジメント』を改題,リニューアルしたものである。項目自体は前書をかなり踏襲しているが,ここ数年の社会のめまぐるしい変化に対応し,筆者の変更・章や説の整理がなされ,内容が変更されている。特に著者の選出は教育・研究者と臨床管理実践者のバランスが絶妙で,「基礎的,普遍的な看護マネジメント」と第一線の現場の事例をもとに管理の実際が紹介され,非常にイメージしやすい,即実践に役立つ内容になっている。
◆地域における看護管理の視点もおさえられる
第1章「看護管理の基礎」,第2章「看護管理と経済」では基礎的,普遍的な看護マネジメントの実際がよくわかる。第3章の「質の評価と改善」では,質評価の方法に加え,新たに質の改善への取り組みが紹介されている。第4章には看護サービスを提供する看護職の管理業務として「労務管理」が加わり,より実践的な管理のあり方が述べられている。第5章の「人材育成を目指したスタッフ教育」や第6章の「臨地実習受け入れに伴う管理と指導」では看護実践の場における人材育成,次の世代を育てるという役割遂行のための具体的方法が,また第12章の「業務改善と研究」も含めて,教育・研究と臨床現場の密接な連携の重要性がよくわかる。さらに第7章以降は「リスクマネジメント」「情報管理と情報開示」が加わり「感染管理」とともに組織的な取り組みにおける看護マネジメントの新たな役割について述べられている。そして第11章「医療サービスの在宅への移行」という新しい章では,従来の病院での看護管理だけでなく広い視野で,継続看護と地域・福祉施設の看護管理についての内容が加わっている。
「患者への看護の貢献が求められる中,質の高い看護サービスを提供するために,第一線で管理監督する看護ユニットマネジャーへの期待は大きい」――それは現場に対する影響力が極めて大きいからである。管理者が変われば,組織が変わる。ともに働く看護師がマネジメントにあこがれるような,看護ユニットマネジメントの魅力を伝えたい。そして,いきいきと精力的に,改革に取り組む看護ユニットマネジャーであり続け,この変革の時代を乗り切るためにも,熱い看護への思いとともに必携したい書である。
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