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臨床検査技師国家試験対策マスタードリル2021

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長年の学生指導経験に裏付けられた「神戸常盤方式」の問題集を書籍化。臨床検査技師国家試験出題基準をベースに、“穴埋め形式”で重要過去問題を網羅! シンプルかつ分かりやすい記載で、インプット⇔アウトプットを繰り返すことができ、すぐに試験に役立つ実践力が身につきます。国試当日まで頼れる最高のパートナーになること間違いなし!

編集 神戸常盤大学 保健科学部医療検査学科
発行 2020年07月判型:B5頁:426
ISBN 978-4-260-04207-9
定価 6,600円 (本体6,000円+税)
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    2021.03.19

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出版にあたり

 『臨床検査技師国家試験対策マスタードリル2021』は,臨床検査技師国家試験に合格するために必要な知識を網羅的に修得(マスター)し,正解を導き出すための思考の訓練(ドリル)を行えるよう工夫を施した,今までにない問題集です.
 本書を作成することになったきっかけは,本学前身の神戸常盤短期大学時代に経験した1995年1月17日の阪神・淡路大震災でした.本学は被害の大きかった神戸市長田区にあり,震災以降は授業が行えず,学生達は国家試験に向けて一人で勉強するしかない状況でした.そのような状況下であっても,学修を続ける学生達をできる限りサポートできるよう,当時,本学国家試験対策委員長であった佐藤孝三郎教授と数名の教員の発案により,考案されたのが本書の原型です.すなわち,本書は限られた時間・環境においても極めて高い効率で自己学修を進めることができる教材として,デザインされているのです.
 本学は2008年に神戸常盤大学としての歩みを始めましたが,今日に至るまで四半世紀にもわたり,毎年本教材のアップデートを続けてきました.今回,最新版としてついに書籍となった本書では,令和3 年版臨床検査技師国家試験出題基準に準拠するとともに大幅な改訂を行い,より国家試験対策に適した内容となっています.
 国家試験対策の基本は,正しい知識のインプットと,過去に出題された問題(過去問)をドリルのように繰り返し,知識の定着を確認することです.本書はその訓練を効率的に行えるよう,以下のような工夫が施されています.
・国家試験で出題された問題を元に,選択肢一つひとつの意味が理解できるような問い方に分解し,作問しています.その選択肢が“なぜ正答なのか”だけでなく,他の選択肢が“なぜ誤答なのか”まで理解することができるため,本書を活用することであらゆる問題に対応できる実力が身につきます.
・覚えるべき重要なキーワードは括弧内へ朱色で記載しました.赤シートを用いて学修を繰り返せば,効率よく暗記をすることができます.
・過去5年の間に出題された問題については,問題末尾に出題回を記載しました.最近の国家試験で繰り返し問われている重要・頻出問題の確認が行えます.
・重要事項や基本事項には大きな変化がありません.問題末尾に出題回の記載がない問題は,そうした重要事項や基本事項について,過去25年の間に出題された問題などを元に作成しました.

 本書を使用するうえで,効果的な方法もいくつか紹介します.
・何度も繰り返し解いていくなかで,理解または暗記できたと思える問題については,マスター済みの証として,問題番号の左横にレ点やOK,○などの目印を付けると良いでしょう.反対に,なかなか覚えられない問題に星印など別の目印を付けるのも良いかもしれません.苦手な問題を炙り出し,重点的に取り組む目安となります.
・国家試験には当然,未知の問題も出題されるため,過去問の知識だけでは必ずしも十分ではありません.したがって,問題を解くなかで補足したい事項やメモを書き込み,オリジナルの問題集を作り上げていきましょう.
・本書への書き込みは,赤・ピンク・オレンジなど,赤シートで隠せる色が効果的です.また,筆圧で紙が凹まない水性だとさらに良いでしょう.

 “学問に王道なし”の言葉通り,国家試験対策でも地道な積み重ねが必要です.我々は,本書がその積み重ねを行う際のツールとして非常に有用であるとの自負をもっています.読者の皆さんが本書を余すことなく活用し,臨床検査技師国家試験に合格されることを願うばかりです.

 編集者を代表して
 坂本 秀生

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本書の特長
略語一覧

1章 臨床検査総論
 検査総合管理学・医療安全管理学
  臨床検査の意義
  臨床検査部門の業務と管理
  検体の採取と保存
  検査の受付と報告
  検査の精度保証(精度管理)
  検査の安全管理と倫理
 生物化学分析検査学
  尿検査
  脳脊髄液検査
  糞便検査
  喀痰検査
  その他の検査
 形態検査学
  医動物学
  寄生虫検査法
 病因・生体防御検査学
  遺伝子の基礎
  遺伝子検査法
  染色体の基礎
  染色体検査法

2章 臨床検査医学総論
 臨床病態学
  医学概論
  循環器疾患
  呼吸器疾患
  消化管疾患
  肝・胆・膵疾患
  感染症
  血液・造血器疾患
  内分泌疾患
  腎・尿路・男性生殖器疾患
  女性生殖器疾患
  神経・運動器疾患
  アレルギー性疾患・膠原病・免疫病
  代謝・栄養障害
  中毒
  染色体・遺伝子異常症
  検査診断学総論

3章 臨床生理学
 人体の構造と機能,生理機能検査学
  循環器系検査の基礎
  心電図検査
  心音図検査
  脈管疾患検査
  呼吸器系検査の基礎
  呼吸機能検査
  神経系検査の基礎
  脳波検査
  筋電図検査
  超音波検査の基礎
  心臓超音波検査
  腹部超音波検査
  血管超音波検査
  骨盤腔超音波検査
  体表超音波検査
  磁気共鳴画像検査〈MRI〉
  その他の臨床生理検査

4章 臨床化学
 人体の構造と機能,生物化学分析検査学
  生命のメカニズム
  生物化学分析の原理と方法
  無機質
  糖質
  脂質
  蛋白質
  非蛋白性窒素
  生体色素
  酵素
  薬物・毒物
  ホルモン
  ビタミン
  疾患マーカー
  その他の検査

5章 病理組織細胞学
 人体の構造と機能・医学検査の基礎と疾病との関連
  解剖学総論
  病理学総論
  解剖学・病理学各論
 形態検査学
  病理組織標本作製法
  病理組織染色法
  電子顕微鏡標本作製法
  細胞学的検査法
  病理解剖〈剖検〉
  病理業務の管理

6章 臨床血液学
 形態検査学,病因・生体防御検査学,人体の構造と機能
  血液の基礎
  血球
  止血機構
  凝固・線溶系
  血球算定に関する検査
  血液細胞形態・細胞性免疫検査
  血栓・止血関連検査
  赤血球系疾患の検査結果の評価
  白血球系疾患の検査結果の評価
  造血器腫瘍の検査結果の評価
  血栓・止血系の疾患の検査結果の評価

7章 臨床微生物学
 医学検査の基礎と疾病との関連
  分類
  形態,構造及び性状
  染色法
  発育と培養
  遺伝と変異
  滅菌と消毒
  化学療法
  感染と発症
 病因・生体防御検査学
  細菌
  真菌
  ウイルス
  プリオン
  検査法

8章 臨床免疫学
 病因・生体防御検査学
  生体防御の仕組み
  抗原抗体反応による分析法
  免疫と疾患の関わり
  免疫検査の基礎知識と技術
  免疫機能検査
  輸血の基礎知識
  輸血検査
  輸血管理
  移植免疫と検査
  母児不適合妊娠

9章 公衆衛生学
 保健医療福祉と医学検査
  医学概論
  公衆衛生の意義
  人口統計と健康水準
  疫学
  環境と健康
  健康の保持増進
  衛生行政
  国際保健
  関係法規

10章 医用工学概論
 医療工学及び情報科学
  臨床検査と生体物性
  電気・電子工学の基礎
  医用電子回路
  生体情報の収集
  電気的安全対策
  情報科学の基礎
  ハードウェア
  ソフトウェア
  コンピュータネットワーク
  情報処理システム
  医療情報システム
 検査総合管理学
  検査機器学総説
  共通検査機器の原理・構造

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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