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症例から学ぶ神経疾患の画像と病理[ハイブリッドCD-ROM付]


著:柳下 章/林 雅晴

  • 判型 B5
  • 頁 240
  • 発行 2008年04月
  • 定価 8,640円 (本体8,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-00087-1
初心者のための脳画像アトラス、100症例をクイズ形式で学ぶ
「Q & A」方式 による初心者のための脳画像アトラス。貴重な症例から病態の本質をとらえ、診断能力を高めるとともに、カラーによる病理写真などで、さまざまな疾患の表裏にひそむピットフォールや、診断上のコツを明らかにする。本書は100症例を「問題と解答」の2ページにまとめ、カラー病理写真や類似症例、文献などの参考資料は付録のCD-ROMに収録されている。
序 文
はじめに

 本書は神経病理を愛する神経放射線科医と,画像を理解する神経病理医が協力して執筆した本である.
 全体は本文とCD-ROMから構成されている.本文は画像診断のクイズ形式になっている.神経放射線科医がこのような本を作ると,とかく腫瘍に症例が偏りがちである.そうならないよ...
はじめに

 本書は神経病理を愛する神経放射線科医と,画像を理解する神経病理医が協力して執筆した本である.
 全体は本文とCD-ROMから構成されている.本文は画像診断のクイズ形式になっている.神経放射線科医がこのような本を作ると,とかく腫瘍に症例が偏りがちである.そうならないように,今回は多くの種類の神経疾患を入れた.神経病院に多い脳変性疾患と難治性てんかんに関しては多くの記述がある.
 画像診断の基本は解剖と病理である.特に病理ではマクロの所見が重要であり,そのマクロの裏付けとなるミクロの知識も必要である.本書ではおよそ半数の症例にマクロ所見を付け,神経放射線科医と病理医の話し合いをし,画像診断に役立つ所見をCD-ROM内に記することにした.
 著者の多くの思いが本書にはつまっている.
 正診ができた症例もあったが,誤診をした症例も多くある.患者の予後に大きな影響を与えるような誤診は少ないとは思うが,患者と主治医の立場からみれば違うかもしれない.誤診をする度に,多くの放射線科医がそうしているように,画像をもう一度見,本を読み,文献を読み,二度と同じ誤診をしないようにしたいと思う.そのようなことを繰り返し,30年近い年月が経過した.しかし,まだまだ未熟であり,学ぶべき多くのことが残っている.
 さらに,毎日のように,新しい画像所見が出現し,それを知らないと遅れてしまい,患者に迷惑をかける可能性がある.そのような進歩の激しい世界に身をおいている.
 誤診をした症例は誤解を恐れずに言えば,私にとっては宝である.今まで知らなかったことを勉強する機会を与えて頂き,自分の知識を増やすことができた貴重な宝である.正診例も含めて,その宝を集めたのが本書である.本書を読むことによって,神経疾患の画像診断を担当する後輩の医師が同じような誤診をしないようになれば,著者にとっては大きな喜びである.
 本書の症例は,毎月1回,神経病院にて行っているカンファレンスに出題した症例である.そのカンファレンスにて交わされた討論が本書の中心である.遠い所から忙しい中,このカンファレンスのために症例を持って集まって頂いた先生方に感謝します.大場洋先生,土屋一洋先生,佐藤典子先生,森墾先生,中田安浩先生,小山眞道先生,石亀慶一先生,安達木綿子先生,八木明子先生,高橋綾子先生,加藤麻子先生です.また,多くの症例を上記の先生方からお借りした.さらに,討論に参加し,多くの有用な意見を頂いた,小出玲爾先生,内原俊紀先生,谷口真先生にも感謝いたします.
 その他にも,多数の症例を全国の先生方からお借りしました.興味深い多くの症例を集めることができたのは下記の先生方のおかげです.ここに名前を記し(出題順),感謝致します.お借りしながら,編集の都合で採用できなかった貴重な症例もあります.それらの先生方にはお許しをお願いします.三山佐保子先生,岡根久美子先生,瀧山嘉久先生,永田美保子先生,井藤隆太先生,安野みどり先生,高橋敦先生,亀山隆先生,村田純一先生,吉田大介先生,堀部史子先生,高尾昌樹先生,河村泰孝先生,興梠征典先生,瀧山嘉久先生,永田美保子先生,有馬邦正先生,中田桂先生,酒井美緒先生,田岡俊昭先生,吉川正英先生,三木幸雄先生,栗原紀子先生,尾崎正時先生,磯田治夫先生,豊田圭子先生,徳永真理先生,黒田龍先生,武田茂樹先生,尾川紀子先生,大内敏宏先生,福武敏夫先生,寺田一志先生,近藤智善先生です.

 最後になりましたが,著者らのこのような企画を受け入れ,出版にまで導いて頂いた医学書院編集部の樋口覚さんと制作部森本成さんに感謝いたします.両氏のおかげで,楽しく本書の原稿を書くことができました.
 2008年1月15日
 柳下 章
目 次
はじめに
本書の使い方
BOX一覧
付録CD-ROMの使い方
 
症例 1~100

症例一覧
小児症例一覧
疾患分類一覧
索引