日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
47巻5号(2010年5月号) 今月の主題 ワンランク上の内科エマージェンシー-もうだまされない! 非典型例から最新知識まで (目次詳細・ご注文はこちら!) 林 寛之(福井県立病院救命救急センター) 救急対応は誰でもできるはずと世間の人は思っているようだが,致死的救急疾患なんてそうそう毎日診るようなものじゃない.それも専門外になってしまうと,いかに疑いをもつかにかかってくる.稀な救急疾患や非典型的救急疾患はてぐすねを引いてわれわれを落とし穴にはめようと待ち構えている.重症なら救急車で来院して欲しいと願うのはわれわれ医療者の都合であり,独歩来院で実は重症だったという救急患者は0.2~0.7%あるというから,時間外患者を1,000人も診れば必ずとんでもない重症救急患者に数人ほど出くわすということだ. |
内科認定医・専門医試験対策に!! |
●今月の主題 |
「理解のための27題」 (力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実) |
●今月の主題 座談会 |
時間外こそジェネラリストが活躍すべき! |
一般内科医の方々は,軽症から重症まで,また幅広い疾患を対象に,時間外の救急対応まで幅広い診療が求められている.時間外だからこそ診療の幅を広げるチャンスととらえるのか,専門科の領域を侵してはならないと遠慮するのか. 本座談会では,そのようなジェネラリストの難しい立場を踏まえて,時間外の救急患者への対応を中心に,ジェネラリストに必要な資質とは何か,折れそうな心を支える魅力とは何か,お話しいただいた. 「専門がないのが専門」という言葉には,他科の専門を尊重するからこその謙虚な姿勢と,幅広い対応ができるという自負が込められている. |
連載 |
●研修おたく海を渡る |
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします. |
白井敬祐(サウスカロライナ医科大学) |
●手を見て気づく内科疾患 |
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう. |
松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科) |
●外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル |
若手の総合内科医にとって,面接がきわめて基礎的な力であると気づくのは,定時の外来を担当するようになってからではないでしょうか.限られた時間とリソースの中で,効率よく,診療の質を担保して,患者との関係を上手に築いていくことができないと,外来日はかなり悲惨な結果となります.食事もままならない,夕方遅くまで終わらない,病棟ナースから嫌な顔をされる…….こうならないように,コミュニケーションスキルを鍛えませんか. 本連載は『コミュニケーションスキルトレーニング──患者満足度向上と効果的な診療のために』(医学書院,2007)を執筆した私たちの仲間が,テキストでは十分に紹介できなかったことも含めて,誰でもが修得できるテクニックや,回避できるピットフォールをご紹介します.ご期待ください. [監修:箕輪良行/聖マリアンナ医科大学]
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木村琢磨(国立病院機構東埼玉病院総合診療科) |
●アレルギー膠原病科×呼吸器内科 合同カンファレンス |
岡田正人・仁多寅彦(聖路加国際病院) |
●The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則 |
ミスから学ばずして成長はない. 米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている. 本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える. |
長谷川耕平・岩田充永 |
●目でみるトレーニング |
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める. |