日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

43巻1号(2006年1月号)
今月の主題  糖尿病の臨床-基礎知識を実践に生かす
(目次詳細・ご注文はこちら!)

野田光彦(国立国際医療センター内分泌代謝科・臨床検査部)

 年頭の号である本号の特集に鑑み,徒然に所感を記す。
 世はEBM(evidence‐based medicine)の「はやり」の時期は過ぎ,いわば「EBMはあたりまえ」の時代に入ってきた。今後はそのEBMを実践するための,EBMを乗せるべき土台としての臨床知識が,EBMの正確な理解とともに問われるようになるであろう。

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための30題」
(力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載)
好評連載シリーズ
しりあす・とーく
 2004年にスタートした新しい医師臨床研修制度の一期生が,まもなく初期研修を終えようとしている。しかし,この初期研修制度の是非を検証する間もなく,すでに研修医や指導医,臨床研修施設の関心は,次に来る後期研修に移りつつあるようにも見える。
 日本の医師研修は,いまどのような位置に立ち,そして,どこに向かおうとしているのか。初期・後期両方の研修に深くかかわる3人の内科医に,初期と後期の「はざま」に垣間見える日本の医師研修の問題点とその解決法を語っていただいた。

第13回  初期研修から後期研修へ-医師研修の「はざま」を語る(前編)


陳若富氏〈司会〉 岩田健太郎氏 吉津みさき氏
国立病院機構大阪医療センター循環器科医長,国立病院機構近畿ブロック事務所医療課長 亀田総合病院総合診療感染症科部長 河北総合病院臨床研修アドバイザー
新連載
Case Study 診断に至る過程
本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います。どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか。

第1回  2つの入り口

松村正巳(石川県立中央病院内科)
新連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。

第1回  プレゼン,プレゼン,プレゼン

白井敬祐
新連載
医療事故を防ぐ! 対策を絵に描いた餅としないために
忙しい日常臨床の現場では,医療事故対策を立てても,しばしば「絵に描いた餅」となってしまい,実際に防止効果をあげていない場合が少なくない。対策は現場での「実践」の観点から講じる必要がある。本連載では,沖縄県立中部病院の臨床研修・医療事故に関する取り組みを交えながら,主に研修医がかかわる医療事故対策について考える。

第1回  誰が見てもわかる指示書きを目指して

本村和久(沖縄県立中部病院地域救命救急センター)
東大病院内科研修医セミナー
本連載では,東大病院で内科研修医を対象に月2~3回,昼の1時間を使って行われている内科グランドカンファレンスを紹介します。各診療科での実際の症例を通して,疾患の診断・治療に関する生きた知識を吸収していただければ幸いです。

第9回  短期間に皮質下出血を繰り返した 脳アミロイド・アンギオパチーと考えられる75歳女性

病理との付き合い方 病理医からのメッセージ
本連載は,第一線で診断業務にあたる病理医から,臨床医,特に研修医の方々へ,病理検査について知っておいてほしいこと,病理検査の上手な使い方やレポートの読み方などを伝えることを目的にしている。前半は総論的な事項,後半は臓器別の情報を提供する予定である。

第10回  医療関連死  病理と法医の狭間で,どう対処するか

鬼島 宏(弘前大学医学部病理学第二講座)
演習・小児外来
研修医・一般内科医向けに,小児外来患者にどう対応し,どうコンサルトすべきか,「演習」形式でわかりやすく示す。
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」,「解答と解説」からなり,クイズを通して症例疾患への理解を深める。