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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

47巻12号(2010年11月号)
今月の主題 糖尿病診療Update-いま何が変わりつつあるのか
(目次詳細・ご注文はこちら!)

小田原雅人(東京医科大学内科学第三講座)

最近,糖尿病罹患者数は世界的に著明に増加する傾向があり,特にアジア地域は,今後とも糖尿病罹患者が著増すると考えられている.わが国も例外ではなく,2007年の国民健康・栄養調査によると,糖尿病罹患者は890万人,予備軍は1,320万人と報告されている.糖尿病患者においては,慢性合併症の予防が非常に重要な課題であり,生活習慣の改善は,すべての患者に指導する必要がある.前向きのコホート研究や糖尿病の発症予防試験も数多く報告され生活習慣の改善が糖尿病の発症抑制に有効であることも示されてきた.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための20題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
生活習慣への介入-変わらないその重要性
糖尿病診療においては,治療の進歩を日常診療へ取り入れるのと同時に,生活習慣への介入が重要課題です.
そもそも生活習慣の改善はなぜ重要なのか,国内外の大規模研究の結果や,解明が進む糖尿病の病態生理を踏まえ,冠動脈疾患予防など糖尿病以外への効果について,ご解説いただきました.また,食事療法と運動療法ではどちらがより重要か,食事療法のポイントや運動の具体例とインスリン抵抗性への影響などのエビデンスを交えてご紹介いただきました.
実地診療で患者さんに生活習慣の改善を実行してもらうための方法など,旧くて新しい悩みとその解決方法が散りばめられています.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第59回 新薬を育てる!

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.

第23回 ヒポクラテス爪:喫煙の影響は手にも現れる

松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科)
アレルギー膠原病科×呼吸器内科 合同カンファレンス

第8回 器質化肺炎と腎機能障害で紹介された高齢男性の"関節リウマチ"

岡田正人・仁多寅彦(聖路加国際病院)
今日の処方と明日の医学
医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します.
[監修:日本製薬医学会]

第6回 いわゆる医師主導とは

嶋本隆司(日本製薬医学会)
The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則
ミスから学ばずして成長はない.
米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている.
本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える.
長谷川耕平・岩田充永
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.