ユーザーズボイス

『治療薬マニュアル』を長年にわたってご愛用いただいている皆様の声をご紹介します。

治療薬マニュアル

必要かつ十分な情報を収載しているのは,「治療薬マニュアル」だけ

笠原英城先生
日本医科大学武蔵小杉病院
薬剤部長
笠原英城先生

■まさに「日々の業務を強力にサポート」

初版発売以来25年以上にわたって愛用しています。本書の帯に書いてあるキャッチコピー「日々の業務を強力にサポート」というのは,言い得て妙ですね。
私は,大学病院に勤務しているので,様々な医薬品情報を扱います。治療薬の事典は色々なものが出版されていますが,それぞれ編集の方向性が異なるので,使い方によって選択肢が変わってきます。私の場合は,「いつでもどこでも必要な情報がすぐに調べられる」という視点から「治療薬マニュアル」を選んでいます。
回診や患者さんとの相談の際,実に色々なことを聞かれます。治療中の疾患に対する薬剤のことはもちろん,持参薬のこと,あるいは飲み合わせなど,何を聞かれるか予想ができません。そんなとき,調べたい薬の情報が一見してわかる事典が欠かせないのですが,「治療薬マニュアル」はその点非常に使いやすい。
本書には構造式や薬物動態,各章における掲載薬一覧が示されているので,必要な情報が瞬時に目に入ってきます。構造式については要らないという方もいますが,構造式から薬の特性を推測する場合もあるので,大切な情報の1つです。

笠原英城先生

■処方にも,患者説明にも必要十分な情報量

類書との比較になってしまいますが,本書の特長として後発品の情報が詳しく書かれていることが挙げられます。ほぼすべての後発品について,規格単位,剤型なども書かれているため,一般名処方にも十分に対応できます。
また,副作用についても具体的な症状だけでなく,発現時の処置も詳しく書かれていますね。表記の仕方も,平坦な記述が多い添付文書の情報をベースに,太字や下線など色々なアクセントを付けて書いてあるので,一見して目に飛び込んでくるのがありがたいです。
添付文書の内容は,類書ではかなり省略されているものが多いのですが,臨床上必要な情報として,極力省略してほしくないですね。その点,本書はほぼ同等の情報を盛り込んでいるので,安心して調べることができます。
付録も,臨床のシーンに必要な事項が厳選されています。疾患別禁忌薬や飲食物との相互作用,それから識別コード索引など,どれもよく使う項目ばかりです。

■冊子体の使いやすさが絶妙

最近,特に若手は本書付録のWeb電子版を使いこなしています。医療現場でもスマートフォンを使うことが容認されつつあり,書籍の内容がほぼすべて収録されているので,自然な流れなのでしょう。
一見便利そうにも見えますが,実際に使ってみると慣れれば冊子体のほうが早く引けるし,ページをめくりながら関連する情報も拾えるので,私としては冊子体のほうが優れていると思いますよ。実務実習の学生さんも,大半は「治療薬マニュアル」を持ってきているので,本書を見ることを前提にすれば話が早くて助かります。
この判型,厚さなら机の上に置いておいても邪魔にならないし,病棟に持っていくまでなら許容範囲。もっとコンパクトな事典もありますが,情報量がどうしても…。「日々の業務を強力にサポート」と言えるのは,「治療薬マニュアル」だけでしょう。

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