ユーザーズボイス

『今日の治療指針』を長年にわたってご愛用いただいている皆様の声をご紹介します。

今日の治療指針

チーム医療スタッフの中心に位置する『治療指針』

安田克己先生
兼愛会フェリーチェクリニック 院長
安田克己先生

■チーム医療スタッフの勉強に「治療指針」を活用

在宅療養支援診療所として,訪問診療・訪問看護などのサービスを組み合わせた総合診療を行っています。
総合診療の基本は「チーム医療」。その原点にあるのは,スタッフは対等な立場であり,医師はコーディネーターということだと思います。単に医師の指示を受けて動く,というのでは,在宅の意味がありません。
患者さんと接する時間が長い看護師や,丁寧に薬の説明をする薬剤師が引き出してくる情報は,非常に貴重です。
彼らが患者さんや家族から信頼され,色々な話をしてもらうためには,疾患に関する高度な知識が不可欠です。

『今日の治療指針』に書かれている事柄は,医学的な知見だけではなく,「看護・介護のポイント」「服薬指導」など,それぞれの専門職にも必要な知識が満載です。
当院ではミーティングを密に行っていますが,『今日の治療指針』を真ん中に置いて,すべてのスタッフが受け持ち患者の病気に関する項目に目を通すようにしています。

■使いやすさを追求した本のつくりが巧妙

電子版も発売されていますが,私たちにとって最もなじむのは,本書のポケット判ですね。
調べたい疾患の前後に関連疾患・類縁疾患が並んでいるという絶妙なレイアウト。手のひらサイズの大きさ。巻末に配置された「診療ガイドライン」をはじめとした,日常診療でよく参照する情報が詰まった「付録」ページなど,診療場面を人間工学的に研究したかのような本書のつくりが,実によくカラダになじむんですね。
電子版が普及しても,しばらくはポケット判を使い続けることになりそうです。

■「治療法年鑑」として愛用

本書は「治療法年鑑」ですから,書かれている内容は「浅く広く」と言ったところでしょうか。
それ以上の情報が必要な場合ならば専門書を紐解く,あるいは自院で対応できそうもなければ専門の医療機関を紹介するなどの判断は,個々の医師が自分で考えて行うべきことでしょう。そういった思考を整理する上で,非常に役立つ内容・構成となっています。
総合診療の場面で大いに役立つ本書の発売を,毎年楽しみにしています。

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