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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

48巻5号(2011年5月号)
今月の主題 脂質異常症-動脈硬化症を予防するためのStrategy

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木下 誠(帝京大学内科)

わが国においては生活の欧米化に伴い,虚血性心疾患や脳梗塞を代表とする動脈硬化症の発症年齢が低下し,発症頻度も増加してきている.現在,わが国の死亡率の25%以上が動脈硬化性疾患によるもので占められると考えられている.動脈硬化症は血管の異常をきたす病態であり全身性の疾患とも考えられるため,個々の疾患の治療に対応するのはもちろんのこと,その予防を念頭に置いた診療が必要となってくる.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための29題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
動脈硬化症を予防するうえでの脂質異常症治療の重要性
本座談会では,動脈硬化症予防に焦点をあわせて,脂質異常症の治療理念,治療の実際を採り上げます.
治療を行ううえで重要な日本動脈硬化学会による『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版』は,作成時点までの疫学研究や予防試験の結果を基に作成されたものですから,新たなエビデンスなどにより変化していく可能性があります.
その改訂を見据えて,今後ガイドラインがどのように展開されていくか,現在までに提示されたエビデンスを基に,臨床からの要望なども織り交ぜてご議論いただきました.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.
The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則
ミスから学ばずして成長はない.
米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている.
本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える.
アレルギー膠原病科・呼吸器内科合同カンファレンス
聖路加国際病院で行われている合同カンファレンスを誌上で再現するシリーズです.診断・治療のupdateはもちろん,他科へのコンサルトのタイミングや,複数科を受診する患者のフォローアップ時の注意点など,患者を多角的に診療する視点をご覧いただけます.
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.
医事法の扉 内科編
医療過誤事例からは,さまざまな教訓を学ぶことができます.本連載では,「医事法」と総称される医療行為に関連する法律に規定された,あるいは明確な規定はなくとも解釈上認められている医師の義務を採り上げ,法的観点から臨床上重視される点について,判例を紹介しながら検討していきます.
Festina lente
このラテン語格言は「ゆっくり,いそげ」の意.「回復を早める」とはいっても,時間をとってじっくり養生を説く余裕は医師側にはほとんどなかろう.無論その先に人手不足予算不足できりきり舞いの医療現場があるからで,余裕のない焦りが順送りに広がっているともいえる.このたび医療にまつわる随想を記す機会をいただいたが,つれづれの思いが,せめて少しでも「ゆっくりいそぐ」のに資すれば幸いである。
今日の処方と明日の医学
医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します.
[監修:日本製薬医学会]

第12回 世界からみた日本の臨床研究

高橋希人(北里大学薬学部)