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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

47巻13号(2010年12月号)
今月の主題 これ血液悪性疾患?自分の守備範囲?-非専門医のための見分け方
(目次詳細・ご注文はこちら!)

緒方清行(日本医科大学血液内科)

血液を専門としない医師が日常診療や健診などでリンパ節腫脹や血算異常を診た場合,リンパ腫や白血病を疑うべきか,血液内科医に診せるかどうか,悩むケースが多い.一方,実際に血液内科へ紹介されるなかには,血液疾患ではないケースも多く,地域によっては,血液内科医の診療へのアクセスが容易でない場合もある.また,最も多い造血器腫瘍である非Hodgkinリンパ腫は,全身のあらゆる部位が原発になりうるという特徴がある.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための26題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
血液悪性疾患が気になるとき,気にすべきとき
白血病,悪性リンパ腫および骨髄腫の治療は著しく進歩しており,よい状態を維持したり,治癒できる例が増えています.しかしその方法は,速やかに強力な化学療法を行うものから,治療を急がない,あるいは経過観察するものまで疾患によりさまざまです.
これらの治療の多くは血液専門医が担当しますが,全身のあらゆる部位が原発になりうる「どの診療科でも遭遇する腫瘍」であることから,診断の端緒はプライマリケア医をはじめ,すべての診療科の医師に依存しています.そこで本座談会では,日常診療で血液悪性腫瘍をどのようなときに疑うか,またフォローアップをどう行うかについて,診療経験を踏まえお話しいただきました.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第60回 薬が足りない!―こんなところまで影響が

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.

第24回 爪下線状出血斑,先端紅痛症:鑑別が重要

松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科)
アレルギー膠原病科×呼吸器内科 合同カンファレンス

第9回 全身性エリテマトーデスのred flag

岡田正人・仁多寅彦(聖路加国際病院)
今日の処方と明日の医学
医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します.
[監修:日本製薬医学会]

第7回 医療用医薬品 添付文書の読み方

井上雅博(ファイザー株式会社)
The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則
ミスから学ばずして成長はない.
米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている.
本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える.
長谷川耕平・岩田充永
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.