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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

44巻10号(2007年10月号)
今月の主題 最新ガイドラインに基づく喘息とCOPDの診療
(目次詳細・ご注文はこちら!)

滝沢 始(帝京大学医学部附属溝口病院第4内科)

気管支喘息もCOPDも日常臨床で遭遇することの多いコモンディジーズであり,しかも疫学調査によると確実に増加している。両者はともに閉塞性換気障害を示すため,歴史的にも概念の混乱がみられたが,近年の病態をめぐる研究の進歩をふまえて,最新の診療ガイドラインが相次いで公表された。また,新規の薬剤が使用可能となり,両疾患の診断と治療には一段と進歩がみられる。このような状況から,これらの疾患をいかに的確に診断し治療・指導するかが,一般臨床医にとっても重要な問題となってきている。
本特集では以上の観点から,まず,両疾患の病態の理解のために,疾患概念の歴史とガイドラインの現状を整理し,それぞれの疫学,そして病態の最新の考え方を概観した。本号では,これまで何度か本誌の主題として取り上げられてきた「消化器薬の使い方」をupdateします。前回の企画から6年以上経過し,その間に開発された新薬や適応追加が承認された薬剤は少なくありません。また,わが国の診療にもEBMの概念が徐々に浸透し,経験だけで用いられていた薬剤は徐々に淘汰され,明確なエビデンスのある薬剤が重視されるようになってきました。

今月の主題 座談会
外来で診る喘息とCOPD 一般内科医・研修医のために
経験によるところが大きい消化器診療。しかし,多くの疾患で病態生理が明らかになり,また治療に関する国内外のエビデンスが集積されてきた。有用なエビデンスとは何か? EBMとは何か? 日常診療での使い方は? 本座談会では,消化器薬物治療に焦点を絞り,EBMにより変わったこと,変わりうることについて,臨床の第一線で活躍されている先生方にお話しいただいた。
滝澤始氏 加藤冠氏 平田曉識氏 安田敏男氏
帝京大学医学部附属
溝口病院第四内科
=司会
東京健生病院 帝京大学医学部附属
溝口病院第四内科
安田内科小児科医院
内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための29題」
(力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載。解説が大幅に充実)
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。

第22回 病気のテンポ

白井敬祐
内科医が知っておきたいメンタルヘルスプロブレムへの対応
昨今,メンタルヘルスは大きな社会問題となっており,プライマリケアの最前線を担う一般内科医が,それらに対応しなければならない場面も急増している。本連載では,内科医向けに,日常診療でよく遭遇するメンタルヘルスプロブレムと,その対応について解説する。

第10回(最終回) 心身医学的対応

中尾睦宏(帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・心療内科)
外来研修医教育への招待
皆さん,はじめまして。そして,ようこそ外来研修医教育の現場へ。これから,日々外来での研修医教育に悪戦苦闘している私たちの現場に一緒に入りこんでいただこうと思います。

第10回 研修医の外来診療はマイナスばかり??

山本 亮(佐久総合病院総合診療科)
川尻宏昭(名古屋大学医学部附属病院在宅管理医療部地域医療センター)
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである。
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである。ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している。11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す。それを誌上で再現したのが,今回の連載である。

第7回 あなたは経口血糖降下薬を上手に使えますか?

坂田道教・出雲博子(聖路加国際病院)
成功率が上がる禁煙指導
「ニコチン依存症管理料」が新設され,禁煙治療を開始したか,もしくは将来取り入れようと考えている医療機関は多い。しかし,治療を始めてもなかなか禁煙成功率を上げられなかったり,どうやって禁煙を進めていけば良いのか迷っている医師も少なくない。本連載では禁煙治療成績を上げるために日常診療の中でできる工夫や取り組みを紹介する。

第4回 保険診療での禁煙治療のテクニック2

安田雄司(医療法人啓生会やすだ医院/NPO法人京都禁煙推進研究会)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める。