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第11回テーマ さじ状爪,診断のヒント 松村正巳(金沢大学医学部付属病院 リウマチ・膠原病内科)
病歴:18歳時に発熱,関節炎,蛋白尿,白血球減少,抗核抗体陽性を認め,全身性エリテマトーデスと診断された.現在,プレドニゾロン内服加療中である. 身体所見:両第1指にさじ状爪を認める(図1). 診断:全身性エリテマトーデスに認めるさじ状爪 図2は82歳,女性,6年前からRaynaud現象のある患者の第1指のさじ状爪です.診断は混合性結合組織病(mixed connective tissue disease)です. さじ状爪(koilonychia)は,鉄欠乏性貧血,ヘモクロマトーシス,Raynaud病,全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,nail-patella syndromeで認めます1).鉄欠乏でも鉄過剰でもさじ状爪を認めることは興味深い現象です.
(画像は本誌をご覧ください) 文献
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