●外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル | |||||
第2回 テーマ オープニング:第一印象が肝心! 菅野圭一(渋川市国民健康保険赤城北診療所) 【キーワード】
最初の患者さんとのコミュニケーションでつまずくと,その後もいつもの調子が出ず,外来がスムーズに進まなくなってしまいます.さて,こんな状態を避けるために,どのようなことに気をつければよいのでしょうか. ■初対面は誰でも緊張するだからアイスブレイクが重要初めての人に会う時には,どんな時でも少なからず緊張しますね.医師であっても,慣れないうち(研修医の時,転勤先の最初の外来,開業したてなど)は初診の患者さんと会う時には緊張しますよね.まして,悩みをもって診察にいらっしゃる患者さんたちは,なおさらなのではないでしょうか. そんな時,少しでもお互いの緊張緩和(アイスブレイク)ができれば,スムーズに診察が進みます.医療面接において,挨拶と自己紹介,患者確認を通して,患者さんが話しやすい雰囲気作りを目指す段階を「オープニング」といいます(表1)1).オープニングでは,第一印象をよくして,「話しやすそう」とか「なんでも聞いてくれそう」と思っていただくのが効果的です.このためのコミュニケーションスキルとして,非言語的なものでは,こざっぱりとした清潔な身なり・優しそうな笑顔,そして言語的なものでは,挨拶・自己紹介といったものが挙げられます1).
ただ,これらはすでに多くの方が実践していると思います.では,第一印象をよくする,簡単で効果的なコミュニケーションスキルには,ほかにどのようなものがあるでしょうか. (つづきは本誌をご覧ください) 文献 |