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『標準生理学 (第8版)』 正誤表

このたびは 『標準生理学 (第8版)』 をご購入いただきまして誠にありがとうございます。本書の第1刷(2014年3月27日発行)から第4刷(2017年11月1日)に以下の誤りがございましたので,ここに訂正させていただきますとともに深くお詫び申し上げます。

2015年10月5日作成 2017年12月18日更新
[更新履歴]
2017/12/18 「254頁・左段 上から7行目」(対象刷数:第1~4刷)追加
2016/05/16 「150頁・表6-5」(対象刷数:第1~2刷)追加
2015/10/05 作成(対象刷数:第1刷)
刷数
訂正箇所
1
040頁・左段・下から9行目
pH=-ln a H+ /2.303RT) pH=-ln a H+ /2.303
1
040頁・右段・下から6行目
G=(NwGw+NiGi/(1,000/Ww+mi G=(NwGw+NiGi(1,000/Ww+mi
1
101頁・右段・下から10-11行目
LQT 2 :  HERG の異常による.
LQT 3 :  SCN 5 A の異常による. Na+チャネルである.
LQT 2 :  KV11.1(HERG)の異常による.
LQT 3 :  NaV1.5(SCN 5 A)の異常による.Na+チャネルの異常である.
2, 1
150頁・表6-5
誤りがございました。 表6-5 訂正 [PDF 130KB] をご覧ください。
4, 3, 2, 1
254頁・左段・上から7行目
…耳石器は直線速度や… …耳石器は直線加速度や…
1
272頁・図13-16・図説
縦軸:細胞密度(0.069mm2当たり). 縦軸:細胞密度(0.0069mm2当たり).
1
274頁・表13-3
明時のON型双極細胞
mGluR6 の活性化:小

分極

伝達物質(グルタミン酸)放出

mGluR6 の活性化:小

分極

伝達物質(グルタミン酸)放出

1
274頁・右段・上から8行目
チャネルが口して分極が起こっている チャネルが口して分極が起こっている
1
290頁・左段・上から4行目
青錐体の機能が欠損している場合を青錐体1色覚とよぶ. 赤錐体と緑錐体の機能が欠損している場合を青錐体1色覚とよぶ.青錐体のみの欠損は3型2色覚とよぶ.
1
306頁・右段・下から2行目
膜抵抗が低いため, 膜抵抗が大きいため,
1
308頁・左段・上から4行目
膜抵抗が低いため, 膜抵抗が小さいため,
1
309頁・左段・上から13行目
一方,術前は長趾筋を支配 一方,術前は長趾筋を支配
1
314頁・左段・上から1-2行目
線維は細くて短く, 線維は細くて短く,
1
320頁・図16-12・(a)の図説
それぞれ,Ⅰa 群線維の発射活動(上段)ならびにⅠb 群線維の発射活動(中段)を用いて比較した. それぞれ,Ⅰb 群線維の発射活動(上段)ならびにⅠa 群線維の発射活動(中段)を用いて比較した.
1
438頁・
左段・上から1,5,6行目
右段・上から5,11,19行目
図23-7・図説
的輪郭線 的輪郭線
1
490頁・左段・11-21行目
*欄外の注釈も参照
となってpHの変化を防ぐことになるが,実際にはこの系ではpKaは約6.1であり,次式で表される.
pH=6.1+log  [HCO3-]

[H2CO3]
pH7.4付近ではHCO3-≫H2CO3の関係で,約20倍の差がある.すなわち緩衝系としては塩基側には限定された緩衝能しかもたないが,酸性側にはかなり大きな緩衝能をもっていると考えられる.実際にはこの緩衝系は開かれた系であり,呼吸からCO2が排泄される.
H2CO3 → CO2+H2O
またHCO3- も腎臓からの排泄の影響を受ける.
となってpHの変化を防ぐことになる.
pH7.4付近ではHCO3-≫H2CO3の関係で,約20倍の差がある.すなわち緩衝系としては塩基側には限定された緩衝能しか持たないが,酸性側にはかなり大きな緩衝能を持っていると考えられる.上式からは
pH=pK +log[HCO3-]/[H2CO3]
となるが,実際にはこの緩衝系は開かれた系であり,呼吸から二酸化炭素が排泄される.
H2CO3 CO2(液相)+H2O(血液中)
CO2(液相) CO2(気相)
臨床的にはCO2(液相)は,溶解度を考慮して測定される二酸化炭素分圧の値に0.03をかけて 0.03×PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)で表わされる.
pH=6.1+log[HCO3-]/0.03×PaCO2
1
490頁・右段・上から13-15行目
pH=6.1+log23/2.2=6.1+log10.45= 6.1+1.02=7.12
となる.pH変化は-0.28のみである.
pH=pKlog[HCO3-]/[H2CO3]
を基に考えるとlog20とlog10.45の差であるのでpH変化は-0.28のみである.さらに
1
618頁・左段・上から10-19行目
これは筋線維ごとに刺激閾値が異なっており,小さい張力を発生する場合には運動神経からくるインパルス頻度が小さく,閾値の低い少数の筋線維のみが興奮・収縮する.一方で,大きな張力を発生する必要がある場合は,運動神経からのインパルス頻度が高くなり,閾値の高い筋線維までが興奮・収縮するため,活動張力も大きくなる.このように,動員される筋線維の数を変化させることによって,発生する張力の大きさが調節されている(図37-44). これは,α運動神経とそれに支配される筋線維群からなる運動単位ごとに興奮しやすさが異なっているからである(図37-44).小さい張力を発生する場合には興奮しやすい運動単位のみが興奮するため,少数の筋線維のみが興奮・収縮する.一方で,大きな張力を発生する必要がある場合はインパルス頻度の上昇によってシナプス入力に対して閾値の高い運動単位も動員されるようになるため,より多くの筋線維が興奮・収縮して活動張力が増大する.このように動員される運動単位(結果として動員される筋線維)の数を変化させることによって,発生する張力の大きさが調節されている(詳細は309ページ参照).
訂正済の618頁はこちら [PDF 207KB] です。
1
618頁・図37-44
誤りがございました。 正しい図は,こちら [PDF 207KB] をご覧ください。
1
618頁・図37-44・図説
2行目と4行目
筋線維 運動単位
訂正済の618頁はこちら [PDF 207KB] です。
1
621頁・図37-49・図中の左心室圧
25/0 mmHg 120/0 mmHg
1
945頁・図70-2・右下「コレステロール」の左下部分
HO HO
(二重線を一重線に訂正)
*490頁 重炭酸緩衝系に関する注釈
 この緩衝作用を血液に加わる酸から考えると,H++HCO3 H2CO3 CO2+H2Oとなる.平衡式は
K1=[H+][HCO3-]/[H2CO3]
K2=[H2CO3]/[CO2][H2O]
となる.すなわち
[HCO3-]=[H+][HCO3-]/K1
[H2CO3]=K2[CO2][H2O]
となるが,緩衝液中はもちろん血液中でもH2Oは大量なので,[H2O]変化は極めて小さく一定と考えれば,
[H2CO3]=K2’[CO2]
[H+]=K1K2’[CO2]/[HCO3-]
となる.あらたな定数K3を設定して
[H+]=K3[CO2]/[HCO3-]
と表わされる.その結果,
log[H+]=logK3+log[CO2]/[HCO3-]
ここでマイナスの対数をpH,pK 3と表記すること,-log[H+]=log1/[H+]なので,記号を変えて,
-log[H+]=-logK3-log[CO2]/[HCO3-]
pH=pK 3 +log[HCO3-]/[CO2]
となる.
 臨床における動脈血ガス分析で,血液ガス分析装置が直接測定しているものは,酸素分圧(PaO2)・炭酸ガス分圧(PaCO2)とpHの3つであり,それ以外のパラメーター(重炭酸イオン[HCO3-]など)は前述の3つの基本数値から計算している.血液中の[CO2]は溶解係数から0.03×PaCO2として使われる.この時のpK 3の値は6.1を用いるのが一般的である.
(実験的にもとめたK1=2.7×10-4 M,K2’=3.0×10-3MからK3=8.1×10-7M2となり,pK 3=6.1となる).
 したがって,本文のpH=6.1+log[HCO3-]/0.03×PaCO2が求められる.
以上
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