日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
48巻1号(2011年1月号) 今月の主題 皮膚から内科疾患を疑う 田中 勝(東京女子医科大学東医療センター皮膚科) 皮膚に現れる症状は多彩である.皮膚科以外の医師にとっては,見えているのに理解しにくい,その症状の背景にどんな疾患を考えたらよいのかわからないという,歯がゆい思いをすることがあるかもしれない.一方,患者にとっては目に見えて症状があるため,その訴えは明確であり,その原因は何かということを知りたいであろうし,そこに生じている痛みや痒みを今すぐに取り除いてほしいという願いも切実である. |
内科認定医・専門医試験対策に!! |
●今月の主題 |
「理解のための25題」 (力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実) |
●今月の主題 座談会 |
内科と皮膚科の協力・連携・併診 |
病診連携や地域連携の重要性が叫ばれ,その成果や方法が広く検討されつつある一方で,診療科間の連携についてはあまり論じられてこなかったのではないだろうか.今回は,異なるバックグラウンドを持つ内科医と皮膚科医にお集まりいただき,実際的な見地から,異なる診療科間におけるスムーズな連携について語っていただいた. |
新連載 |
●医事法の扉 内科編 |
医療過誤事例からは,さまざまな教訓を学ぶことができます.本連載では,「医事法」と総称される医療行為に関連する法律に規定された,あるいは明確な規定はなくとも解釈上認められている医師の義務を採り上げ,法的観点から臨床上重視される点について,判例を紹介しながら検討していきます. |
●festina lente |
このラテン語格言は「ゆっくり,いそげ」の意.「回復を早める」とはいっても,時間をとってじっくり養生を説く余裕は医師側にはほとんどなかろう.無論その先に人手不足予算不足できりきり舞いの医療現場があるからで,余裕のない焦りが順送りに広がっているともいえる.このたび医療にまつわる随想を記す機会をいただいたが,つれづれの思いが,せめて少しでも「ゆっくりいそぐ」のに資すれば幸いである。 |
連載 |
●研修おたく海を渡る |
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします. |
●手を見て気づく内科疾患 |
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう. |
●The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則 |
ミスから学ばずして成長はない. 米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている. 本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える. |
●アレルギー膠原病科・呼吸器内科合同カンファレンス |
聖路加国際病院で行われている合同カンファレンスを誌上で再現するシリーズです.診断・治療のupdateはもちろん,他科へのコンサルトのタイミングや,複数科を受診する患者のフォローアップ時の注意点など,患者を多角的に診療する視点をご覧いただけます. |
●目でみるトレーニング |
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める. |
●今日の処方と明日の医学 |
医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します. [監修:日本製薬医学会]
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高山秀一(グラクソ・スミスクライン株式会社) |