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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

46巻2号(2009年2月号)
今月の主題 訴え・症状から考える神経所見のとり方
(目次詳細・ご注文はこちら!)

河合 真(トヨタ記念病院/統合診療科)

「いやあ神経だけは苦手なんです」という言葉をよく耳にする.その責任の一端は,神経所見のとり方を「神経内科医にならない人には教えない」という態度をとってきたわれわれ神経内科医にもあるだろう.出身大学ごとに流儀が違ったり,非常に細かく変法があったりすることも親しみにくい原因だろう.しかし,根本は「所見の意味するところ」がわからないことだと思われる.このような状況を打破するために,ルーティンの診察法とテーラーメイドの診察法という考え方を紹介したい.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための23題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
神経内科診察は難しい?
身体所見をとるうえで避けて通れない神経診察.しかし,この神経内科のArt of Medicineともいうべき重要な知的作業である神経診察が,膨大かつ難解であるように感じられるため,苦手意識を抱く若手医師は少なくないと言われる.
そこで本座談会では,なぜ神経内科診察を難しいと感じるのか,外来診療や救急診療に即した神経診察とはどのようなものか,どのように臨床で神経診察を教えていけばよいかについて,ご議論いただいた.
局在診断を考えながら行う神経診察は,内科診療における醍醐味の一つであり,たとえ画像診断能が向上しても省けるものではない.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第38回 不況の波

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである.
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである.ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している.11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す.それを誌上で再現したのが,今回の連載である.

第22回 心療内科編-うつ病に対する心身医学的アプローチ

村田智史・太田大介・山田宇以(聖路加国際病院)
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている.実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない.
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい.患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい.

第14回 主訴別の患者の診かた(9) 意識障害のある患者の診かた(後編)

岩崎 靖(小山田記念温泉病院)
市中感染症診療の思考プロセス IDATEN感染症セミナーより
日本感染症教育研究会(通称IDATEN)による本格的な情報発信の第一弾.臨床感染症に関する良質の邦文教材が乏しい現状を踏まえ、感染症診療のエキスパートたちが、標準的な市中感染症診療の考え方・進め方をわかりやすく解説する.

第11回 急性腹症のマネジメント

岩田健太郎(神戸大学 感染症内科)
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.

第2回 ミー線,重篤な病態からの経過日数

松村正巳(金沢大学医学部付属病院 リウマチ・膠原病内科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.