●成功率が上がる禁煙指導 |
第4回テーマ 保険診療での禁煙治療のテクニック2 安田雄司(医療法人啓生会やすだ医院/NPO法人京都禁煙推進研究会) 前回は保険診療による禁煙治療を行うための患者へのチェック事項を記載した.今回は私が実際に行っている禁煙治療について述べてみたい.禁煙治療の方法は手順書に則って行われればどのような方法を取り入れるかは各医師が考えればよい.私の禁煙治療の流れも参考になれば幸いである.とにかく患者に禁煙を達成させることが最終目標であることを念頭に行っていけばよい. ■私の禁煙治療の組み立ては5部構成であり,初診に1時間かけている禁煙が成功するか否かは初診が大事である.いわゆる通常の外来で禁煙指導を行うのと大きく違うのは患者が禁煙目的で受診していることである.患者はすでにタバコが身体に悪いことは知っている.だからといっていきなり禁煙の方法から入っても患者はそれだけではなかなか禁煙に踏み切れないことが多い.やはり禁煙をする意味を再認識してもらうことが必要なのである.禁煙への動機づけをさらに強化することが重要である.私が行っている初診時での説明の流れとしては, (1)なぜあなたがニコチン依存症に陥ってしまったのでしょう?
といった構成である.私が作成したプレゼンテーションを見せながら進めていくのだが,そのプレゼンテーションの一部を示しながら診療の内容を述べる. (つづきは本誌をご覧ください)
安田雄司
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