医学界新聞

2019.04.08



合格者は2年連続9000人超え
第113回医師国家試験合格者発表


 第113回医師国家試験(2月9~10日実施)の合格者が3月18日,厚労省より発表された。受験者数1万146人(前年比136人増)に対し,合格者数は過去最多の9029人(同5人増),合格率は89.0%と,2年ぶりに9割を下回った。女性受験者数は3303人(同22人減)となり,合格者数の男女比は女性が33.2%であった。

 合格基準は,次の①~③の通り。①必修問題は,一般問題を1問1点,臨床実地問題を1問3点とし,総得点が200点中160点以上,②必修問題を除いた一般問題および臨床実地問題は各々1問1点とし,総得点が296点中209点以上,③禁忌肢問題選択数は3問以下。採点除外等の取り扱いをされた問題は4問だった。

進路を限定せず幅広い視野を持って初期研修に臨む

 発表会場となった厚労省・講堂(東京都千代田区)には,14時の発表前から受験者,学校関係者らが集まった。発表後は,友人と共に喜びを分かち合う光景や,両親へ合格の報告をする姿も見られた。

 取材に応じた都内の男子学生に試験に対する手応えを聞いたところ,「予備校などの情報では今年は難化すると予想されていたので,しっかりと対策をして臨むことができた」と振り返った。将来の進路については救急科を考えているものの,「初期研修中に志望する科が変わることはよくあるようなので,進路を限定せず幅広い視野を持って研修に取り組みたい。4月が楽しみ」と,研修開始への決意を語った。

写真 合格発表の模様
14時と同時に受験番号を確認する合格者(東京,厚労省)。

◆学校別合格者状況は厚労省ウェブサイトを参照

開く

医学書院IDの登録設定により、
更新通知をメールで受け取れます。

医学界新聞公式SNS

  • Facebook