整形外科学 第4版
整形外科学に関する必要十分な内容を体系的に学べる
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理学療法士・作業療法士養成校向けの教科書として版を重ねる好評書。専門基礎分野のカリキュラムに沿って、ポイントを押さえた簡潔な記述と分かりやすいイラストを多用することにより、整形外科学に関する必要十分な内容を体系的に学ぶことができる。理学療法士・作業療法士の国家試験前の知識の整理にも役立つ。
*「標準理学療法学・作業療法学」は株式会社医学書院の登録商標です。
シリーズ | 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 |
---|---|
シリーズ監修 | 奈良 勲 / 鎌倉 矩子 |
執筆 | 立野 勝彦 / 染矢 富士子 |
発行 | 2017年11月判型:B5頁:224 |
ISBN | 978-4-260-03203-2 |
定価 | 3,960円 (本体3,600円+税) |
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序文
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第4版 序
運動器疾患で整形外科学の分野は広く,リハビリテーション医学を学ぶうえで大変重要である.そのため,このシリーズにおける整形外科学においては,初版から第3版まで,整形外科学とリハビリテーション医学の双方において豊富なご経験をもつ金沢大学名誉教授の立野勝彦先生が執筆されてきた.今回,私が執筆者として加わった背景には,同じ大学で教鞭を引き継いで理学療法士,作業療法士の教育を行っていることがあげられ,これまでの編集方針に則して内容を改訂していくという意図がある.初版執筆当初からの立野先生のご苦労を目にしてきていた身としては,とても光栄なことである.
改訂第4版では第3版までの項目だてを活かし,図とその説明文を充実させ,新しい治療法の考え方を取り入れ,本文がよりわかりやすい表現となるよう心がけた.一方,繰り返し出現する記述をまとめることにより,効率的な学習ができるように工夫している.さらに,最新の国家試験問題に使用されたキーワードを確認し,記載内容に漏れがないよう配慮している.
本書は,膨大な整形外科学の内容をコンパクトにまとめている点が初版から一貫している最大の特徴であり,最大のメリットである.改訂にあたりページ数をなるべく増やさないように配慮し,ポイントを絞った系統的な基礎知識の学習を志す諸子に役立つものと考える.
疾病や外傷には個々のバリエーションがあり,すべてを網羅することはどのような成書であっても困難である.初学者は対象とする患者の状態に,発症や経過が寸分違わぬ記述を求める傾向があるが,基本的な知識なしには検索に膨大な時間と手間がかかる.特にインターネットの普及によって得られる知識の量は格段に多くなったものの,キーワードのとらえ方のずれや一方的な立場の記述に惑わされると,検索の目的すらわからなくなることがある.そのような状況に陥ったときにこそ,ぜひ,本書を手にとってほしい.疾患の重要なポイントをすばやく理解することにより,個別に派生した状態がわかるようになり,患者を的確に把握したうえで次になすべきことが見えるようになる.つまり,疾患のバリエーションを勉強する前に,広く疾患の概要を理解するために本書を推奨したい.
医学は日進月歩であり,養成校の卒業後も日々の知識の習得が必要である.新たに購入される書籍とともに教科書も実際の臨床現場に置き,繰り返し読んでみるとよいのではないだろうか.そのような使い勝手のためにも,時流に乗った定期的な改訂が必要であり,今後も本書が幅広く役立つことを願っている.
2017年8月
染矢富士子
運動器疾患で整形外科学の分野は広く,リハビリテーション医学を学ぶうえで大変重要である.そのため,このシリーズにおける整形外科学においては,初版から第3版まで,整形外科学とリハビリテーション医学の双方において豊富なご経験をもつ金沢大学名誉教授の立野勝彦先生が執筆されてきた.今回,私が執筆者として加わった背景には,同じ大学で教鞭を引き継いで理学療法士,作業療法士の教育を行っていることがあげられ,これまでの編集方針に則して内容を改訂していくという意図がある.初版執筆当初からの立野先生のご苦労を目にしてきていた身としては,とても光栄なことである.
改訂第4版では第3版までの項目だてを活かし,図とその説明文を充実させ,新しい治療法の考え方を取り入れ,本文がよりわかりやすい表現となるよう心がけた.一方,繰り返し出現する記述をまとめることにより,効率的な学習ができるように工夫している.さらに,最新の国家試験問題に使用されたキーワードを確認し,記載内容に漏れがないよう配慮している.
本書は,膨大な整形外科学の内容をコンパクトにまとめている点が初版から一貫している最大の特徴であり,最大のメリットである.改訂にあたりページ数をなるべく増やさないように配慮し,ポイントを絞った系統的な基礎知識の学習を志す諸子に役立つものと考える.
疾病や外傷には個々のバリエーションがあり,すべてを網羅することはどのような成書であっても困難である.初学者は対象とする患者の状態に,発症や経過が寸分違わぬ記述を求める傾向があるが,基本的な知識なしには検索に膨大な時間と手間がかかる.特にインターネットの普及によって得られる知識の量は格段に多くなったものの,キーワードのとらえ方のずれや一方的な立場の記述に惑わされると,検索の目的すらわからなくなることがある.そのような状況に陥ったときにこそ,ぜひ,本書を手にとってほしい.疾患の重要なポイントをすばやく理解することにより,個別に派生した状態がわかるようになり,患者を的確に把握したうえで次になすべきことが見えるようになる.つまり,疾患のバリエーションを勉強する前に,広く疾患の概要を理解するために本書を推奨したい.
医学は日進月歩であり,養成校の卒業後も日々の知識の習得が必要である.新たに購入される書籍とともに教科書も実際の臨床現場に置き,繰り返し読んでみるとよいのではないだろうか.そのような使い勝手のためにも,時流に乗った定期的な改訂が必要であり,今後も本書が幅広く役立つことを願っている.
2017年8月
染矢富士子
目次
開く
序説 PT・OTと整形外科のかかわり
第1章 整形外科基礎知識
A 骨の発生と成長
B 軟骨の基本構造
C 関節の基本構造
D 骨格筋の基本構造と機能
E 神経系の基本構造
F 骨・関節,筋・神経の病態生理
G 理学・作業療法との関連事項
第2章 運動器の評価および検査法
A 基本的評価法
B 基本的検査(検体検査,画像検査,生体検査)
C 運動器の評価と検査
D 理学・作業療法との関連事項
第3章 整形外科的治療法
A 保存療法
B 手術療法
C 理学・作業療法との関連事項
整形外科疾病論
第4章 炎症性疾患
A 感染症(軟部組織・骨・関節)
B 非感染性関節疾患
C その他の炎症性疾患
D 理学・作業療法との関連事項
第5章 代謝・内分泌性疾患,退行性疾患
A 代謝・内分泌性疾患
B 退行性疾患
C 理学・作業療法との関連事項
第6章 先天性骨・関節疾患
A 代表的な先天性骨疾患
B 先天性関節疾患
C その他
D 理学・作業療法との関連事項
第7章 循環障害と壊死性疾患
A 四肢の循環障害
B 外傷による循環障害
C 骨の循環障害(骨壊死)
D 骨端部の循環障害(骨端症)
E 理学・作業療法との関連事項
第8章 骨・軟部腫瘍
A 骨腫瘍
B 軟部腫瘍
C 理学・作業療法との関連事項
第9章 神経・筋疾患
A 神経疾患
B 筋ジストロフィー
C 理学・作業療法との関連事項
第10章 脊椎の疾患
A 脊椎の種々の疾患
B 加齢による変形性脊椎症
C 脊柱の変形
D 後縦靱帯骨化症
E 脊椎の奇形
F 理学・作業療法との関連事項
外傷性疾患
第11章 骨折
A 概論-骨折とは
B 体幹の骨折
C 四肢の骨折
D 理学・作業療法との関連事項
第12章 脊髄損傷
A 概論-脊髄損傷とは
B 脊髄損傷の治療
C 理学・作業療法との関連事項
第13章 関節における外傷性疾患
A 概論-捻挫と脱臼
B 関節の外傷性疾患各論
C 理学・作業療法との関連事項
第14章 末梢神経における外傷性疾患
A 概論-神経損傷とは
B 末梢神経の外傷性疾患各論
C 絞扼性神経障害
D その他の末梢神経障害
E 理学・作業療法との関連事項
第15章 腱・靱帯における外傷性疾患
A 概論-筋・腱・靱帯損傷
B 腱・靱帯の外傷性疾患各論
C 理学・作業療法との関連事項
第16章 スポーツ傷害
A 概論-スポーツ傷害とは
B スポーツ傷害の部位別疾患
C 理学・作業療法との関連事項
第17章 熱傷
A 概論-熱傷とは
B 理学・作業療法との関連事項
第18章 切断および離断
A 概論-わが国の切断の現況
B 切断の実際
C 義肢
D 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
索引
第1章 整形外科基礎知識
A 骨の発生と成長
B 軟骨の基本構造
C 関節の基本構造
D 骨格筋の基本構造と機能
E 神経系の基本構造
F 骨・関節,筋・神経の病態生理
G 理学・作業療法との関連事項
第2章 運動器の評価および検査法
A 基本的評価法
B 基本的検査(検体検査,画像検査,生体検査)
C 運動器の評価と検査
D 理学・作業療法との関連事項
第3章 整形外科的治療法
A 保存療法
B 手術療法
C 理学・作業療法との関連事項
整形外科疾病論
第4章 炎症性疾患
A 感染症(軟部組織・骨・関節)
B 非感染性関節疾患
C その他の炎症性疾患
D 理学・作業療法との関連事項
第5章 代謝・内分泌性疾患,退行性疾患
A 代謝・内分泌性疾患
B 退行性疾患
C 理学・作業療法との関連事項
第6章 先天性骨・関節疾患
A 代表的な先天性骨疾患
B 先天性関節疾患
C その他
D 理学・作業療法との関連事項
第7章 循環障害と壊死性疾患
A 四肢の循環障害
B 外傷による循環障害
C 骨の循環障害(骨壊死)
D 骨端部の循環障害(骨端症)
E 理学・作業療法との関連事項
第8章 骨・軟部腫瘍
A 骨腫瘍
B 軟部腫瘍
C 理学・作業療法との関連事項
第9章 神経・筋疾患
A 神経疾患
B 筋ジストロフィー
C 理学・作業療法との関連事項
第10章 脊椎の疾患
A 脊椎の種々の疾患
B 加齢による変形性脊椎症
C 脊柱の変形
D 後縦靱帯骨化症
E 脊椎の奇形
F 理学・作業療法との関連事項
外傷性疾患
第11章 骨折
A 概論-骨折とは
B 体幹の骨折
C 四肢の骨折
D 理学・作業療法との関連事項
第12章 脊髄損傷
A 概論-脊髄損傷とは
B 脊髄損傷の治療
C 理学・作業療法との関連事項
第13章 関節における外傷性疾患
A 概論-捻挫と脱臼
B 関節の外傷性疾患各論
C 理学・作業療法との関連事項
第14章 末梢神経における外傷性疾患
A 概論-神経損傷とは
B 末梢神経の外傷性疾患各論
C 絞扼性神経障害
D その他の末梢神経障害
E 理学・作業療法との関連事項
第15章 腱・靱帯における外傷性疾患
A 概論-筋・腱・靱帯損傷
B 腱・靱帯の外傷性疾患各論
C 理学・作業療法との関連事項
第16章 スポーツ傷害
A 概論-スポーツ傷害とは
B スポーツ傷害の部位別疾患
C 理学・作業療法との関連事項
第17章 熱傷
A 概論-熱傷とは
B 理学・作業療法との関連事項
第18章 切断および離断
A 概論-わが国の切断の現況
B 切断の実際
C 義肢
D 理学・作業療法との関連事項
セルフアセスメント
索引
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